【シゴトを知ろう】スカウト ~番外編~

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【シゴトを知ろう】スカウト ~番外編~

2017.12.22

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】スカウト ~番外編~

「プロ野球選手になりたい」という多くの野球プレーヤーたちの夢がかかったドラフト会議。その立役者である各球団のスカウトマンたちは、日々何を思い、どんな部分に着目して選手たちのプレーを見ているのでしょうか。スカウトマンとしての迷いから7つ道具まで、本音のあれこれを東北楽天ゴールデンイーグルスの現役スカウト・沖原さんにお話いただきました。

この記事をまとめると

  • 獲得したいと強く思うような選手は、見た瞬間にピンと来る
  • 身体能力の高さやセンスはもちろん、化けると思わせる選手は魅力的
  • 選手見学に行く時に持参するスカウト7つ道具がある

スカウトは選手と心中するくらいの覚悟で選手を獲得する

――選手選びのプレッシャーはありませんか?

「こいつだ!」と思う選手は見た瞬間に分かるというか、刺さるように強くピンときますし、そもそも獲得を迷うような選手は獲りません。強く推せる自信のある選手とは心中できるくらいの覚悟がありますので、プレッシャーが入り込む隙がないという感じですね。

ドラフト直前の会議では、自分が推す選手のプロモーション用のビデオを作って、監督、社長などへプレゼンをするのですが、その時にも迷いなく「絶対獲りたい」「自信がある」と猛アピールします。

逆にそれほどの情熱が湧かない年は、無理に獲りにはいきません。球団で保有できる選手の数は1軍・2軍合わせても70人と枠が決まっています。新たに選手を獲るということは、クビにする選手が出るということですから、太鼓判を押せる選手でなければ意味がないんです。それほど惚れ込んでドラフトで獲得しても、一流の選手にまで上りつめるのは1〜2割程度。人を選ぶというのは、本当に難しいと日々実感しています。


――選手獲得の際に迷うことなどはありますか?

例えば社会人野球で20代後半に差しかかった選手を獲りたいと思っても、プロ野球に入ることが本当に幸せなのか、そのまま大手企業の社員として残った方が、その選手も家族も一生安泰なのではないかと迷うことはあります。選手にとっては人生がかかった問題ですからね。

ですから自分が推して獲得した選手への思い入れは強いですし、チームに入った後も付き合いが続きます。例えば戦力外になった時に相談を受けたり、身の振り方を一緒に考えたり、時には行き先を探すこともあります。逆に企業から「戦力外になりそうな有力な選手はいないか?」と声をかけられることもあるので、タイミングが合えば紹介することも可能です。

着眼するのは選手の面白さや伸びしろ

――ずばり、選手のどこを見てスカウトするのでしょうか?

言葉にするのが本当に難しいんですが……足の速さや肩の強さなどの身体能力の高さ、野球センスのよさ、そして体格にはやはり目がいきますね。あとはユニフォームの着方というのでしょうか、それがかっこいい選手はやはり有能な選手が多いですね。顔の造形とかではなく、雰囲気がある選手です。よく「面白い」という言葉を使うんですが、伸びしろがあって化けそうな、可能性を秘めていそうな選手にも魅力を感じます。


――試合や練習を見に行く時に気をつけていることはありますか?

大きな大会などを見に行く時は、一般のお客さんと同じようにチケットを買って入場し、基本的にはバックネット裏で見ています。練習試合や練習を見学させてもらう時は、事前に監督に連絡を取ってから行きます。選手、特に高校生とは話してはいけないということになっているので、見学の時も基本的には監督やコーチとしか話さないようにしています。

スカウト7つ道具というのがあって、スピードガン・ストップウォッチ・ビデオカメラ・帽子・サングラス・座布団・タオル・折りたたみ傘・手帳・名刺、と7つ以上ありますが、これは必ず持参します。バックネット裏でいろいろな機材を持っている怪しいおっさんがいたら、それは絶対にスカウトですね(笑)。

今はスマホがあって、乗り換え案内や地図などもすぐ見られますが、先輩スカウトの話だと昔は時刻表を片手にバスを乗り継いで学校回りをして大変だったそうです。

試合と練習の両方を、必ず自分の目で見ること

――スカウトの人数は全国で何人くらいいるのですか?

