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唇にお皿をはめると美しい!? 日本人とはちょっと価値観が違う民族がいるらしい!

2017.12.15

提供:マイナビ進学編集部

唇にお皿をはめると美しい!? 日本人とはちょっと価値観が違う民族がいるらしい!

アフリカの少数民族「ムルシ人」の女性には、唇に穴を開けてお皿をはめ込むという文化があります。その文化の背景には「奴隷貿易」という過酷な歴史と、日本人とは大きく異なる独特の価値観がありました。

この記事をまとめると

  • ムルシ人の女性には、唇に穴を開けてお皿をはめるという独特の文化がある
  • 奴隷にされるのを避けるため、姿を醜くして自分の商品価値を落とそうとした
  • 実際に現地で他の民族や文化に触れ、研究する学問が「文化人類学」

美しい女性になるために、唇に穴を開けてお皿をはめる!?

皆さんはエチオピアに住む「ムルシ人」という民族をご存知でしょうか。ムルシ人はアフリカの少数民族で、牛や山羊の放牧などで生計を立てて暮らしています。そんなムルシ人の女性には、他の国に住む人が想像できない、独特の文化があるのです。

ムルシ人の女性は15~16歳を迎えると、唇に穴をあけ、そこに「デヴィニャ」と呼ばれるお皿をはめ込みます。民族名に聞き覚えが無くとも、唇に穴を開けて引き伸ばし、大きなお皿をはめた姿をテレビなどで目にしたことがある方もいるかもしれませんね。

唇に穴を開けて広げるなんて、私たち日本人からすれば痛々しく感じられるかもしれません。しかしムルシ人にとってそれは、「美しさ」を得るための大切な過程。大きなお皿をはめている女性ほど、ムルシ人の中では美しいと考えられているのです。結婚する際、ムルシ人の間では日本の結納のように牛が交わされますが、お皿が大きい女性ほど牛の数が増えるのだそうです。そんなムルシ人独特の文化の起源は意外なところにありました。

唇にお皿をはめたのは、奴隷にされないためだった?!

「奴隷貿易」という言葉を聞いたことはありますか? 労働力を得るために人間を強制的に捕らえ売り払うという、非人道的な貿易形態です。奴隷貿易そのものは5世紀にすでに始まっていたとされていますが、特に盛んだったのは18世紀の後半。その頃にはなんと、年間8万人ものアフリカ人がヨーロッパの人々によって捕らえられ、奴隷として取り引きされていたのです。

各地で綿花やタバコ栽培などに従事させられるために、奴隷として売られたアフリカの人たち。ヨーロッパとアメリカの経済はアフリカから来た奴隷によって築かれた、とも言われています。しかし奴隷として過ごす彼らの日常は、過酷という言葉だけでは表現できないものでした。

当時アフリカに住んでいたムルシ人たちも、奴隷にするため標的にされていました。そこで彼らは、「自分たちの容姿を醜くし、商品価値を落とそう」と考えたそうです。唇に穴を開けて醜い姿になることは、彼らにとって自分たちの身を守る一つの方法だったと考えられています。

当時「醜く見せる」ことを目的としていたその姿は、現在のムルシ人において「美しい」とされています。数百年の時を経る中で、彼らの価値観そのものが変化していったんですね。

「すきっ歯は幸運だから、前歯を抜く」ムルシ人の驚きの価値観!

ムルシ人にはもう一つ、日本人から見ると不思議な文化があります。それは、前歯の抜歯。ムルシ人の女性の中には上下の前歯、男性の場合も上の前歯を抜いている人か多いのだそうです。女性の場合、唇のお皿に前歯が触れて不便だから、という理由もあるようですが、なぜ男性まで前歯を抜いてしまうのでしょうか。

その理由は、ムルシ人の中では「すきっ歯は幸運の印」とされているから。日本ではきれいに並んだ白い歯が美しいとされていますが、ムルシ人の価値観はそれとはまったく違うものなのです。

日本人とムルシ人との間に存在する、文化的価値観の違いがお分かりいただけたでしょうか。このように異なる民族、異なる文化について研究する学問が、「文化人類学」です。文化人類学の研究を支えるのは、異文化に実際に触れて行うフィールドワーク(現地調査)と、「文化相対主義」という考え方です。文化相対主義とは、「自分とは異なる存在を認め、理解と対話をめざす」姿勢のこと。他者の文化を知り、そして認めることは、奴隷貿易のような悲しい歴史を繰り返さないためにもとても大切なこと。文化人類学は、新しい時代を担う皆さんにぜひ知っておいていただきたい、そんな学問なのです。


【参考URL】
アフリカへ行こう「少数民族大図鑑」
http://africa.travel.coocan.jp/zukanmurshi.html

笹川陽平ブログ(日本財団会長、WHOハンセン病制圧大使、ハンセン病人権啓発大使)
http://blog.canpan.info/sasakawa/monthly/201008/2

名古屋大学出版会「移民がつくるアフリカの歴史」
http://www.unp.or.jp/images/age-of-migration/case4.2_aom.pdf
http://www.unp.or.jp/age-of-migration

文化人類学入門「文化相対主義」
http://cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/000316crelat.html

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

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この記事で取り上げた
「文化人類学」
はこんな学問です

世界各地のさまざまな社会や地域で日常的に行われている文化的な活動を、実際にその社会や地域に入っていき、一緒に生活してみたり、インタビューすることなどを通じて細かく調査し、研究する学問。調査の対象は、伝統的な風習を守る部族社会から、現代的な地域社会まで、非常に多岐にわたる。また、国内の文化も調査の対象として重要である。学問的な特徴としては、文献による研究よりもフィールドワーク(現地調査)に重きを置く傾向がある。

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