【シゴトを知ろう】プラモデル製造 編

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【シゴトを知ろう】プラモデル製造 編

2018.02.22

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】プラモデル製造 編

かっこいい乗り物や機体を自分の手で作り、ミニチュアで楽しむことができるプラモデル。この製造には、実際に機体を生産する技術者はもちろん企画や宣伝など多くの人々が関わっています。今回は、静岡県にある有限会社プラッツでプラモデル製造に携わる青山雅人さんに、仕事について詳しく伺いました。

この記事をまとめると

  • プラモデル商品の企画・提案や宣伝に関わる調整を行っている
  • 商品を買う人々の立場になってどんな商品を企画するか考えていく
  • 模型が好きな人や、ものづくりに携わりたい人に向いている仕事

自分が企画した商品がお客様の手に渡ったとき、やりがいを感じる

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
私はプラモデル商品の企画・提案や、プラモデルの商品化に必要な関係各所とのやりとりをしています。現在は、主にキャラクターフィギュアの組み立てキットなどの担当です。プラッツではプラモデルメーカーといってもプラスチック製品だけでなく、樹脂などを使った組み立てキットも多く開発しています。フィギュアの組み立てキットは主に「レジン」と呼ばれる「無発泡ウレタン樹脂」を使用しています。

商品企画の流れは、まずフィギュア化するキャラクターを選定し、服装、ポーズ、オプションパーツなどの仕様を固めます。そして商品化が決定すると、商品化に必要な製造や販促などの各工程のスケジュールを立てます。同時に販売戦略も考えます。

まず商品に関わる情報を集め、チラシや商品ポスターを作成し、どこのお店が宣伝に効果的かリサーチして配布したり、購入者特典を発案したりします。また、出展するイベントに完成品を展示してアピールできるように製造のスケジュールを調整しています。

<一日のスケジュール>
9:00 出社後朝礼。メールチェックをしてスケジュール確認
10:00 進行中の商品に関わる社内外とのミーティング、販売戦略の打ち合わせ
12:00 昼食
13:00 試作品や資料の準備
18:00 取引先へ新製品や輸入商品のご案内
19:00 翌日のスケジュール確認後、退勤
 

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

自分が企画した商品が実際に商品化され、模型店や販売店の店頭に並び、お客様の手にとっていただけたときにやりがいを感じます。また、お客様から楽しんで作っているという声を聞くとうれしいですね。
 

Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
発売に向けスケジュールに追われることや、常に企画やアイデアを出していかなければならないことに大変さを感じます。しかし、プラッツの商品の発売を待ち望んでいるお客様がたくさんいらっしゃるので、その期待を裏切らないよう日々頑張っています。商品を企画する際も、その時々の流行や人気を調べたりするのはもちろんですが、何よりもお客様の目線に立って考えるようにしています。「もし自分が買う立場だったら」と想像して、お客様はどんな商品が欲しいのか、どういう商品だったら購入欲が湧いてくるのか、というところから考案していきます。

「好きなことを仕事にしたい!」という思いが今につながった

Q4. どのようなきっかけ・経緯でプラモデル製造の仕事に就きましたか?
 
もともとプラモデルやアニメが好きで、学生時代は趣味でプラモデルを作ったり、イラストや漫画などを描いたりしていました。模型を扱う会社が集まっていることで有名な静岡が地元なので、ホビーショーなどの模型に関わるイベントにもよく足を運び、プラモデルにも慣れ親しんでいましたね。そして就職活動をするときに自分の好きなプラモデルとアニメ両方に関われる仕事がしたいと思い、模型メーカーやパッケージ会社といった模型に関わる企業をいくつか受けた中で、今の会社に採用され入社しました。
 

Q5. 大学では何を学びましたか?

英語が得意だったのと海外の文化に興味があったことから、国際関係学部に進学して国際関係学や欧米の歴史などを学びました。直接仕事につながっている部分はありませんが、戦車や戦闘機のプラモデルなど歴史的な背景を持つ商品を扱う際には、学生時代に学んだ知識が役立つこともありました。

 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
プラモデルは好きでよく買っていましたし、「将来は好きなことを仕事にしたい」という漠然とした気持ちはありましたが、具体的に現在の仕事に直結するようなことはありませんでした。今の仕事のようなものづくりに関わる仕事がしたいと思うようになったのは、大学に進学して仕事や働くということについて具体的に考え始めてからですね。既製品を買って作っているだけでは物足りなくなり、「実際に店頭に並ぶ商品を自分で作りたい!」という思いが芽生えました。

好きだという気持ちがあれば、技術は後から付いてくる

Q7. どういう人がプラモデル製造の仕事に向いていると思いますか?
 
「模型が好き」という人はもちろん、自分で何かを作りたいというクリエイティブな気持ちを抱いている人にも、「自分の思い描いたものを形にできる」という意味でプラモデルの仕事は向いているかもしれません。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
この仕事では、とにかく好きだという気持ちを持ち続けることが大切です。気持ちがあれば、技術は後から付いてきます。あとは、ものづくりへの興味を持つこと。「この商品はどこでどうやって作られているのだろう」と思い調べてみることは、プラモデル製造だけでなくあらゆる分野でのものづくりに生かされていくはずです。

学生のときから何になりたいか、どんな仕事がしたいかを具体的に考えて進路選択できるのはとてもすごいことだと思います。学んだことはどんな形であれ将来何らかの影響を与えてくれると思うので、今やりたいこと、興味があることを頑張れば、それが自分を構成する一部となり、自然と将来就く仕事にも生かされてくるのではないでしょうか。今具体的にやりたい仕事がないという人も不安に思わず、ぜひ自分の「好き」を深めてみてくださいね。


小さい頃から慣れ親しんでいたプラモデルが仕事になった青山さん。今皆さんが趣味として取り組んでいることも、将来の仕事につながるかもしれません。また、例え仕事にはならなかったとしても、青山さんの言う通り得た知識はどこかで生きてくるはずです。「進路」と聞くと難しく考えがちですが、一度自分の身近にあるものに目を向けてみると、未来のヒントになる新たな気付きがあるかもしれませんね。 


【profile】有限会社プラッツ 青山雅人
有限会社プラッツ公式HP:http://www.platz-hobby.com

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「プラモデル製造」
はこんな仕事です

プラモデル製造メーカーは、プラモデルの製造、企画開発、販売を手掛ける。また、模型製作や展示会のイベントを行うことも多い。日本のプラモデル産業のスタートは戦後、アメリカから輸入されたのがきっかけ。以来、戦艦などの戦記物から、車、飛行機、鉄道、さらに最近では人気アニメのキャラクターなど多彩な商品がつくられてきた。製造メーカーの企画や設計部門の職に就けば、新たな商品開発に携われる可能性も。ものづくりの面白さやジオラマの臨場感、模型作りの喜びを身近に感じられる職業だといえる。

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