【シゴトを知ろう】舞台衣装 編

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【シゴトを知ろう】舞台衣装 編

2017.12.27

提供:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】舞台衣装 編

演劇・ミュージカルなど、舞台上でパフォーマンスをする俳優・ダンサー・アイドルなどが着用する衣装をデザイン・制作するのが舞台衣装の仕事です。
今回は、演劇やダンスのライブを中心に舞台衣装の制作スタジオとして活躍している「Atelier P. of S.」を主宰する、舞台衣装プランナーの摩耶(まや)さんに、舞台衣装の仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • 舞台でパフォーマンスをする人のオリジナル衣装をデザイン・制作する
  • パリで企画から完成まで一貫した洋服作り(オートクチュール)を学んだ
  • 日頃から独創性を養う好奇心と自分の世界観を客観視できることが求められる

演劇・ミュージカルなどの舞台で使用するオリジナル衣装を制作する

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
演劇・ミュージカル・ダンスの舞台を中心に、その舞台に出演する俳優・パフォーマー・ダンサー・アイドルなどのオリジナル衣装をデザイン制作しています。依頼主の要望を受けてデザイン画を描き起こし、パターン(*1)作成後、スタッフと共同で縫製作業を行っています。

私の仕事は、舞台衣装の中でも衣装の企画・デザイン・制作を行う「衣装プランナー」という位置づけです。仕事の範囲としては、デザインからゲネプロ(*2)まで。本番以降の衣装の着せ付け・補修・洗濯などは「衣装進行」の仕事です。

また、制作する衣装は全てオリジナルの一点ものです。

*1パターン:洋服を作るとき、型に合わせて生地(布)を裁断できるよう、洋服の一部の形を切り抜いたり印刷した型紙のこと
*2ゲネプロ:舞台芸術やクラシック音楽の舞台で、本番前に本番同様に舞台上で行う最終リハーサルのこと

<一日のスケジュール>
10:00 始業  メール・依頼主とのやりとり
13:00 型紙やデザイン画の制作、縫製作業
     生地や既製品の買い付け、打ち合わせで外出することも多い
18:00 スタッフの作業終了
22:00 終業・帰宅
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
自分の作った衣装を着た表現者に舞台の上で最上級のパフォーマンスをしていただき、お客様に幸せな気持ちになっていただけたと感じた時は、この仕事をやっていて良かったなと思います。

たくさんの人が関わり、協力してものづくりをするのは面白いです。自分がいいと考えたものと演出家の意向にズレがあるといったことは当然発生しますが、大抵のことは話し合いで解決できていると思います。

一つの現場に短くても1カ月〜2カ月以上関わるのでスタッフとの距離も近くなりますし、劇団は定期的に公演をするので、去年担当した劇団と今年も仕事をする、といった形でお付き合いが長く続いていくことは、この仕事をやっていて幸せを感じることの一つです。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

ものづくりはエンドレスです。この時間からこの時間まで働く、ということではありません。休みも時間もあまりないので、体力的にきつい部分はあります。

40才までに組織としてもう少し大きくなって海外進出もしていきたいという目標があるので、体力のある30代のうちは、40才をめがけてひたすら走りたいなと思っています。ですので、旅行に行きたいというようなことも特にないですね。(学生時代の留学先である)パリには来年行く予定があるのですが、営業も兼ねて行きたいと思っています。

17才から東京の服飾専門学校へ、その後パリでオートクチュールを学ぶ

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

最初から舞台衣装を志望していたわけではなかったのですが、小劇団をやっている知人から「舞台衣装やってみない?」と個人的に頼まれて衣装を制作したことをきっかけにさまざまな依頼を受けるようになり、現在に至ります。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?
 