僕が所属する楽天イーグルスでいえば、九州沖縄・四国・関西・東海北陸・東北北海道に各1名ずつ、関東に2人(沖原さんとスカウトチーフ)で合計7名です。この他にもスカウト部長・副部長・プロ編成スカウトなどもいて、ファームや独立リーグもカバーしています。


――ドラフト候補は何名くらい候補が挙がるのでしょうか?

まずその年の始めに1年間でチェックする選手候補を30名ほどあげます。これも人それぞれなんですが、大人数をあげると全員を念入りに見なければいけないので、僕は見込みがある選手だけに絞るようにしています。球団全体だと年間300名くらいを見て回るという計算です。

長くスカウトをやっていると各地にいろいろな知り合いも増え、そこからの情報もありますし、もちろんインターネットの情報などもチェックします。シーズンが始まるといい選手は噂になりますので、気になる選手は必ず足を運んで自分の目で見ます。その時はなるべく試合と練習の両方を見るようにしています。試合はその選手の本気の姿が見られますし、練習では試合では見られない違う一面を見ることができるからです。

ドラフト前の最終リストに残ったのは、今年は50名くらい、昨年は当たり年だったので80〜90名ほどいました。その中で実際に獲るのは多くても10名程度です。


――ドラフト会議以降はどんなスケジュールで動くのでしょうか?

ドラフト会議の数日前に最終的に残った50名のリストから、チームの補強したい部分なども踏まえて優先順位を決めます。そして会議前日くらいに社長などが参加する最終会議を行い、方向性を決定します。

そしてドラフト会議で選手の指名が決まれば、学校やチームへ指名挨拶に行きます。記者会見などもあるので、自分が担当した選手が指名された年は結構忙しいですね。その後入団が決まれば契約になりますが、契約を結ぶホテルの部屋や食事の予約を取るのもスカウトの仕事です。その後、選手の健康診断やメディカルチェックを行い、入団発表→ファン感謝デーに合わせてお披露目、という流れになります。


「選手のどこに着眼するの?」「面白い選手って具体的には?」という言葉では説明しづらい質問にも真摯に答えを探してくれた沖原さん。40年近く野球に携わってきた野球人としての勘は、スカウトマンとしての仕事に大いに生きているといいます。

シーズン中は土日は試合、平日は練習の見学。1年でホッとできるのは12月だけという忙しい毎日なのだそう。にも関わらず「好きでやってる仕事だから苦労はない」と言い切って、永遠の野球少年のような笑顔を見せてくれました。


【profile】スカウト 沖原佳典

この記事のテーマ
健康・スポーツ」を解説

スポーツ選手のトレーニングやコンディション管理に関わる仕事と、インストラクターなどの運動指導者として心身の健康管理やスポーツの有用性を広く一般に伝える仕事に大別できます。特に一般向けは、高齢化の進展や生活習慣病の蔓延が社会問題化する中、食生活や睡眠も含めて指導できる者への需要が高まっています。授業は目指す職業により異なります。

「健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スカウト」
はこんな仕事です

有望なスポーツ選手を見つけ出し、自分のチームに勧誘する仕事。さまざまな情報網を駆使し、日本全国の高校や大学、企業、ときには海外にまで足を運び人材発掘を行う。今のチームの戦力状況を把握し、どういう人材を補強するとチームがよりよくなるかを考える。プロ野球においては、新人選手への入団交渉権を各球団に振り分けるドラフト会議が行われるため、他球団と駆け引きする力も求められる。新人選手の才能を見極め、アスリートたちに夢を叶える機会を提供する役割を担う。

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