スマホで水田を管理できる時代! 米作りの「見える化」って何?

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スマホで水田を管理できる時代! 米作りの「見える化」って何?

2018.02.06

提供:マイナビ進学編集部

スマホで水田を管理できる時代! 米作りの「見える化」って何?

最近、テレビのニュースなどで「見える化」という言葉を耳にしませんか? 「一体何が見えるようになったんだろう?」と不思議に思ったことがあるかもしれませんが、これはIT技術の進化により、通常では目に見えなかったものが見えるようになることをいいます。さまざま分野で「見える化」が進み、今では農業にも欠かせないものになりつつあります。

この記事をまとめると

  • 通常では目に見えない複雑な情報を把握できるようにすることを「見える化」という
  • 「見える化」によって農業の効率化を図ろうとする取り組みが行われている
  • 工学の面から効率的な農業を実現するための研究を行う「農業工学」

さまざまな分野でキーワードになっている「見える化」ってなに?

ものづくりや環境保護、政治に至るまで、世界には実にさまざまな情報があふれていますが、IT技術の発展によって私たちは膨大な量の情報を高速で処理できるようになりました。その中で、いかに多くの情報を早く処理するかが大切ですが、同時にこれらを一目で分かるようにすることも必要です。

例えばものづくりにおいては製造現場のデータを集め、ネットワークを通して各工場のデータを一カ所に集めることで、全世界の各工場の生産状況や品質などを比較することができ、その特徴を確認することができます。環境問題や政治についても、オゾン層の観測データや世論調査の統計結果を地図と重ね合わせることで地域別にどのような問題が起こっているかを把握できるようになります。

世の中にある膨大な情報は目に見えないものが多くありますが、それらを一目で分かるようにすることを「見える化」といいます。このさまざまな情報を直感的に把握するのに便利な見える化が今、農業にも応用されているのです。

水位や水温のデータが水稲田の効率化に役立つ!?

昨年株式会社NTTドコモは、水稲向け水管理支援システム「PaddyWatch」というアプリをリリースしました。これは各種センサーとドコモの通信装置を搭載した専用機器を水田に設置することで、10分ごとに水位・温度・湿度を測定し、測定したデータを1時間ごとに更新してくれるというもの。そのデータをスマホやタブレットで手軽に見ることができるというものです。

農業に詳しくなくても水稲田でこのような情報が重要なのはなんとなく分かりますが、情報が分かることの具体的なメリットは何でしょうか?

この「PaddyWatch」が生まれた背景として、農業はものすごく手間がかかるということがあります。じっくりと作物を育てるためには日々の管理と効率化、季節や年間単位での傾向を知り病害対策を立てなければなりません。それには農業に関する正確な情報を知る必要があります。実際に新潟市における実証実験では、生産者が「PaddyWatch」を使用することで、作業時間と人員を大幅に削減することができました。

このように見える化することで、従来は勘や経験に頼らざる得なかった農作業を効率的に行うことができ、よりよい生産につなげられるのです。

農業の「見える化」でさらに効率化を図る「農業工学」

「PaddyWatch」のようなIT技術を使った農業の効率化への取り組みは他にもあります。

産業機械メーカーである株式会社クボタと日本電信電話株式会社(NTT)による営農支援システム「KSAS」は、降雨量や風向・風速といった詳細な気象データを基に細かく作業指示を出すことで、よりスマートな農業の実現を目指しています。また、電気機器メーカーであるコニカミノルタ株式会社と、産業用無人へリコプターの開発などを行うヤンマーヘリ&アグリ株式会社はドローンを使って空から農場を撮影し、その画像を分析することで土壌や作物の育成状態を把握する取り組みを行っています。

現代の農業では、ITや工学の技術を活用して生産効率を上げることが重要になっていますが、このように農業の効率化を工学的な視点から研究する学問を「農業工学」といいます。

この学問では、農作物の生産性を向上し、品質を改善していくために、機械工学の研究を農業機械の開発や改良に応用したり、農業施設の設備づくりに役立てたり、工学の面から農業のよりよい形を目指していきます。作物や害虫などの生物学の知識や多数のデータを処理する統計学の知識を駆使して取り組むこともあります。

農業を見える化することが農作物の生産の効率化に役立っているように、工学は未来の農業を発展させるために欠かせない要素です。農業だけでなく工業にも興味があるという人はぜひ農業工学の研究分野について調べてみてくださいね。

【参考文献】
ハフポスト
http://www.huffingtonpost.jp/engadget-japan/paddywatch_b_9648738.html
環境ビジネスオンライン
https://www.kankyo-business.jp/news/015811.php
産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/170813/wst1708130025-n1.html
Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/17115/1/1/1
https://forbesjapan.com/articles/detail/17866

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「農業工学」
はこんな学問です

少子高齢化と過疎化による農業就業人口の減少、それに伴う耕作放棄地など農業環境の劣化に対して解決策を提示することをめざす学問である。具体的には、農作物の生産性の向上と品質の改善、農村社会の事業の承継問題と組織化についても学ぶ。主な専門分野としては、土木工学を農地の開墾・水利用に応用する「農業土木工学」、機械工学を農業施設の設備設計や農業機械の開発・改良に応用する「農業機械工学」などがある。

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