17才から服飾専門学校でファッションの基本について3年学び、続いて夜間のクラスで1年間パターンについて学びました。

その後、専門学校でお世話になった先生から「海外へ行かないとお前は潰れてしまうよ」とアドバイスを受けました。ヨーロッパでは、服は作品として優れているかどうかで判断してもらえる土壌があるので。私は、学生時代からアート志向が強く、独創的なもの作りをしていたタイプだと思うのですが、洋服をあくまで商品として捉え、「売れるものかどうか」で評価する日本では、私の作る服は評価を得られないだろうと先生は思われたようです。

自分自身もファッションの本場でチャレンジしてみたいという思いがあったので、フランスに留学しました。パリの専門学校で3年間オートクチュール(*3)について、デザインから完成まで一連の作業を学びました。

*3オートクチュール:既製品ではなく、特注で仕立てた一点ものの服のこと


Q6. 子どもの頃に抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
山梨県生まれで、育った場所は一番近い本屋さんが歩いて1時間も離れた場所にあるような、のどかな田舎でした。洋服は小さな頃から好きで、小学2年の時に「こんな服が欲しい!」と泣きながら親にねだったことを覚えています。初めて服の分解をしたのは中学2年の頃。兄のトランクスを分解して、新聞紙で型紙を作ってかぼちゃパンツを自作しました。

祖母が着物の縫い子(雇われて縫製をする人)でしたが、日常生活の中で縫い物仕事が身近だったというほどではありませんでした。

派手なファッションが好きだったので、奇抜な服装で通学して先生に怒られたり、学校ともめることも多くて高校には馴染めませんでした。

高校を中退し、しばらくひきこもっていたのですが、1カ月ほど経って「これではいけない!」と思い立ち、服飾専門学校の入学案内に関する本を買い、高校中退者でも入学できるところはないか、片っ端から電話をかけまくりました。

高校卒業資格のない生徒を受け入れてくれる学校はほとんどありませんでしたが、東京で2校だけ見つかり、17才でしたが特例で服飾専門学校に入学しました。そのときは父が説明会に同行して、一緒に頭を下げてくれました。

自分の世界観を客観的に理解し、それを人に説明するための言葉を持っていることが大事

Q7. 舞台衣装の仕事をするために必要な適性や資格はありますか?
 
パターンやファッションに関する基礎知識が必要なので、服飾の専門学校で学ぶのは必須だと思います。実際に作業できるかどうかが問われるので、服飾関連資格の取得は必須ではないと思います。

縫いに関しては、ひたすらソーイングの経験を積むしかないですね。私も洋服のお直しのアルバイトをするなどして、縫うことをずっと続けてきました。量産工場で縫製の経験を積むのもいいのではないでしょうか。

そして、デザイナー志望であるならば、自分の世界観を客観的に理解しておいた方がいいと思います。

日本人は、自分を表現することがどちらかというと得意ではありませんが、仕事で依頼主を説得するためには、ただ漠然と「こんな感じ」ではいけません。デザイナーであれば、自分の持っている世界観を人に理解してもらうための言葉を持ち、論理的に言葉で説明・表現ができる手段を身に付けておく必要があります。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
好きな事があるのなら、諦めずにとことん追求した方がいいと思います。

好奇心は人間が持つ絶対的な才能の一つだと思うんです。常にいろいろなものに対して好奇心を抱いていること。好奇心が芽生えた事柄に対して、なるべく早く実際のアクションを起こしていくということは、自分自身一番大切にしていることでもあります。

壁にぶち当たっても、砕け散って、またやり直せばいいだけの話です。だからぶち当たろう(笑) !
 

 
自分の世界観をきちんと他者に理解してもらうために言語化しておかなければいけないというお話は、ファッションに限らず何らかの表現を仕事として志す人にとってはとても重要な指摘なのではないでしょうか。そして、論理的に考えることができると同時に、失敗を恐れず地道に行動しつづけることの蓄積が、摩耶さんの現在の活躍を支えているといえるでしょう。
 
 
【profile】Atelier P. of S. 代表 舞台衣装プランナー 摩耶(まや)
Atelier P. of S. http://atelier-pofs.co.jp/

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「舞台衣装」
はこんな仕事です

ミュージカルや演劇、バレエ、コンサート、映画、イベントなどで、役柄に合わせパフォーマーを引き立てるコスチュームやステージ衣装を作る仕事。主にストーリーや役柄に合わせてデザインするデザイナーと、制作担当(パタンナー・縫製・装飾)に分かれる。公演中には、衣装の管理や修理を担当することもある。また、服飾技術やセンスだけでなく、時代背景や照明下でのカラーコーディネートの知識も必要とされる。多くは劇団や衣装制作会社に所属するが、実務経験を経て独立する人もいる。

「舞台衣装」について詳しく見る

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