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月の土地、絶賛販売中! そもそも月って誰のものなの?

2018.03.27

提供:マイナビ進学編集部

月の土地、絶賛販売中! そもそも月って誰のものなの?

地球上の人々にとって最もなじみ深い天体といえば、やはり月ではないでしょうか。月は世界各地の文化や生活に、深く根付いています。地球人が初めて降り立った天体は月でしたし、2017年12月にはNASAによる有人月面探査の計画も発表されました。しかしこれだけ自由に調査をしているけれど、月は一体どこの国の、誰のものなのでしょうか。

この記事をまとめると

  • 民間企業が続々と月探査に乗り出し月の土地販売が行われるなど、現在月に対してさまざまな動きがある
  • 月の所有権に関しては「宇宙条約」と「月協定」に詳しく記載されている
  • 宇宙に関する条約締結の背景には、アメリカ対旧ソ連の「冷戦」があった

月の土地を2,700円で購入可能!?

人類が初めて月に降り立ったのは、1969年のことでした。アメリカの宇宙船アポロ11号で月に着陸したアームストロング船長がしっかりと月面を踏みしめる様子は、テレビや図鑑などで目にしたことがある人も多いはず。その後宇宙開発は進み、最近ではアメリカ航空宇宙局(NASA)や宇宙航空研究開発機構(JAXA)といった国家的な研究機関だけではなく、民間企業も月探査に続々と名乗りを上げています。

ところで皆さんは、月の土地が購入できることをご存じでしょうか。月の土地はアメリカのTheLunarEmbassy.LLCという会社から売り出されており、プレゼントなどで大変人気があるのだとか。日本円でも購入することができ、その値段はなんと、1エーカーで2,700円。1エーカーというとサッカーグラウンド1つ分ですから、その広さでこの値段は破格といえるでしょう。

月探査に土地販売……こうなってくると、なんだか月に対してみんなが好き勝手しているようにも感じられてきます。月に関するこれらの行動は、自由にやってもいいことなのでしょうか?

「月は一体誰のもの」? その答えは国際条約にあった!

現在宇宙に関してはさまざまな条約が定められていますが、中でも月の所有権について詳しく記載されているのが、「宇宙条約」と「月協定」です。宇宙条約では月をはじめとする宇宙空間全体、月協定では月に関して、ともに「権利を主張しても、占拠したとしても、国家によって取得(専有)することはできない」といった内容が記されています。

さらに宇宙条約には、「国際法に従い、全ての国が自由に宇宙を探査することができる」「国際平和や安全のため、探査活動を行わなくてはならない」という記述もみられます。月協定にも似た項目があり、「締約国は、月の探査および利用活動を行うことができる」「月探査や研究は平和のために利用されるべきである」と明記されています。つまり「月は誰のものでもないけど、平和利用のためなら探索自由」ということなんですね。

実は月協定には「月は国家だけではなく、個人でも所有することができない」とはっきり記述があるのですが、この月協定、参加署名をする国が少なく効力を発揮していません。そこでTheLunarEmbassy.LLCは、月の土地に対する権利宣言書を発行した後、個人向けに販売しているのです。
宇宙に関する法律は、まだまだ発展途上。現在は「ロマンを売っている」といった印象の月の土地販売ですが、遠い未来では月への移住や土地の売買が当たり前になっているかもしれませんね。

条約締結の目的は、国家間のトラブルから宇宙を守ることだった

こうした宇宙に関する条約の締結に大きく影響していたのが、第二次世界大戦後から1980年代にかけてのアメリカと旧ソ連間の対立、いわゆる「冷戦」です。冷戦時代、アメリカと旧ソ連は武力衝突に至らないまでも、緊張状態が続いていました。そして武力による戦争の代わりに2国間で行われていたのが「宇宙開発戦争」だったのです。

当時アメリカと旧ソ連は競い合うように人工衛星を打ち上げ、人類のフィールドは宇宙へと急速に拡大していきました。未知の領域であった宇宙に適応できるルールや法律は当時存在せず、月や宇宙という人類共通の財産を守るためには、宇宙条約など法律の整備が必要だったんですね。

現代においても、冷戦時代のアメリカと旧ソ連のように政治的な問題を抱えた国は数多く存在しています。宇宙開発に参入する国や企業が増えていく中で、今後も月や宇宙を平和的に守り続けることはできるのでしょうか。

こうした国際的な問題の解決方法を、歴史や経済、政治的視点から探る学問が「国際関係学」です。国際問題を学術的に分析し、解決策を模索する国際関係学は、宇宙を守るためだけではなく、地球上で人々が手を取り合うために欠かせない学問。皆さんも「国際関係学」を学んで、将来の宇宙開発を支える一員になってみてはいかがでしょうか。

【参考】
HAKUTO
https://team-hakuto.jp/

株式会社 ルナエンバシージャパン
http://www.lunarembassy.jp/

「月の土地の権利について」
http://www.lunarembassy.co.jp/faq/2008/08/-1.html

月探査情報ステーション
「宇宙条約・全文 」
https://moonstation.jp/discover/qanda/materials/space-treaty-full
「月協定・全文」
https://moonstation.jp/discover/qanda/materials/moon-treaty-full

Legalus「条約」
https://legalus.jp/others/laws_and_regulations/ed-1692

JAXA 宇宙情報センター「アポロ11号」
http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/apollo_11.html

JAXA 公式HP「JAXAとは」
http://www.jaxa.jp/about/jaxa/index_j.html

世界史の窓「冷たい戦争/冷戦/東西冷戦」
http://www.y-history.net/appendix/wh1601-057.html

AFP BBNEWS「NASA、40年ぶり有人月面探査へ トランプ大統領が指示」
http://www.afpbb.com/articles/-/3155027

宇宙兄弟公式HP「民間宇宙開発の時代における、NASAやJAXAの役割とは?」
https://koyamachuya.com/column/uchu_jinsei/12588/

この記事のテーマ
国際・国際関係」を解説

国際問題とひと口に言っても、貧困問題や民族間紛争、資源や食料、環境問題、経済的な競争や協調など、じつにさまざまです。こうした問題を抱えた国際社会で活躍できる人材となるためには、語学力はもちろん、世界各地の文化、経済、政治、法律など、学ばなければならない範囲は多岐にわたります。実際に海外で活動するためには、異文化への理解やデリケートな国際感覚も求められます。留学生との交流や自身の留学も役立つでしょう。

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この記事で取り上げた
「国際関係学」
はこんな学問です

世界各地と日本、または研究対象に選んだ地域の問題を、歴史学・社会学・経済学・政治学など幅広い学術的な視点から理解・分析する学問。国際社会のさまざまな問題を把握し、国際的な政治、経済、法律も活用して、異文化地域や利害関係を持つ国家・地域同士が共存を図る方法を見出していくために大切な学問である。外資系企業、旅行業界、海外取引のあるメーカーのほか、公務員や教員など学びを生かせる仕事の幅は広い。

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