透視技術でピラミッド内部がスケスケに!? テクノロジーを駆使した考古学の調査って?

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透視技術でピラミッド内部がスケスケに!? テクノロジーを駆使した考古学の調査って?

2018.02.16

提供:マイナビ進学編集部

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透視技術でピラミッド内部がスケスケに!? テクノロジーを駆使した考古学の調査って?

世界史の資料集でもおなじみのクフ王の大ピラミッド。造り方や構造に謎が多いために世界七不思議の一つにも数えられていますが、今、ある最新技術によって内部構造の研究が進められています。遺跡調査といえば地道にコツコツと発掘作業を行うイメージがあるかもしれませんが、実は最新テクノロジーの登場により大きな進化を遂げようとしているのです。

この記事をまとめると

  • ピラミッド内部を解明しようとする「スキャンピラミッド」というプロジェクトがある
  • スキャンピラミッドでは、ミュー粒子という宇宙線を使って分析を行っている
  • 考古学には、衛星データを利用して観測を行う「宇宙考古学」という分野がある

謎だらけのピラミッドを透視!?

エジプトにあるクフ王の大ピラミッドは紀元前2500年前後に造られたといわれていますが、未だ分かっていないことが多くあります。例えば、「どう造ったのか」。現在のように車やクレーンがない時代にピラミッドのパーツである重い石材をどう運んだのか、具体的には分かっていません。

そして造り方に加えて、その巨大さゆえに内部調査も困難なため、「中の構造がどうなっているのか」も完全に分かっていません。ピラミッドは歴史的に貴重な建築物ですので、穴を開けて確かめるといった手段が取れず、このこともピラミッドに多くの謎がある理由の一つに挙げられます。

そんな中で発足したのが「スキャンピラミッド」というプロジェクトです。これはピラミッドを透視するように解析し、建物を傷付けることなく効率的に内部構造を調査することを目的としたプロジェクトですが、ある最新技術が使われているのです。

宇宙線を使ってピラミッド内部を調査!

ピラミッドを透視するなんて、一体どういうこと!? と思うかもしれませんが、レントゲンで使われるX線を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。X線は人体を傷付けることなく体の中を調べることを目的とした技術です。この「壊さない・傷付けない」という考え方は医療や工学ではとても大切です。

スキャンピラミッドは壊さない考え方を考古学に当てはめたプロジェクトですが、対象とするピラミッドがあまりにも巨大なことが課題でした。X線では厚さ数10cm以上は透過することができないので、スキャンピラミッドを行うにはX線に変わるものが必要だったのです。

そこで利用されたのが「ミュー粒子」という宇宙線です。宇宙線とは宇宙空間を飛び交う高エネルギーの放射線のことで、絶えず宇宙から降り注ぐミュー粒子は1km以上の岩盤を透過することができます。これを使うことで今までできなかった巨大な物体を透過して調査することが可能になりました。

そして今年11月には、スキャンピラミッドによってこれまで発見されていなかった「飛行機一つ分ほどになる巨大な空間」がピラミッドの内部にあることが明らかになりました。
このミュー粒子を利用した透過技術は、巨大な物体の内部調査に役立つので、ピラミッドの他にも火山や原子炉などの調査にも応用されると期待されています。

最新のテクノロジーを駆使して歴史の謎に挑む「考古学」

古代遺跡や古代都市などの調査では、「人が簡単に立ち入れない」「大きすぎて効率的に調査できない」「物を壊したり傷付けたりできない」といったさまざまな課題があります。しかし最近ではスキャンピラミッドのように、テクノロジーが発達することでそれらの問題を乗り越えることができるようになってきています。

例えば世界遺産としても有名な古代都市・ペトラ遺跡の未知の遺構を発見したのは衛星画像とドローンを使った調査でした。この調査結果は、従来の経験や勘に頼らざるを得なかった調査方法に一石を投じるものとなり、考古学の世界を進化させようとしています。実際に衛星データを利用した地球観測技術を駆使する分野は「宇宙考古学」といわれ、今後さらなる発展が期待されています。

発掘された遺跡や遺物を調査する考古学は、今回紹介したスキャンピラミッドといった最新の科学技術を活用して歴史の謎に挑む学問でもあります。文系・理系、さまざまな知識を駆使して大きな謎に立ち向かっていきたいという人にはとても魅力的な学問といえるでしょう。

最新の科学技術の発達によって考古学の調査方法も進化を遂げつつあります。歴史だけでなくテクノロジーにも興味がある人は、ぜひ考古学の世界をのぞいてみてはいかがでしょうか。


【参考文献】
朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASKC1729FKC1ULBJ01D.html
ニュースイッチ
https://newswitch.jp/p/10926
AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3149327?cx_part=topstory&cx_position=42
ナショナルジオグラフィック
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/15/072200015/011900015/
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/061300211/
WIRED
https://wired.jp/2016/10/21/inside-giza-pyramid/
日刊工業新聞
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00439607

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

「文学・歴史・地理」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「考古学」
はこんな学問です

発掘された遺跡、遺構、遺物などを残された書物、木簡などのあらゆる情報と突き合わせながら、当時の社会の姿を浮き彫りにしていく学問である。歴史学のカテゴリーに入るが、文字で残されている情報が少ないため、物を手掛かりとして事実を明らかにすることが重要になる。研究スタイルは新しい遺跡の発掘が主になるが、科学的な分析法も常に進歩してきているため、これまでに調査された遺跡についても、再調査が行われている。

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