生で食べても「あたらない」カキ!? 陸上養殖でついに実現

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生で食べても「あたらない」カキ!? 陸上養殖でついに実現

2017.12.07

提供元:マイナビ進学編集部

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生で食べても「あたらない」カキ!? 陸上養殖でついに実現

カキは亜鉛・グリコーゲン・鉄・タウリンなどの栄養素を豊富に含んでおり、「海のミルク」という別名が付けられるほど高い栄養価を持つ食べ物です。しかし、生のカキは食あたりを起こしてしまうイメージから、あまり食べないようにしているという人も多いようです。そんな中、最近生食でもより安全なカキを実現するため、「陸上養殖」を試みている企業があります。それはどういった取り組みなのでしょうか?

この記事をまとめると

  • カキは食べると食あたりを起こす可能性があった
  • 生で食べても食あたりしないカキを作る技術
  • 化学の力で食の安全を高めることができるかもしれない

カキで食あたりを起こす可能性があるのはなぜか

皆さんは、カキを食べたことがありますか? 冬の旬の季節には、自宅でカキフライやソテーが食卓にのぼることもあるかもしれませんね。しかし、食あたりを起こす可能性があるからと、生食を敬遠する人もいるようなのです。

そもそも、カキを食べると食あたりを起こすと言われる要因はなんでしょう。それはカキが成長過程で、海水に含まれる栄養分を体内に取り込む時に、海水に含まれる多くのウイルスも取り込んでしまうことが挙げられます。そして体内にどんどんウイルスが蓄積されたカキを、十分加熱せずに食べると食あたりを起こすことがあるのです。

生食でも安全に食べられるカキの実現へ

全国でオイスターバーを経営する株式会社ゼネラル・オイスターは、ウイルスがいない海水を使って陸上でカキを育てれば、生で食べても食あたりしないカキが作れるのではないかと考えました。

そこで注目したのが「海洋深層水」です。海洋深層水は深度200m以上の深海からくみ上げた海水で、浅海と違い、ウイルスや雑菌がほとんど含まれないというメリットがあります。

しかし同時に、太陽の光が届かない深海では、カキが大きく育つための餌となる植物プランクトンがうまく育たないというデメリットもありました。そこで同社は、海洋深層水に含まれている窒素やリンといった栄養素を効率よく植物プランクトンが吸収するように、光の強さや水温を変えて光合成を促進する実験を繰り返し、海洋深層水の中で植物プランクトンを大量に培養する技術を確立しました。

初出荷は2019年の予定ですが、同社の技術により生でもあたらないカキが多く流通するようになれば、今まで食あたりが怖くて食べられなかった人たちも、生カキを楽しめる時代がくるかもしれません。

食の安全を支える化学の力

今回の取り組みは、さまざまな技術が助けとなりました。例えば、海洋深層水をくみ上げる技術、餌のプランクトンを培養する技術、養殖の技術などです。

特にプランクトンの大量培養は、海洋深層水の成分分析をして原因を調査、綿密な実験を繰り返すなど、物質を原子・分子レベルで理解する化学の知識が不可欠です。

化学というと少し難しいなあと敬遠してしまうかもしれませんが、このように私たちの食の安全レベルを高めてくれる学問でもあると思うと、興味を持つ人がいるかもしれませんね。

食だけでなく、今まで気付かなかったエネルギーや新たな物質を作り出す可能性がある研究をしてみたい方は、化学を学んでみてはいかがでしょうか?



【参考文献】
日経ビジネス>生でも安心、「あたらないカキ」を陸上養殖
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226265/121900086

「おいしい牡蠣を安全に召し上がっていただくために」 ~(株)ゼネラルオイスター 代表取締役CEO 吉田琇則さん
https://www.excite.co.jp/News/column_g/20170121/TokyoFm_wABFvzLYAa.html?_p=4
https://www.excite.co.jp/News/column_g/20170121/TokyoFm_wABFvzLYAa.html?_p=5
https://www.excite.co.jp/News/column_g/20170121/TokyoFm_wABFvzLYAa.html?_p=6

株式会社ゼネラル・オイスター:2016年3月期 通期決算説明 及び 中期経営計画(21ページ目、陸上養殖事業の後倒し)
http://cdplus.jp/company/download/256499/384112.pdf

この記事のテーマ
数学・物理・化学」を解説

私たちの生活基盤である自然界で生じるさまざまな事象や物質、それらが織りなす理論が研究対象です。宇宙や生物がどのようにして誕生し、どのような構造になっているのかという、究極的な知的探究心は人類ならでは。森羅万象の構造や性質、法則と変化を探求する物理や化学、その習得に必要な数学というように、これらの学問は互いに深く関連しています。未知の領域への研究を進めながら、さまざまな原理解明をしていく分野です。

「数学・物理・化学」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「化学」
はこんな学問です

身のまわりにある物質の原子・分子構造を解明して理解し、新しい物質をつくることにもつながる学問。無機化合物の構造を解明する「無機化学」、エネルギーなどの熱力学量の観点から物質を解明する「物理化学」、新たな化合物をつくる「応用化学」など、研究範囲は広い。クリーンエネルギーや医療への活用など、人の未来にとって大切な役割を担う学問といえる。化学製品や食品、薬などの製造業へ進む人が多いが、研究職を選ぶ人もいる。

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