白い泡が川一面に!? 50年前の多摩川は驚きの汚さだった!

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白い泡が川一面に!? 50年前の多摩川は驚きの汚さだった!

2018.01.24

提供:マイナビ進学編集部

白い泡が川一面に!? 50年前の多摩川は驚きの汚さだった!

皆さんの住む場所の近くに川は流れていますか? 日本は水資源が豊富な国で、都市部にも多くの川が流れています。私たちの生活を支える豊かな川はレジャースポットとしても人気ですよね。そんな日本の川ですが、実はおよそ50年前にはなんとも悲惨な状態でした。

この記事をまとめると

  • 50年前の多摩川は驚くほど汚く、川面には泡が浮いている状態だった
  • 水質汚濁防止法の制定と下水処理施設の設置により、多摩川の水質は改善された
  • 自然と共存していくための方法を学び、研究する学問が「環境工学」

泥水のように濁り、泡が浮く。50年前の多摩川は驚きの汚さだった!

皆さんは、関東地方に流れる「多摩川」をご存じでしょうか。関東以外に在住する人でも、名前は聞いたことがあるかもしれませんね。多摩川は山梨県を源とし、東京都と神奈川県の境を流れつつ、最終的に東京湾へと流れ込む大きな川です。

かつては清流だった多摩川ですが、明治時代に入り東京の人口が増加するにつれて水の濁りが進み始めました。そして高度経済成長時代の1960年代には水質汚染が進み、生活排水や工場排水が原因で多摩川の水は泥のように濁り、流れ込んだ家庭向け洗剤による白い泡が川一面に浮かんでいました。

高度経済成長期は、全国で工場の増設や重化学工業化が加速していた時代です。新潟県阿賀野川で発生した「新潟(第二)水俣病」や、富山県神通川流域で人々を苦しめた「イタイイタイ病」など、有害物質による河川の水質汚染は、多摩川のみならず全国的に発生していたのです。

多摩川をよみがえらせたのは、法律の制定と下水処理施設だった!

こうした状況を改善するため、1970年に「水質汚濁防止法」が制定されました。全国の工場や事業所からの排水に基準を定め、有害な物質が公共水域に流出しないように取り決めたのです。

そして家庭からの生活排水の対処としては、公共下水道の整備と下水処理施設の設置が進められました。2015年の時点で、多摩川流域には10カ所の下水処理施設が設けられています。工場を有する各企業の努力、そして下水処理施設の働きにより、汚染水が多摩川に流れ込むことはほぼなくなったのです。

現在、多摩川はアユの産卵場所にもなっています。アユといえば清流に住むことで知られていますので、多摩川の水質の良さがうかがえます。夏場になれば上流でカヤックやラフティングを楽しむことができ、親子連れが川べりに集まって水遊びを楽しむことができるようになりました。多くの努力を経て、現在の多摩川は水質汚染からよみがえることができたのです。

自然との共存を図るため、環境保護の戦いはまだまだ続く!

多摩川をはじめとする日本の川は水質が改善され、人々の憩いの場としてにぎわうようになりました。しかし海外には、深刻な水質汚染に悩む地域がまだまだ存在しています。日本がそうであったように、高度経済成長を迎えている国は環境対策が追い付かず、大気汚染や水質汚染が問題となってしまうのです。急速な経済発展を遂げた中国がその一つの例で、その公害のニュースは日本でもよく耳にします。

しかし、水質が改善されたからといって日本も安心はできません。2012年には水質汚濁防止法において、対象施設が拡大されるなどの改正が行われました。環境を守るための取り組みは、この先もまだまだ続くのです。

かけがえのない自然を守り、自然との共存を図る。そのための科学技術を研究する学問が、「環境工学」です。環境工学では地球全体から見た環境汚染をはじめ、リサイクルなど生活に関わる内容も勉強することができます。人類がこの地球上で生きていくためには、自然との共存は不可欠。皆さんも「環境工学」を学んで、環境を守っていくことについて考えてみてはいかがでしょうか。


【参考】
国土交通省「多摩川について」
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000627905.pdf#search=%27%E5%A4%9A%E6%91%A9%E5%B7%9D+%E6%B0%B4%E8%B3%AA+%E5%A4%89%E5%8C%96%27

国土交通省関東地方整備局 京浜河川事務局
http://www.ktr.mlit.go.jp/keihin/keihin00481.html

東京都環境公社「多摩川の水質改善 」
https://www.tokyokankyo.jp/kankyoken_contents/research-meeting/h22-01/2204-tama_river.pdf

環境再生保全機構「高度経済成長と公害の激化」
https://www.erca.go.jp/yobou/taiki/rekishi/03.html

「高度経済成長による産業の重化学工業化と大気汚染(1955~1964年)」
https://www.erca.go.jp/yobou/taiki/rekishi/02_01.html

「イタイイタイ病」
https://www.erca.go.jp/yobou/taiki/yougo/kw10.html

環境省「水・大気環境行政のご案内」
http://www.env.go.jp/air/air_pamph/air_pamph02.pdf

「水質汚濁防止法の改正」
http://www.env.go.jp/water/chikasui/brief2012.html
↑改正の概要
http://www.env.go.jp/water/chikasui/brief2012/law_gaiyo.pdf

新潟県立 環境と人間のふれあい館HP
http://www.fureaikan.net/minamata/kids.html

新潟県HP「新潟水俣病のあらまし」
http://www.pref.niigata.lg.jp/seikatueisei/1195661749709.html

REUTERS「中国の水質汚染、世界の水処理企業が熱視線」
https://jp.reuters.com/article/china-waters-idJPKBN19V0DE

この記事のテーマ
地球・環境・エネルギー」を解説

私たちの暮らす地球では、火山噴火、地震、台風、干ばつなど、人類にとっては有害な現象がいまも続いています。こうした現象を研究・解明し、うまく折り合いをつけていくことが必要です。また、豊かな生活を求めるあまり、限りある地球資源を枯渇させてしまったり、自然環境を破壊してしまうことは、人類の絶滅を意味します。こうしたことを防ぐためには、技術系の学問だけではなく、政治や行政などに関する幅広い知識も必要な分野です。

「地球・環境・エネルギー」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「環境工学」
はこんな学問です

環境工学は、人の経済活動と地球環境が持続的に良好な関係を保てるように、科学技術を用いる学問である。研究分野には、人と環境に配慮した住空間をつくるために、建築技術と環境学の双方からのアプローチを行う「建築環境学」、経済活動が環境に与える影響やごみ・リサイクルなど都市生活の快適性と環境保全の両立を研究テーマとする「都市環境学」、空気と水の循環を地球規模で捉えて汚染や災害のメカニズムを解明する「地球環境学」などがある。

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