大学入学共通テスト終了! 一息ついたら受験生がやっておくべきことは何?
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大学入学共通テストがようやく終了! ホッとするのもつかの間、ここから大学受験シーズンが本格的にスタートするといっても過言ではありません。大学入学共通テスト後、国公立大学2次試験や私立大学の試験に向けて受験生がやっておくべきことは何か。スマホ学習で知られる「アオイゼミ」で進路指導を担当されている松田諒平さんにお話を伺いました。
この記事をまとめると
- 大学入学共通テスト後にするべきことは自己採点と復習
- 復習をすることこそが、その後の受験の力となる
- 大学入学共通テスト後にバタバタしないように、あらかじめ受けたい大学をいくつか決めておく
大学入学共通テストが終わったあとにやっておくべき2つのこと
――2日間にわたる長丁場の大学入学共通テストが終わり、ホッと一息つきたいところですが、試験が終わった後に受験生がやっておくべきことはありますか?
自己採点と大学入学共通テストの復習は必ずやってほしいです。自己採点は、この先どこの大学を受けるのか最終的に決める指針となる大切なことです。自己採点をし終えたら、予定どおり志望校を受験するのか、または変更するのかを検討しましょう。
大学入学共通テストの復習をすることが、国公立2次や私立の試験に役立つ!
――大学入学共通テストの復習を必ずやってほしいということですが、それにはどのような意味がありますか?
終わってしまった試験を振り返りたくない、意味がないと思うかもしれませんが、ここで復習をするのとしないのとでは、大きな差が出ると思います。大学入学共通テストの問題自体を完璧に復習する必要はないかもしれませんが、どんな分野で間違えたのかを知ることはとても重要です。
自己採点をして、解けなかった問題や間違っている問題を知ることで、自分がどの分野に弱いのかがある程度分かります。間違えた分野は不安材料であり懸念事項といえます。それを知り、直前期に集中して勉強をすることは、国公立大学2次試験や私立大学の試験に向けとても大切なことです。
――復習をするときのコツはありますか?
大学入学共通テストでは正誤問題の出題数が多いのが特徴。ここで受験生が意外にしていないのは、正解ではない選択肢について「何が間違っているのか」とチェックしていくことです。通常、試験の答え合わせをするときは正解の選択肢ばかりに気をとられてしまいますが、間違っている選択肢のどこが違うのかを見ていくと、理解が深まります。少し面倒な作業かもしれませんが、ぜひやってみるといいと思います。
終わったことはいつまでも考えず、気持ちを切り替えることが大切
――大学入学共通テストで思ったほど点数が取れなかった……と落ち込む受験生もいると思います。何かアドバイスはありますか?
大学入学共通テストの結果で一喜一憂する受験生は、かなりいることでしょう。難しいかもしれませんが、出た結果については、きちんと受け止めることが必要ですね。自己採点結果を参考にして、今後の進路を早いうちに決め、勉強に取り掛かったほうが良いと思います。
ここで気を付けたいのが、大学入学共通テストの結果にいつまでも振り回されることです。以前私の担当していた受験生で、結果が出てから自分の点数で合格できる大学を探し始めた受験生がいました。これは時間をとられてしまいますし、何より気持ちが落ち着かないのでおすすめできません。大学入学共通テストを受験する前に、何点取れたらどこの大学に出願するなど、いくつかあたりをつけておくことが重要です。
大学入学共通テスト後の復習方法で、正解ではない選択肢を確認するというのは、あまり気付かない点かもしれませんね。自分の弱点分野を知ることはその後の試験に大いに役に立つことなので、ぜひ実践したいものです。
マイナビ進学では、センター試験終了後にアオイゼミの先生方による「センター試験解説生放送」を配信します。国公立大学2次試験や私立大学の試験に役立つ情報がたくさん。ぜひ見てみてくださいね。