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患者の体内から信号を送信!? センサーが埋め込まれた錠剤ってどんな薬

2017.12.22

提供:マイナビ進学編集部

患者の体内から信号を送信!? センサーが埋め込まれた錠剤ってどんな薬

近年、私たちの身の回りのものがデジタル化している中、薬の「デジタル」化が注目されています。

「ポカリスエット」や「カロリーメイト」などで知られる大塚製薬株式会社は、自社で開発した「エビリファイ錠」という薬に、アメリカ企業のプロテウス・デジタル・ヘルス社が開発したセンサーを搭載した製剤と小型検出器を組み合わせた、新しい薬を開発しました。

この記事をまとめると

  • 飲むだけで、アプリに信号が送信される薬が登場
  • 脳に薬を運ぶ超小型カプセルも開発が進められている
  • アメリカでは、脂肪を溶かす貼り薬の開発が行われている

薬を飲むだけで、アプリに情報が記録される!?

この新しい薬にはセンサーが内臓されており、服用すると患者の体内からセンサーが信号で送られます。その信号を体に貼り付けたパッチ型の小型検出器が検出し、いつ薬を飲んだかといった情報が専用アプリに記録されるのです。この情報はスマホやタブレットに転送され、医師や医療従事者はその情報を基に治療提案やアドバイスなどをすることができます。アプリには睡眠の質や気分なども入力することができるため、健康管理に役立てられそうですね。

エビリファイという薬は、主に統合失調症の患者に対して処方されている薬です。統合失調症の治療には、長期にわたる服薬が必要です。しかし副作用が出ることもあるため、患者が薬を飲むのを嫌がるケースが見られるそうです。

そのような課題がある中、もしこの薬が実用化すれば、医師は患者の服薬の管理がしやすくなり、患者の病状改善に役立つことでしょう。

脳に薬を運ぶ超小型カプセル、脂肪を溶かす貼り薬。驚くような薬が続々登場

テクノロジーを駆使した薬は日々研究されています。例えば、日本の大学の研究グループは、脳に薬を運ぶ超小型カプセルを開発しました。カプセルの大きさは、なんと直径が1ミリの約3万分の1。脳に薬を運ぶというだけあり、驚くべき小ささです。

人の脳は、栄養源となるブドウ糖などを除き、血液中の物質はほとんど入らないようになっています。アルツハイマー病といった脳の病気の治療では、どうやって脳に薬を届けるのかが大きな課題になっていました。先ほどの超小型カプセルは表面がブドウ糖で覆われており、脳の血管にある特定のたんぱく質がカプセルのブドウ糖と結びつき、病気の治療に役立つのではないかと期待されているのです。

またアメリカの研究者は、脂肪を溶かす画期的なスキンパッチ(貼り薬)の開発に成功しました。マウスを使った実験では、貼り薬を貼った部分の脂肪が20%減少したと発表されています。貼るだけで脂肪が減るなんて、ダイエット中の人にとっては、のどから手が出るほど欲しい薬ではないでしょうか。

日本でも青年〜中年期を中心に、肥満による健康問題が取り上げられることが多いですが、肥満という悩みを抱えている人は世界中に多く存在します。もしこの貼り薬が実用化されれば、ダイエットの考え方が大きく変わるかもしれませんね。

薬学を学ぶことで、病気に悩む人を救うための新薬開発につながる

現在、世界中に病気で苦しんでいる人がたくさんいます。また、皆さん自身や周囲の人々も、今は健康でも将来は病気になることがあるかもしれません。未来の私たちの健康を支えるためにも、今回紹介した新薬のように、患者の負担を軽減する新しい薬の開発が進められていくでしょう。

新薬の研究や提供は、「薬学」という学問に基づいて行われています。薬学には、「基礎薬学」「臨床薬学」という2つの領域があります。基礎薬学は薬を創ることを目的とした学問です。医学は日々発展していますが、治療が困難な病気が存在するのも確か。そんな病気に対抗できる薬の開発が、基礎薬学には期待されているのです。

一方、臨床薬学は「薬を使う立場」で学ぶ学問。患者さんとコミュニケーションをとる方法や、医療の現場において守るべき倫理といったことも勉強します。実際の医療現場では、今回の記事で取り上げたような服薬に抵抗がある患者さんに対して、どうすれば薬を飲んでもらえるのかを考える際の基礎になる学問といえるでしょう。

病気に悩む人たちを助けたいと考える人は、ぜひ薬学を学んでみてください。薬学を学ぶことで、画期的な方法で人々の健康をサポートする新薬を開発できるかもしれませんよ。


【参考文献】
大塚製薬
https://www.otsuka.co.jp/company/release/detail.php?id=3275
フォーブス ジャパン
https://forbesjapan.com/articles/detail/10953
日経デジタルヘルス
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/091400312/?ST=health
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP460683_Y7A011C1000000/
AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3143315

この記事のテーマ
医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」を解説

病気やケガなどによる身体機能や生理機能の変化を治療し、健康な生活が送れるようにするのが、医療の役割です。今日のように高齢化が進んだ社会では、健康で長生きできるようなサポートも重要です。これらの役割を担うのが、医師、薬剤師、看護師、理学療法士などの専門家です。医師であれば解剖学や病理学、薬剤師であれば薬学など、それぞれが専門的な知識と技術を身につけ、連携することで医療の質を向上させる方法も学びます。

「医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「薬学」
はこんな学問です

医薬品の効果・効能、製造方法、管理、供給などについて学び、研究する学問。医薬品の正しい服用方法などを指導する薬剤師、製薬会社などで創薬に携わる研究開発者、医師に対して医薬品の説明を行う医薬品情報担当者(MR)のほか、化粧品開発に関わる仕事に就くなど進む道は広い。薬剤師をめざす場合は6年制課程を修了し、薬剤師国家資格の取得が必要となる。創薬研究をめざす場合は、4年制課程を経て、企業や研究機関に進む。

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