「宅習」って知っちょる?自分で考える力をはぐくむ宮崎県の文化

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「宅習」って知っちょる?自分で考える力をはぐくむ宮崎県の文化

2017.12.11

提供元:マイナビ進学編集部

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「宅習」って知っちょる?自分で考える力をはぐくむ宮崎県の文化

宮崎県には「宅習」という文化(方言)があります。これは「自宅学習」の略称で、宿題とは別の学習のことです。宅習という文化には、学力向上のために必要なヒントがあるのかもしれませんね。

この記事をまとめると

  • 宮崎県の「宅習」という文化
  • 「宅習」とは、自分自身で勉強をする習慣を身につけるための取り組み
  • 「ゆとり」か「詰め込み」かではなく、知識と思考力をバランスよく身につける教育をめざして

宅習ってなんね?

「宅習」といわれて、何のことかわかりますか?すぐに「ああ、あれね」と分かった人は、もしかすると宮崎県出身ではないですか?
これは「たくしゅう」と読み、「自宅学習」の略称です。
宅習って何のこと?と思った皆さんのために、宮崎県出身の筆者が、●年前の記憶を頼りにご説明いたします!筆者が小中学生のころ、生徒一人ひとりに「宅習帳」というものが配られていました。これは、宿題とは別にノートの1ページを基準にして何かしら勉強をするというものです。宿題と宅習1ページの2つの課題を自宅で取り組み、次の日に先生へ提出していました。

宅習の内容は、「漢字書き取り」「教科書の問題を解いてくる」「織田信長についてまとめてくる」といったように、何かしらの課題がある場合もあれば、「自分の苦手な教科の問題を解いてくる」というように、生徒が自分で勉強する内容を考える場合もありました。
筆者の学校では、自分で課題を考えていく場合も多かったので、ノート1ページを前に、今日はどんな宅習をしようか頭を悩ませることも少なくありませんでした。自分で課題を考える宅習は、まるで夏休みの自由研究の縮小版のようでした。
毎日毎日自分で考えて勉強をするというのはなかなか大変でしたが、今思い返せば、そうして自分で考えて勉強することを続ける中で、「自分からすすんで勉強をする」という習慣が身についていた気がしています。

何で宅習やと??

さて、こうした宅習文化ですが、どうして宮崎県ではこのような文化が生まれたのでしょう。筆者が調べてみたところ、明確な理由は分かりませんでした。
自分なりに記憶をさかのぼりつつ考えてみたのですが、もしかすると、宮崎は他県に比べて塾や予備校に通う機会が少ないことが理由なのかもしれません。

現役高校生の皆さんは、学校が終わったらすぐ予備校に行くという人も多いかもしれませんが、筆者が高校生の時代、放課後に予備校に行くという同級生はいませんでした。たまたま筆者の通っていた高校にそんな生徒が少なかっただけかもしれませんが、宮崎には1時限目が始まる前に「朝課外」といって、0時限目の授業を行っている学校が多くあります。塾や予備校ではなく、学校で勉強するといった文化が根付いていたのかもしれません。
こうした背景もあり、小学校低学年の頃から自分で考え、勉強する力を身に着けさせるために生まれたのが、「宅習」という文化なのかもしれません。

宅習から考える、これからの教育

1980年代後半より、それまでの詰め込み型の教育をやめて、いわゆる「ゆとり教育」が始まりました。しかし、2016年の5月、文部科学省は学習指導要領改訂を発表しました。これによると、ゆとり教育か詰め込み教育かといった二項対立的な議論ではなく、知識と思考力の双方をバランスよく、確実にはぐくむことを目的としています。教育現場は日々変化し、子どもたちの未来のために何をしていくべきかを考えていく必要性があります。

宮崎県の文化でもある宅習は、先生から言われたことだけをするのではなく、自分で考えて勉強する力を身につけることをめざします。生徒一人ひとりが「勉強しよう!」という意欲を持って取り組んできた宅習。文部科学省の目指す「知識と思考力の双方」をはぐくむヒントが、ここにはあるのかもしれませんね。

この記事のテーマ
教育・保育」を解説

保育所や幼稚園、小中高等学校や大学などで、子どもたちを健康に成長させ、学習能力を向上させるための教育方法を学び、研究します。教育の歴史や基本概念などの理論のほかに、教育や保育に携わる専門職(教員や保育士など)になるためには、指導技術や保育の実践的な手法などを、実習を通して学びます。このほか、生涯教育や教育に関わる地域活動など、教育と社会の結びつきや意義についても学びます。

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この記事で取り上げた
「教育学」
はこんな学問です

教員養成のための学問ではなく、教育のあり方を追究する学問。具体的には、教育の歴史、目的、手法、制度などを対象としている。「教育学分野」は、教育行政や現場を調査・分析し、教育環境はどうあるべきかを研究。「教育心理学分野」は、発達心理学の視点から人間形成がどのようなものかを解明し、教育の本質を追究する。また、「メディア・コミュニケーション分野」では、教育現場での情報伝達はどのようにあるべきかを探るなど、多岐にわたる。

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