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ちょっとキザ!? 古典文学から学ぶ愛情表現と読解のコツ

2017.12.18

提供元:マイナビ進学編集部

ちょっとキザ!? 古典文学から学ぶ愛情表現と読解のコツ

「古文を勉強して何の役に立つの?」と思うことはありませんか? 高校で勉強する古文の授業は文法に現代語訳、それにちょっとした先生の小話だけ……。でもその考え方、ちょっと待ってください。古典文学が役に立たないと決めつけてしまうのはもったいないです。

この記事をまとめると

  • 古文を読むことは感性や考え方の歴史を知ることである
  • 古文の中の登場人物はイメージしやすいものに例えて「美しい」と表現した
  • 古文を楽しく読むためには、文の冒頭に注意を払い、登場人物を自分なりにイメージする

今だからこそ古典文学! 古文には、人生に役立つことがたくさんある!

『枕草子』、『大鏡』、『源氏物語』などの古典は、ずっと昔から読み継がれてきました。それは価値があるからこそのこと。ではその価値とは何でしょうか。最大の理由は恐らく、たくさんの人たちが読んで心を揺さぶられ、古典文学を読むことで人生を問い直してきたからでしょう。

「もっと幸せになりたい」「充実した時間を送りたい」ということは、今も昔も誰もが思っていることです。現代では無数の情報があふれるSNSやメディアを参考にできますが、メディアが発達していなかった時代の人は、価値があるといわれていた文章からヒントを得ていたのです。

では情報があふれる今を生きる私たちが、古典から学ぶ意味はあるのでしょうか。

例えば誰かに意見を求められたとき、自らの意見を述べると思いますが、それは本当に自分だけの考えでしょうか? これまでの人生で、たくさんの人から言葉や社会の常識などを教わってきました。感じ方、考え方、捉え方……全てに歴史があるのです。

その歴史を知るにはどうしたらいいのか。そこに古典を学ぶ意味があります。

ライバルと差をつけろ! 当時の感性豊かな表現とは

誰かを愛しく思う気持ちもまた同じ。古文の中でも「恋」の話は数多く出てきます。

例えば好きな相手がどれだけ美しい人なのかを伝えにしても、ただ「きれい」と言っただけでは相手を感動させることはできません。世の中にきれいなものはたくさんありますからその人だけの美しさだと分かるように伝えることで差がつきます。


そこで『源氏物語』の光源氏がどのように相手の美しさを表現したのか見てみましょう。『源氏物語』は多くの美女が登場します。光源氏が愛した女性の中に明石上(あかしのうえ)がいます。光源氏は明石上の美しさをこのように表現しました。


「五月待つ花橘、花も実も具して押し折れるかをりおぼゆ」
(五月を待って咲く橘の、花も実も一緒に折り取った時の美しい香りを思い出す)

明石上を、橘の花(画像参照)と実の美しい香りに例えています。このような表現で、奥ゆかしくしなやかで気品漂う明石上の人柄を象徴しているのです。


女子の皆さん、もし男子から「キミを見てると太陽に向かって明るく咲いてるヒマワリを思い出すんだよね!」と言われたらどうでしょうか。現代ではこのような表現をできる人はとてもまれなので照れてしまうかもしれませんね。しかし、確かにただストレートに「明るい人」と言われるよりも、周りの素敵なものに例えて伝える表現の方がイメージがしやすく感動するかもしれません。この他にも、感性豊かな表現が古文の中にはたくさんあるのです。

当時、美しい女性がいるとうわさされると、それを聞き付けた男性たちはその女性を恋人にしようと和歌(ラブレター)を送りました。大勢のライバルと差をつけるためには表現方法を磨くしかなかったのです。だから必然的に感動を表現するための言葉をたくさん持っていたのですね。

古文を楽しく読むためのコツとは?

「そうはいっても、昔の言葉で書いてあるから、とっつきにくい」。そう思う人も多いと思います。どうすれば楽しく古文を読めるのでしょうか。
まず、古文を読むときには、文の冒頭に注目しましょう。最初に登場人物が出てきますので誰が登場し、誰に敬語が使われているのかをチェックします。古文の難しいところは一度名前が出てくると次は名前が出ず、敬語で判断するしかないことが多いからです。

次にイメージを膨らませてみましょう。今読んでいる古文に登場した人物がどんな人なのか頭の中で想像をしてみます。服装は? 日々の習慣は? この人はどんな人なの? 着るものはその人の性格が出るものです。自分の好きな服を着せてみたりして登場人物を作り上げてみると、とても楽しいかもしれません。そしてこれはこっそりやった方がいいのですが、古文の中の人物が周りの人やクラスメートに例えるなら誰に近いかな? と考えながら読んでみても面白いと思います。


古典の登場人物の豊かな感性に富んだ言葉をあなたの人生に取り入れてみたいと思ったなら「日本文学」を学んでみてはいかがでしょうか。古文に登場する巧みな言葉の使い方を勉強することで、あなたの周囲に対する感動の仕方も変わり、人生が豊かに色づくかもしれませんよ。



【筆者プロフィール】
研究者になるはずが思い立って教育現場に飛び込んで10年ちょっと。その間、学校の担任も塾講師も経験。塾では国語だけできない生徒を担当し難関私立中学合格へ導く。現在は高校で講師をしつつ、フリーマガジンの執筆編集、ライターをしている。

【参考URL・書籍】
「なぜ国語を学ぶのか」 岩波ジュニア新書 村上慎一
「日本語の古典」 岩波新書 山口仲美
「ことばと文化」 岩波新書 鈴木孝夫

着物ライフ応援館
http://kimonolife.cho88.com/hyakuninn.html

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

「文学・歴史・地理」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「日本文学」
はこんな学問です

古事記や万葉集などの上代文学にはじまって、中古、中世、近世、近現代に至る日本の詩歌、日記、物語、戯曲、小説など、あらゆるジャンルの文学的な表現を研究の対象とする学問である。また、それぞれの文学作品が生み出される背景となった作家の個性、同時代的な価値観、さらには、その時代の流行などの文化的な特徴、その作品が社会に与えたインパクトなどについても多面的に考察する。

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