弱い地盤で踏ん張る世界遺産、ベネチアの偉大な技術とは?

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弱い地盤で踏ん張る世界遺産、ベネチアの偉大な技術とは?

2018.04.16

提供:マイナビ進学編集部

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弱い地盤で踏ん張る世界遺産、ベネチアの偉大な技術とは?

イタリアの世界遺産ベネチアに行ったことはありますか? たとえ行ったことがなくても「ゴンドラ」といえば、ベネチアがどんなところかイメージが湧くのではないでしょうか。水の都とも呼ばれるベネチアは、150以上の運河が巡る街。そこを行きかう小舟がゴンドラです。ロマンチックな雰囲気が漂うベネチアですが、実は隠れた所にもその魅力があったのです。

この記事をまとめると

  • ゴンドラで有名な世界遺産、ベネチアは建築物も特徴的
  • ベネチアのレンガの家は、どのように建てられたのか
  • 建築技術の応用で立地条件を克服できた

弱い地盤に建てられたベネチアの家

水の都ベネチアは、数多く流れる川の間にある陸地に、家を建てたと思われていることが多いようです。しかし実際には、海の中に少しだけ残った「潟(ラグーナ)」と呼ばれる陸地に作られた海上都市なのです。

もともとの地面がないため道路はなく、自動車や自転車も使えません。徒歩以外では船に乗るしか選択肢が無いのです。ゴンドラで移動するという特徴的な生活様式が、ベネチアの街を有名にしたのです。

ベネチアではどうやって潟に家を建てたのか

潟は海の中の砂が長い間に堆積してできたものです。そのため地盤が弱く、重い材料を使って建てると、時間が経つにつれ、建築物は自重で沈んでしまいます。そのため、藁か木などの軽い材料を使った家しか建てられないのです。

ではベネチアの人たちはどうやって重いレンガを使って家を建てることができたのでしょうか。

ベネチアは今から1,500年以上前にゲルマン人に追われ、行き場を失ったイタリア人が作った町です。生活を築くための土地は海の中に少し盛り上がった潟だけでした。そこになんとか家を建てるため、考えられたのが独特の基礎固めでした。

まず近くの森から木を切り出し、杭を作りました。その杭を、柔らかい砂地の下にある硬い層に届くまで何本も打ち込みました。次に、打ち込んだ杭の上に石を積み重ねて基礎を作り、そこにレンガの家を建てたのです。打ち込んだ杭の数のあまりの多さに「ベネチアを逆さにしたら大きな森ができる」と言う人もいるくらいなのです。

木は水にぬれて空気にさらされたら腐食しますが、ベネチアの場合、杭は地下深くの硬い地層まで打ち込まれているため、土で密閉され空気に触れることがありません。そのため1,500年たった今でも腐らずにしっかりとした土台となっているのです。

ベネチアの杭打ち法は今でも使われている

幸い現在ではテクノロジーの進歩によって、重機などの機械や鉄骨などの基礎を使って、当時ベネチアの人たちが行った時よりもっと簡単に弱い地盤を補強することができるようになりました。しかし、ベネチアで使われた杭を使う建築法は今でも使われており、それは数学や物理の考え方が強く影響しています。

必要な知識さえあれば、立地条件の悪さも克服できるというベネチアの事例は、近年、集中豪雨などで大きな被害が出ることが多い日本でも参考にできる事例かもしれません。もしも将来日本で新たな住環境を提供したい、海外の建築法や生活文化を学びたいということであれば、デザイン工学を学んでみてはいかがでしょうか。デザイン工学は、建築などを工学とアート、双方向から学ぶ学問です。そこで得た知識で、ベネチアの建築法のように、長く愛されるデザインを作ることができるかもしれません。


【参考文献】
トゥッタ・イタリア
http://tutta-italia.com/pick-up/324.html
建設コンサルタンツ協会
https://www.jcca.or.jp/kaishi/222/222_ubukata.pdf
for travel
https://4travel.jp/travelogue/10801157
21世紀こども百科 21世紀こども人物館
監修/荒俣 宏  監修/高木昭作  監/長澤和俊 
https://drive.google.com/file/d/1rxNJjCP-UaWISQxncNwYhgdu3kMl2g3l/view?usp=sharing

この記事のテーマ
工学・建築」を解説

工業技術や建築技術の発達は、私たちの生活を画期的に快適で安全なものに変えてきました。先人たちの生み出した知恵に新しい技術をプラスすることで、その進歩はいまも日々、進んでいます。インフラの整備や災害に強い街作り、エネルギー効率の高い動力機械や高い知能を持ったロボットの開発など、工学や建築に求められるものはますます増えるでしょう。自然との共生も大きなテーマです。理系の中でもより実地的な分野だと言えます。

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この記事で取り上げた
「デザイン工学」
はこんな学問です

工業製品や建築物はもとより、都市や生活環境、情報にまで及ぶ広範囲な対象物を、工学と芸術双方の視点から捉えてデザインを追究する学問。「空間・環境・建築デザイン工学分野」では、建築学や景観論、生活文化を学ぶことで、豊かな住環境デザインを考える。「ヒューマンインターフェース分野」は、光や音、熱の物理的な解析などから、マルチメディアのデザインを考える分野。商品開発から都市開発、建築、機械と研究を生かす領域は幅広くある。

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