【シゴトを知ろう】猿の調教師 編

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【シゴトを知ろう】猿の調教師 編

2018.01.30

提供:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】猿の調教師 編

劇場やサーカスの動物たちの芸は、子どもから大人まで楽しむことができます。動物の中でも特に猿の芸は多彩で、あっと驚かされることも珍しくありません。そんな猿に芸を教え込み、猿と共に舞台に立つのが猿の調教師の仕事です。

猿の調教師とはいったいどのような仕事なのか、「周防猿まわしの会」の村崎英治さんにお話を伺ってきました。

この記事をまとめると

  • 猿まわしは舞台の上から多くの人に感動を与えられる
  • 数百年の歴史を持つ猿まわし。でも、都市の近代化などによって消滅したことも
  • 目立ちたい人、動物が好きな人が向いている仕事

猿の調教師はエンターテイナー。多くの人を笑顔にできる

阿蘇猿まわし劇場は1989年にオープン。およそ600人の観客を収容することができる

阿蘇猿まわし劇場は1989年にオープン。およそ600人の観客を収容することができる

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

猿まわしとして、お猿さんと一緒に舞台に立っています。周防猿まわしの会の拠点は山口県ですが、常設の舞台が熊本県の阿蘇と山梨県の河口湖にあります。また、幼稚園や小学校、老人ホーム、各地のイベントなどに出掛けて、猿まわしを披露することもあります。
公演は毎日行っていて、基本は1日4回、夏場は5回、冬場は公演数が少なくなることもあります。

舞台に立つだけではなく、劇場や舞台の清掃、チケット売り場やお土産売り場の手伝いもしています。

<ある一日のスケジュール>
06:30 猿山と芸猿の住む小屋の掃除
07:00 お猿さんに野菜やフルーツを切って朝食の準備、朝食
08:00 練習
10:30 1回目の舞台
11:30 2回目の舞台
12:30 お猿さんの昼食、昼食
13:30 3回目の舞台
14:30 4回目の舞台
15:30 掃除(夏休み中は5回目の舞台)
16:00 練習
18:00 お猿さんの夕食
19:00 寮へ戻る


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

猿まわしは舞台に立つ特殊な仕事で、時には1,000~2,000人という大勢の人の前で公演を行うことがあります。たくさんの拍手をもらったり、「感動しました!」と言っていただけたりするとすごくうれしいです。

お祭りで公演をすると、お客さまがお猿さんにかき氷を買ってきてくれたり、お菓子をくれたりすることもあります。多くのお客さまの笑顔が見られて感動を届けられる仕事なので、大きなやりがいを感じられます。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

新人のうちはみんな、お猿さんの育て方に悩むことが多いです。私もかつてはそうでした。お猿さんを育てるのは子育てと一緒なんです。

猿の調教は、お猿さんと人間の信頼関係をいかに築くかが大切です。お猿さんは言葉を話すことはできませんが、それ以外は人間とあまり変わりません。頭ごなしに怒鳴られたり体罰を受けたりすれば悲しい気持ちになりますし、調教師を信じることができなくなります。お猿さんの気持ちを理解して、信頼関係を築くことが大事です。

最初のうちは大変かもしれませんが、社会経験を重ね、自分の子どもを持つと自然にお猿さんの調教も上手になり、仕事上でのつらいことはだいぶ減るように思います。

祖父は猿まわしを復活させた偉大な人

ボールに乗る芸で会場を沸かせる子猿のまさる

ボールに乗る芸で会場を沸かせる子猿のまさる

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

猿を使った芸は数百年にわたって大道芸の一つとして日本庶民に親しまれてきましたが、1960年(昭和35年)に道路交通法が施行され路上での大道芸などが厳しく取り締まられたこともあって、一度消滅してしまいました。

それを復活させたのが私の祖父にあたる村崎義正です。祖父は猿まわし復活に奔走し、1977年(昭和52年)に「周防猿まわしの会」を創設して猿まわし継承の土台を築きました。父が祖父の跡を継ぎ、私で3代目となります。

実は私は、猿まわしの仕事を継ぐ前にいろいろな仕事を経験しています。高校生の頃には、猿まわしの仕事をする気持ちがなかったためです。でも21歳の時、やはり私が継がないといけないと思って覚悟を決めて「周防猿まわしの会」に戻り、それから14年たちます。


Q5. この仕事に就くために何を学びましたか?

祖父や父、親戚のおじさんたちの猿まわしの芸をずっと見てきました。21歳で父の跡を継ぐべく「周防猿まわしの会」に戻ってきてからは、芸を身に付けるため、また祖父の代からの猿まわしの芸を継承するために一生懸命努力しました。

猿まわしの技術は秘伝のため、どのような訓練をしているかといった具体的なことはお伝えできないんですよ(笑)。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

小学生の頃は「周防猿まわしの会」をいつか自分が継ぐのかなと思っていましたが、高校生になってからは猿まわしを仕事にするつもりはなくなっていました。父からも「好きなことを自由にやればいい」と言われていましたが、いろいろあって結果的に3代目として猿まわしの芸を継承していく立場になりました。夢ではありませんが、小さい頃から身近にあったものが今の仕事になっています。

3カ月で猿と一緒に舞台に上がることもできる!

Q7. どういう人が猿の調教師に向いていると思いますか?

人の前に出ることが好きな人、目立つことが好きな人が向いています。もちろん、動物が好き、お猿さんが好きなことも重要です。そして、広く寛容な心を持って、我が子のようにお猿さんを育てることに抵抗のない人が向いています。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

「修学旅行で猿まわしを見て感動した」「お猿さんが大好きなので猿まわしをやってみたい」と、若い人が猿まわしの仕事に応募してくることが結構あります。一人前になるまでに時間がかかる人もいますが、早い人で3カ月、遅い人でもきちんと修業すれば1年くらいで舞台に立てるようになります。

お猿さんの気持ちが分かって信頼関係を築ける人、猿1頭・人間(調教師)1人の組み合わせで子猿の時から一緒に成長していける人は、猿の調教師を目指してみてはいかがでしょうか。


猿の調教師は、猿と一緒に観客を楽しませることができるエンターテインメント性の強い仕事だと感じました。村崎さんのお話に少しでも興味をもった人は、劇場で猿の芸を楽しみながら、猿からその芸を引き出す調教師の仕事にも視線を向けてみてはいかがでしょうか。


【profile】周防猿まわしの会 調教師 村崎英治

周防猿まわしの会 http://www.suo.co.jp/
阿蘇猿まわし劇場 http://www.aso-osaru.com/
河口湖猿まわし劇場 http://www.fuji-osaru.com/

取材協力:周防猿まわしの会

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「猿の調教師」
はこんな仕事です

日本の伝統芸能である「猿まわし」を行う調教師である。猿にさまざまな芸を仕込んで観客の前で披露する。芸の質のためにも、動物愛護の観点からも、猿を人間の大切な芸のパートナーとして接する心が求められる。商業施設やテーマパークなどでのイベントショー、ストリートでの大道芸パフォーマンス、ドラマやバラエティー・映画・CMなどに出演する場合もある。資格などは特に必要ないが、猿まわしを行う興行団体などで経験を積んでから、猿まわし芸人として芸能プロダクションに所属して活動するケースが多い。

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