手のひらを握る・開くを自然にアシスト! リハビリに役立つ「人工筋肉」って何?

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

手のひらを握る・開くを自然にアシスト! リハビリに役立つ「人工筋肉」って何?

2018.03.01

提供:マイナビ進学編集部

手のひらを握る・開くを自然にアシスト! リハビリに役立つ「人工筋肉」って何?

体育会系の部活に入っている人の中には、筋トレを毎日欠かさず行っている人もいるのではないでしょうか。人間の筋肉は腕立てふせなどの運動により身に付くものですが、今、医療の分野では「人工筋肉」が注目を集めています。一体どんな筋肉なのでしょうか?

この記事をまとめると

  • リハビリの現場では人工筋肉を使った器具の活用が注目されている
  • 脳卒中患者を対象とした人工筋肉を使ったグローブが開発された
  • 「リハビリテーション学」ではリハビリを通じて患者の心身の健康を支える方法を学ぶことができる

けがや病気で、体が思うように動かせなくなることも

もしも不慮の事故で大けがをしたり病気になったら……と、ふと不安がよぎったことはありませんか? 特に体育会系の部活に力を入れている人にとって、大けがや病気は選手生命に関わることもあるため、恐ろしいものに感じられることでしょう。

けがや病気の影響で体が思うように動かせなくなると、スポーツができなくなるだけでなく、日常生活もままならなくなってしまいます。これまでは難なくできていたことが、急にできなくなる。このことは患者にとって大きなストレスになります。

患者が運動能力を回復するために行うリハビリは、理学療法士や作業療法士の指導の基、日常生活で必要な基本動作やレクリエーションを通して心身の機能回復を目指していきます。このリハビリで現在注目を集めているのが人工筋肉です。しかし、そもそも人工筋肉とはどういうもので、どのようにリハビリに関係してくるのでしょうか?

リハビリ支援で期待されている人工筋肉

人工筋肉とは、生物の筋肉を模倣するために開発されている駆動装置のことを指します。その種類は動物の筋肉構造を模倣するものもあれば、空気や電磁気を使って筋肉と同様の機能を模倣するものなどさまざまです。

中でもリハビリなど医療現場で注目されている人工筋肉は、ゴムのような弾性素材に空気を注入するタイプのもの。空気を入れることによって風船のように伸縮し、体の動きをサポートする仕組みです。柔軟性があり人間の筋肉の特徴と似ているので、人工筋肉によって大きな力を出せるため、リハビリ支援への活用が期待されています。

実際に一般企業での開発も盛んに行われており、今年9月に岡山県の医療用品製造会社のダイヤ工業は、人工筋肉を活用したリハビリ支援器具「パワーアシストグローブRE」を開発しました。この器具の見た目はサイボーグの手袋のようですが、電源を入れると布地とゴムチューブでできた人工筋肉の中に圧縮空気が注入され、手の指をふわっと広げる運動を促します。

この器具は主に脳卒中患者のリハビリでの使用を想定されています。脳卒中は脳の血管が破れたり詰まったりして起こる病気ですが、その後遺症として体に麻痺が残ることがあります。そんなときにパワーアシストグローブがあれば、手の動きの助けになります。握力がゼロの人でもペットボトルを握って持ち上げられるようになったり、自分の手で食事をしたり字が書けるようになり、日常生活を送る上でできることが広がります。自分でできることが増えれば、リハビリを前向きに頑張ろうという気持ちにもつながりそうですよね。

「リハビリテーション学」はテクノロジーとの融合でさらに発展

人工筋肉はパワーアシストグローブのようなリハビリ用機器の他、介護する側の負担を軽減する技術にも応用されています。

今年10月、アメリカのコロンビア大学の研究チームは、機器の重さの1,000倍もの重量を持ち上げることができる人工筋肉の開発に成功しました。人間の筋肉に比べて15倍も伸び、3倍も強いこの人工筋肉があれば、看護や医療の現場ならば患者の体を支えたり持ち上げたりすることに役立ちます。シリコンやゴムといった柔らかな素材でできているため装着しながら人間と触れ合いやすいのも特徴で、今後の普及が期待されています。

このように医療現場もテクノロジーによる進化を遂げています。これら最新のテクノロジーも活用しながら、より良いリハビリテーションを通じて患者の健康を支えることを研究するのが「リハビリテーション学」という学問です。

リハビリテーション学は、日常生活を送るために必要な運動能力の回復を目指してリハビリ指導をする理学療法士や、レクリエーションなどを通して心身ともに健康に生活する能力を回復することを支援する作業療法士などを目指している人はぜひ学びたい学問です。

将来は医療系の道に進み、「患者さんの日常生活を支援したい」と考えている人は、ぜひリハビリについて学べる学校を調べてみてくださいね。


【参考文献】
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23766080R21C17A1LC0000/
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/research/20100318.html
ニューズウィーク日本版
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/1000-5.php
EMIRA
http://emira-t.jp/special/499/
経済産業省
http://www.chugoku.meti.go.jp/info/densikoho/26fy/h2612/tecno.pdf

この記事のテーマ
医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」を解説

病気やケガなどによる身体機能や生理機能の変化を治療し、健康な生活が送れるようにするのが、医療の役割です。今日のように高齢化が進んだ社会では、健康で長生きできるようなサポートも重要です。これらの役割を担うのが、医師、薬剤師、看護師、理学療法士などの専門家です。医師であれば解剖学や病理学、薬剤師であれば薬学など、それぞれが専門的な知識と技術を身につけ、連携することで医療の質を向上させる方法も学びます。

「医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「リハビリテーション・作業療法・理学療法」
はこんな学問です

リハビリテーションには、障がいを持った人の運動能力回復のための理学療法と、心身にわたる諸機能を回復するための作業療法がある。理学療法では、立つ・歩くなどの運動療法とマッサージや電気による物理療法を用いるための知識、技術を学び、「理学療法士」をめざす。一方、作業療法は、精神疾患なども含めて用いられるもので、たとえば、園芸や工芸を通じ、患者が生活の自立性を回復するための知識、技術を学び、「作業療法士」をめざす。

「リハビリテーション・作業療法・理学療法」について詳しく見る

あなたの適性にあった学びや仕事が見つかる

適学・適職診断

無料

進学・適職診断を受ける