コンビニやファストフードの危機!? 生産するお米が変わってきているらしい

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

コンビニやファストフードの危機!? 生産するお米が変わってきているらしい

2018.02.27

提供:マイナビ進学編集部

コンビニやファストフードの危機!? 生産するお米が変わってきているらしい

コンビニのおにぎりやお弁当、ファストフード店の牛丼などは、誰もが一度は買ったことがあるはず。実は今、コンビニや外食で使われているお米が不足するという事態が起きていることをご存じですか? その一方で、おいしさにこだわった高級ブランド米を作る農家が全国各地で増えているといいます。いったい農家で何が起こっているのでしょうか?

この記事をまとめると

  • 全国各地でブランド米の開発に力を入れる農家が増えている
  • その背景には、農作物の生産量を制限する「減反」の廃止の影響がある
  • 一方で、業務用米が不足する事態が起きている

ブランド米を作る農家が急増中!?

農業というと、農家を営む人たちの減少や高齢化といったイメージを持つ人も多いかもしれません。実際に農家の戸数は減少していますが、その一方で最近は高級ブランド米の生産に力を入れる農家が増加しています。

そんな高級ブランド米には、味や食感に優れた個性豊かなお米がたくさん。2017年から新たに販売されたブランド米は、過去最多の42銘柄でした。例えば、石川県産「ひゃくまん穀」、岩手県産「金色(こんじき)の風」、新潟県産「新之助」などがあります。さらに2018年には山形県産「雪若丸(ゆきわかまる)」、宮城県産「だて正夢(まさゆめ)」、富山県「富富富」など、名前もユニークな新ブランド米の販売開始が控えています

では、高級ブランド米がどんなお米なのかというと、例えば新潟県産「新之助」はコシヒカリよりやや大粒で、コクと甘みが特徴的といわれています。また、岩手の「金色の風」は、ふんわりとした食感で豊かな甘みで人気を集めています。このように多くの地域の農家が新ブランド米の開発に力を入れているのです。

ブランド米の増加には「減反」が影響していた!

高級ブランド米増加の背景には、2018年から政府による生産調整(減反)廃止があります。

これまで国は農家に補助金を出して農作物の生産量を制限する減反(稲作の作付け制限)を実施することで、農家が作るお米が余ってしまい、お米の価格が下がることを防いできました。しかし、2018年産からお米の生産調整が廃止になる予定で、農家は自由に米を生産できるようになります。これは農家が競争力を付けるための政策ですが、これによりお米の生産が過剰になると、お米の価格が下がることにつながりかねません。そのため農家は値段が高く、より利益を生み出せる高級ブランド米を多く作り、収入を確保しようとしているのです。

しかし、高級ブランド米が増える一方で、生産が減っているお米もあります。それはコンビニやスーパー、外食などで使われる「業務用米」。普段さまざまな場所で口にしているお米であることから、減っているという実感は湧きづらいかもしれませんが、業務用米の価格はこの3年で2割以上も上がっており、コンビニのおにぎりが小さくなったり、または値上げをしたりせざる得ない状況になっています。牛丼でおなじみの「すき家」も2017年11月下旬に特盛牛丼を50円値上げしたばかり。高級ブランド米のようなおいしいお米が増えるのはうれしいことですが、普段買っているおにぎりやお弁当、牛丼の値段が上がってしまっては、コンビニやファストフード店に行ったときにお財布が気になってしまいそうです。

業務用米の値上がりは、家畜のエサ用の「飼料用米」の増加とも関係があります。飼料用米を作る農家には政府から補助金が出るため、農家にとっては業務用米よりも作りやすく、安定した収入を得やすいというメリットがあるからです。これにより、これまで業務用米を作ってきた農家が飼料用米づくりに切り替えるケースも多くなり、業務用米の生産が減っているというわけです。

農業と経済の関わりを学ぶことができる「農業経済学」

業務用米が不足すると、コンビニやお弁当、外食が成り立たなくなります。そうなったら、私たちの生活にも大きな影響があります。こうした中で農林生産省は、業務用米の生産にも力を入れてほしいと農家に呼びかけるなど、消費者や市場の需要に応じた米づくりの政策を検討しています。飼料用米の生産に補助金を出しているように、農家が業務用米を作りやすい仕組みを考えることが大切なのでしょう。

このように農業では農産物を作るだけでなく、農業を取り巻く経済活動について学ぶことも大切です。このような農業と経済の関わりを学ぶことができるのが「農業経済学」という学問です。農作物の生産や加工・流通・消費といった一連の流れはもちろんのこと、国の政策と農業の関わりまで幅広く研究することができます。

今、高級ブランド米が増加し、業務用米が減少しているように、農業は経済と密接に関わっています。農業経済学に興味が湧いた人は、日本の農家がお米を作りやすい仕組みについて考えてみてはいかがでしょうか。


【参考文献】
農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h18_h/trend/1/t1_2_1_02.html
産経ニュース
http://www.sankei.com/life/news/171117/lif1711170007-n1.html
http://www.sankei.com/premium/news/171021/prm1710210011-n1.html
河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171120_73013.html
NHK
http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/03/0316.html
週刊朝日
https://dot.asahi.com/wa/2017090700028.html
時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017111800411&g=eco
おこめひろば
http://okomehiroba.com/2017/08/post-348.html

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「農業経済学」
はこんな学問です

農作物の生産・加工・流通・消費という一連の経済活動を研究する学問である。世界レベルでの貧困問題から食料自給率などの国内問題まで、研究対象は幅広い。専門分野としては、個人農家や農業法人の事業経営について研究する「農業経営学」、国や自治体の政策と農業の関わりを研究する「農政学」、経済活動全体の農業との関係を研究する「農業経済学」、商品作物の特性に応じた流通を考える「農産物流通学」などがある。

「農業経済学」について詳しく見る

あなたの適性にあった学びや仕事が見つかる

適学・適職診断

無料

進学・適職診断を受ける