【シゴトを知ろう】宇宙開発技術者 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】宇宙開発技術者 ~番外編~

2017.12.26

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】宇宙開発技術者 ~番外編~

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センター(茨城)では、人工衛星の開発や運用、ロケット・輸送システムの開発に関わる技術研究などを行っています。
子どもの頃は宇宙飛行士になりたかったという土屋佑太さんに、人工衛星の愛称の付け方や宇宙空間の苛酷な環境などについて伺いました。

この記事をまとめると

  • つばめ、しきさい……。衛星の名付け親になれるチャンスはみんなにある!
  • 温度差300℃以上!! 超過酷な環境に耐えられる機器の開発に取り組む
  • プロジェクトを引っ張る道、支える道、キャリアパスについて知ろう

手のひらサイズから大型バスまで、衛星の大きさはさまざま

筑波宇宙センターでは、無料展示や有料の見学ツアーが楽しめる

筑波宇宙センターでは、無料展示や有料の見学ツアーが楽しめる

――人工衛星はどれくらいの大きさなのでしょうか?

プロジェクトによって変わるので、一概にこれくらいの大きさとはいえません。
例えば、地上ではなく宇宙から天体を観測する宇宙望遠鏡だと大型バスくらいの大きさになりますが、手のひらサイズの人工衛星も存在しています。

小さければ小さいほどいいと思われるかもしれませんが、目的に適した大きさがあるので、小型化と同時に大型化の研究も進められているんですよ。

筑波宇宙センターには人工衛星の試験モデルなどが展示されている施設があって、実際の大きさを感じることができます。興味がある方は一度足を運んでみてください。


――小惑星探査機「はやぶさ」のような衛星の愛称は、JAXAが決めているのでしょうか?

「はやぶさ」は違いますが、愛称は一般公募する場合もあります。Webサイトなどでプロジェクトの概要についてお知らせして、「平仮名もしくはカタカナ」「衛星の機能やミッションをイメージできる」「発音しやすい」「過去にあった愛称とかぶらない」といった条件に合う愛称を、応募していただいたものの中からJAXAが選定しています。

私が携わっている超低高度衛星技術試験機(SLATS)の愛称は「つばめ」です。これは、細長い機体に太陽電池パドルを付けて低い高度を飛ぶ様子が、ツバメが羽を広げて低く飛ぶ姿と重なることから選ばれました。

今後も衛星の愛称募集が行われると思います。名付け親になるチャンスですので、そのときはぜひご応募いただけるとうれしいです。

宇宙空間は、想像を絶する極寒極暑の世界

――よく使う業界用語などはありますか?

私が日常的に使っている言葉「コンタミネーション(*)」など、話す時に使う言葉の多くが業界用語というよりは専門用語です。

英語や日本語の正式名称では長くなってしまう言葉を、アルファベットを用いた略称で表すことも多いですね。超低高度衛星技術試験機(SLATS)は、"Super Low Altitude Test Satellite"の略称です。

専門用語や略称の意味は、先輩から教えてもらうというよりも、仕事をしながらおのおので覚えていきます。


*コンタミネーション:人工衛星に使われている素材から放出されたガスが、人工衛星に搭載されたカメラレンズなどに汚れとして付着してしまうこと。宇宙空間は真空状態で圧力が低いため、地上では問題ない素材でも、このような現象が発生する。


――一般の方にあまり知られていない宇宙開発に関する常識はありますか?

宇宙空間が真空状態であることはご存じだと思いますが、真空状態であることによって、猛烈な高温と低温からくる極端な温度差が生まれることはあまり知られていないかもしれませんね。

衛星が置かれている環境は、太陽光をダイレクトに浴びる位置にある時は100℃以上になる一方で、地球の影に入っている間はマイナス200℃よりも低くなります。単純に計算しても300℃以上の温度差がある超過酷な環境なので、それに耐え得るだけの性能を持つ機器を作らなくてはなりません。

地上で行う試験の段階では、液体窒素を使ってマイナス190℃の低温環境を作ったり、逆に高温にさらしたりして、衛星に使用する材料にどのような変化が起こるのかについても調べています。このようなことは、一般の方の目には触れない部分だと思います。

プロジェクトリーダー、それとも研究者? 目指す道は大きく2つ

協力研究で欧州宇宙機関(ESA)に半年間滞在。宇宙開発への多様な考え方を学んだ

協力研究で欧州宇宙機関(ESA)に半年間滞在。宇宙開発への多様な考え方を学んだ

――仕事をする上で、服装や住む場所などについて制約を受けることはありますか?

服装面で制約を受けることはありません。ビジネスマナーから外れるような服装でなければ大丈夫です。

また、研究開発職の場合は、住む場所に関して決まりはありません。でも、衛星の運用や地上での管制業務に携わっている場合は、何か問題があったときすぐに対応できるよう、職場の近くに住むことを求められるケースもあるようです。


――キャリアパスについて教えてください。

入社して5~7年くらいで、最終的にどのようなポジションを目標にするのかについて決めることとなります。

研究開発職のキャリアパスは大きく2つあり、1つはプロジェクトリーダーを目指す道です。入社後さまざまな部門の研究を経験して知識を得ることによって、複数の研究・開発を組み合わせた新たなプロジェクトを作り、それを率いていくことになります。

もう1つは、研究者としてある分野を極める道です。特定分野において職人のように専門的な知識を持つ人材は絶対的に求められるので、専門家としてプロジェクトリーダーやミッション(任務)を支えていくポジションです。


宇宙飛行士を宇宙空間に送り出す有人探査の話題が大きく取り上げられがちですが、2010年、世界で初めて月以外の天体の表面物質を地上に持ち帰った小惑星探査機「はやぶさ」のように、無人探査による研究も宇宙開発には欠かせません。

筑波宇宙センターをはじめとするJAXAの施設、全国の天文台やプラネタリウムなどでは宇宙に関するイベントが行われていますので、宇宙の仕組みやまだ解明できていない謎について知識を深めてみるといいかもしれませんね。


【profile】国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 研究開発部門 第一研究ユニット 土屋佑太

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) http://www.jaxa.jp/
ファン!ファン!JAXA! 筑波宇宙センター http://fanfun.jaxa.jp/visit/tsukuba/

この記事のテーマ
自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」を解説

陸・海・空の交通や物流に関わるスキルを学びます。自動車、飛行機、船舶、鉄道車両などの整備・保守や設計・開発、製造ラインや安全の管理、乗客サービスなど、身につけるべき知識や技術は職業によってさまざまで、特定の資格が求められる職業も多数あります。宇宙については、気象観測や通信を支える衛星に関わる仕事の技術などを学びます。

「自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「宇宙開発技術者」
はこんな仕事です

国の研究機関や民間企業、大学などで、宇宙開発にとって有用な技術を開発する仕事。国の研究機関としては宇宙航空研究開発機構(JAXA)があり、関連する民間企業や大学などをまとめながら、政策としての宇宙開発を推進している。民間企業では、ロケットや人工衛星などの部品の開発・製造や、打ち上げの支援などを通じて宇宙開発に貢献。また、これらの取り組みを支えているのが、大学での研究成果である。宇宙開発技術者は、これら「産」「官」「学」のいずれかで宇宙開発に取り組むことになる。

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