【シゴトを知ろう】筆耕師 編

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【シゴトを知ろう】筆耕師 編

2018.02.23

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】筆耕師 編

皆さんは卒業証書や賞状などに書かれた文字に注目したことはありますか? 美しい字で名前を書かれていると、よりうれしい気持ちになりますよね。

このような文字は学校の先生ではなく、「筆耕師」と呼ばれるプロが書いている場合があります。今回は筆耕師の岸由佳子さんに、筆耕師の仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • 筆耕師は依頼者に代わって楷書で文字を執筆する仕事
  • 社会人として働いた後に筆耕師を目指し専門学校に入学した
  • 自分の字と見本を見比べ、自分の字の癖を知ることが大切

依頼者に代わって結婚式の招待状や卒業証書を書いている

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい。
 
結婚式の招待状の宛名や席札、卒業証書に記載される名前、命名書などを依頼者に代わって執筆しています。依頼は主に個人の方から、HPで受け付けることが多いです。原稿をいただき、女性らしい字や男性的な字など希望があれば、それに合わせて執筆します。しかし、結婚式や卒業式など、依頼が殺到する時期がありますので、依頼を受けてから納品するまでには2週間ほどお時間をいただいています。

また、筆耕師を目指す人のための通信講座で添削も行っています。

フリーランスで活動していますので、1日のスケジュールは定まっていません。大体の場合は、集中力が高まる夜中に執筆を始め、納期によっては朝方まで書くこともあります。
 

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
幼い頃から書道が好きだったので、筆耕をしている間は常に幸せを感じています。また、納品後に依頼者だけではなく、周囲の方にも字の感想をいただくことがあります。特に、結婚式の場合は招待状と席札をあわせて依頼されることが多くあります。そのため、席札の依頼をいただく際に、「招待状が素敵な字だと招待客の方に言われたよ」といった報告を聞く機会があるのです。好きな字の仕事で人に喜んでもらえるととても嬉しく、やりがいを感じられます。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?
 
受注が重なり、夜を徹して書かなくてはならない場合があります。苦ではなくどんどん書けてしまう日もありますが、何日も続くと、眠さが勝ってしまいます。無理に書き続けるとクオリティーが下がってしまいますので、10枚書いては10分眠り、また10枚書いて10分眠るといったように、適度に仮眠を取るようにしています。睡眠時間を確保しつつ、納品日を守るというのは大変ですね。
 
 

結婚式の招待状を見て筆耕師を目指すようになった

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?
 
幼少の頃から書道を習っていました。中でも、基本の文字を崩さず、正確に書く楷書が好きでした。社会人になってから友人の結婚式に招待される機会が何度もあり、届く招待状の字が素晴らしかったのを見て楷書を書く仕事に興味を持ち、筆耕師を目指すようになりました。
 
 
Q5. 専門学校では何を学びましたか?
 
電機メーカーの海外宣伝部で10年間働き、30歳で書道の道に進むと決めて、書道の専門学校へ入学しました。専門学校では芸術書道とともに賞状書きに力を入れました。学校で書道を習い、下校後も家で毎日書に励んでいました。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
学校の先生など、なにかを教える仕事に就きたいと漠然と考えていました。いずれ教室も開きたいとも思っているので、そういった意味ではつながっているのかもしれません。

しかし当時は具体的に将来のビジョンがイメージできずにいたので、夢が決まったときに実現しやすいように、学校の授業などはしっかり取り組むように意識していました。
 
 

依頼された原稿の内容までしっかり確認し、修正できる配慮が必要

Q7. どういう人が筆耕師の仕事に向いていると思いますか?
 
字を書くことが好きな人、そして少しでもいい字が書けるようにと向上心がある人です。受注が重なると来る日も来る日も字を書き続けます。字の形を崩さずに書くというのは集中力が必要になりますが、字を書くことが好きなら楽しんで仕事と向き合えるのではないでしょうか。

また、気がまわることも必要です。お客様からいただく原稿は必ずしも完璧ではありません。住所から都市名が抜けていたり、誤字がある場合がありますので、細かなミスに気付き、修正できる配慮が求められます。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
きれいだなと感じた文字を見つけたら、見本にして書いてみてください。書けば書くほど、字は良くなっていきます。また、ただ書くのではなく、自分の字と見本の字をよく見比べてください。筆耕師は癖のない楷書を書きますので、自分の癖を知ることも大切です。自分の字と見本の違いを見つけ、良い字に近づけるようにしてみてください。
 
 
普段なんとなく書いている字でも、実は人それぞれ個性があります。しかし「癖のない字を書くことが何よりも大事」だという筆耕師の仕事に就くためには、癖のない字を書けるように訓練する必要があるのですね。筆耕師に興味を持った人は、まずは自分の書く字にどのような癖があるか観察してみてはいかがでしょうか。
 
 
【profile】筆耕房 岸由佳子

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「筆耕師」
はこんな仕事です

依頼者に代わって招待状の宛名や表彰状、席札などを、筆やペンを用いて美しく仕上げる仕事。主な依頼先は、ホテルや印刷会社、葬祭関係の会社など。いかに癖がなく読みやすい文字が書けるかがカギとなる。筆耕師になるために必要な資格はないが、筆耕書道が学べる教室に通ったり、筆耕師に弟子入りして習うなど、技術を身に付ける方法は複数ある。また、筆耕師養成通信講座などでも基礎を学ぶことができる。筆耕師には、町の書道教室を開きながら生計を立て、副業として筆耕の仕事に携わっている人も多い。

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