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まるで洋服の3Dプリンター!? 一着の服を丸ごと編み上げる機械がある?

2017.12.26

提供:マイナビ進学編集部

まるで洋服の3Dプリンター!? 一着の服を丸ごと編み上げる機械がある?

寒い季節に重宝する服といえば、ニットのセーター。ニットの服は毛糸を編むことによって完成しますが、パーツごとに編んでつなぐ必要があり、つくるとなるとなかなか大変な作業です。しかし最近、パーツごとに編まず一着丸ごと作り上げる技術に注目が集まっています。

この記事をまとめると

  • 縫い目のないニット製品を作ることができる「ホールガーメント技術」が注目を浴びている
  • ホールガーメント技術はニット製品を作る際の無駄をなくし、服作りのコスト削減に役立つ
  • ファッションとテクノロジーを融合した服作りが増えている

縫い目のない美しいニット製品を編む「ホールガーメント技術」

1着のセーターを作るには、まず胴体(前・後)袖(左・右)4つのパーツに分けて毛糸を編み、その後それぞれのパーツをつなげるという作業が必要です。これは手編みでも機械編みでも同様で、1着のセーターを仕上げるには、長い時間と手間がかかるのです。

こうした編み物の手間を減らしてくれる技術が日本にあります。それは、和歌山県にを本社に置く株式会社島精機製作所が開発したホールガーメント横編み機の技術です。

この機械はまるで3Dプリンターのように、セーターなどのニット製品を1着丸ごと立体的に編み上げることができます。従来の手編み・機械編みのような縫い目がないため着心地が良く、シルエットも美しく仕上がるのが大きな特徴。このホールガーメント横編み機で作れるニット製品はセーターだけではありません。レアスカートやドレスなど、ドレープ(ひだ)がたっぷりと入った服も立体的に作ることができるのです。

さらに、機械に糸をセットしてから約30分でセーター1着を編み上げることができるといいますから、セーターの手編みで苦戦した経験がある人にとっては驚きの技術だといえるでしょう。

ホールガーメント技術は手間やコスト、廃棄を減らすことにも貢献

ホールガーメント技術は裁断や縫製の工程がないため、服作りにかける時間やコストの削減にもつなげることができます。また、従来の方法だと生地を切ってパーツを作る場合、編み地の使わない部分は廃棄になってしまいます。ホールガーメント技術は1着丸ごと縫い上げることで、廃棄する部分も減らすことができるのです。

このホールガーメント横編み機で作られるニット製品にはテクノロジーも生かされており、洋服のデザインをコンピューターでシミュレーションすることもできます。新作の洋服を作る際にも、試作品を何度も繰り返し作る必要がなくなり、1着できあがるまでの手間を大幅にカットできるのです。

シンプルなセーターから個性的なアイテムまで、幅広いニット製品に応用できるホールガーメント技術は今、日本の誇る技術として世界から注目を集めています。実際にこの技術は、エルメスやグッチ、アルマーニといった世界的な高級ブランドにも取り入れています。また「ユニクロ」を展開する株式会社ファーストリテイリングは島精機製作所とニット商品を合同開発・製造するために合弁会社を発足させました。このように、世界が注目する服作りの最新技術は私たちの身近なブランドにも広がりつつあります。

服飾・被服学の学問は、よりよい服作りの研究ができる

ファッションの世界で注目を浴びている最新技術やテクノロジーは、ホールガーメント技術だけではありません。例えば日本の人気ブランド「ハナエモリマニュスクリ」は、2017年春夏のコレクションで3Dプリンターを使ってヘッドドレス(頭の飾り)を作りました。他にも3Dスキャナーで生花をスキャンして作った模様のドレスも発表するなど、未来志向の服作りで注目を集めています。

株式会社コニカミノルタは、綿や絹など服の布地にプリントできる「ナッセンジャーSP-1」という印刷機を作っています。これは紙のインクジェットプリンターと同じ原理で、服の生地にプリントするデザインの変更や調整が容易にできるのがポイント。テクノロジーとファッションの連携は今後も注目されていくでしょう。

このように美しい服や着心地のいい服を作ることに役立つのが「服飾・被服学」の学問です。服飾・被服学の学問分野では、衣類の機能性と快適さを追求するために、服の歴史から世界各地の服文化について学んだり、服の作り方を基礎から学んで習得したりすることができます。服作りに興味があり、将来より良い服作りに関わりたいと考えている人は、服飾・被服学を学ぶことで服作りのあり方や仕組みについて知識を深められるはずです。

ファッションとテクノロジーの融合は、新しい服作りの方法として注目されています。あなたが好きなブランドでも最新技術を取り入れているかもしれません。ファッション業界に興味がある人はぜひ服飾・被服学を学んで、未来の服作りについて考えてみてくださいね。

【参考文献】
SankeiBiz
http://www.sankeibiz.jp/business/news/171006/bsc1710060500004-n1.htm
MITテクノロジーレビュー
https://www.technologyreview.jp/s/36669/3-d-knitting-brings-tech-to-your-sweaters-for-a-price/
島精機製作所
http://www.shimaseiki.co.jp/wholegarment/
朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/and_w/articles/SDI2017072705131.html
日経ビジネス
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226265/062100138/

この記事のテーマ
生活・服飾・美容」を解説

生活・服飾・美容の分野には、生きていくために必要不可欠なものだけではなく、それによって生活がより豊かで快適になることを目的としているものもあります。たとえば生活学では、だれもが安全で快適に暮らせる空間を実現するために、ユニバーサル・デザインの研究を行います。服飾や美容は、トレンドや利用者によって多様化するニーズに対応するために、素材、色、デザイン、施術方法など、あらゆる角度から美を追究しています。

「生活・服飾・美容」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「服飾・被服学」
はこんな学問です

服飾について専門的に学び、より優れた服飾を追究する学問。世界各地の服飾文化について、歴史や存在意義、機能性などを分析し、科学的な視点から服飾文化の向上や創造に役立てるのが主な目的。デザイン、縫製など服飾造形の技能を追究し、習得する「プロダクトデザイン分野」、繊維の性質や加工、管理を学ぶ「テキスタイル化学分野」、商品流通や消費を研究する「消費科学分野」のほか、文化財となる服飾品の保存を学ぶこともあり、領域は幅広い。

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