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【シゴトを知ろう】トレーサー 編

2017.12.11

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】トレーサー 編

建築や土木、機械を作るには設計図が欠かせません。設計者が書いた図面の下書きを製造者が正しく読み取れる状態にする人を「トレーサー」といいます。今回は株式会社服部システムで手書き図面をデータ化している服部忠明さんにトレーサーの仕事について教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 画像処理ソフトやCADを使って手書き図面をデータ化している
  • パソコンの便利さに惹かれて勉強。CADを使うトレース会社を起業した
  • 資格を持っていれば自分の能力を証明できるので取得を目指してほしい

在宅で仕事をするため生活スタイルに合わせて業務時間を決められる

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
私の主な仕事は手書き図面や平面の地図を「CAD(キャド)」でトレースすることです。CADとは設計図を作成するためのソフトで、建築や土木、機械の設計に利用されています。以前は手書きの図面を元に建築物が建設されたり機械が製造されたりしていましたが、データで設計図を管理できる上に字や線をきれいに書けるメリットがあるため、現在ではCADを使った図面が主流になりつつあります。

インターネット環境が整っていてCADさえ使えればどこでも仕事ができるので、私を含めた社員のほとんどが自宅でトレースを行っています。自宅を職場にしているトレーサーは、少なくないのではないでしょうか。

トレースの業務は、図面をスキャナーで読み込みデータに変換する作業から始まります。画像処理ソフトを使って線の歪みを補正し、不要な線や汚れを消す「ゴミ取り」を行い、文字を鮮明にします。その後、CADにデータを読み込ませて作図していくのです。作図の後は印刷して、図面に誤りがないかをチェックし、データの状態で納品します。

基本的に自宅で仕事をしますので、自分のペースで業務に取り組めます。だいたい8時から19時の間に仕事をする場合が多いですね。
 
 
Q2. トレーサーの楽しさ・やりがいは何ですか?
 
当社では、1枚の図面ごとに単価を設定しています。自分が仕上げた図面の分だけ報酬が受け取れるという点は、モチベーションが上がります。また、私は趣味がパソコンなのですが、得た報酬で仕事用パソコンの環境を整えるのも楽しみの一つです。もっと大きな画面のパソコンが使いたいなと思えば、その分仕事にも集中して取り組めます。

あとは、自宅で作業をするため自分の生活スタイルに合わせて仕事を進められるというのも魅力ですね。
 
 
Q3. トレーサーの仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
自由に仕事ができるのは魅力であると同時に、難しくもあります。仕事の時間や出勤が自由だと、仕事への意欲や自制心を自分でしっかりと維持しなければいけません。私は、自分の中でその日のノルマを決めるなどして工夫をしています。

また、1日中パソコンと向き合うため、目の疲れや肩こりなど身体的な負担も少なからずあります。図面のトレースは細かい作業の連続です。体が疲れていると集中状態を保ちづらいので大変ですね。
 

パソコン検定やCAD利用技術者資格を取得し、トレース会社として起業

Q4. どのようなきっかけ・経緯でトレーサーの仕事に就きましたか?
 
最初は土木工事の会社に就職し、現場監督や設計の仕事をしていました。そんな中、設計業務でパソコンを扱うようになり、効率的に仕事ができるパソコンの便利さに夢中になったのです。資格の勉強にも取り組むようになり、パソコン検定1級やCAD利用技術者試験1級を取得しました。

その後、パソコンを使った仕事をしたいと思い、30歳でトレース会社を起業。それからしばらくするとインターネットが一般的に使われるようになったので会社のホームページを作成し、全国からトレースの依頼を受ける会社として活動するようになりました。
 
 
Q5. トレーサーになるまでに何を学びましたか?
 
土木科の高校に通っていましたので、早い段階で図面について学んでいました。当時はCADが普及する前でしたので、製図という授業で手書きで図面を書く技術を身に付けました。手書き図面とCAD図面では作成するために使う道具に違いはありますが、必要な知識は同じです。図面に記載しなくてはいけない情報や図面そのものの読み取り方といった基礎知識は現在の仕事に直結しています。

 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生の頃は土木や測量の勉強をする一方で、この知識がどう役立つかというイメージを抱けずにいました。そのため、就きたい職業がはっきりと決まっているわけではなく、漠然と早く就職したいと思っていましたね。

それに正直、高校生の頃は勉強が嫌いでした。しかし土木の工事会社に勤めてみると、今まで学んだ知識や技術だけでは足りず働きながら勉強しなければいけませんでした。トレースの仕事もソフトの操作について勉強し続ける必要があります。社会に出てから自ら勉強するなんて思ってもいなかったので、当時を振り返っては自分で驚いてしまいます(笑)。
 

仕事を教えてくれる年配者とは良い関係を築くべき

Q7. どういう人がトレーサーに向いていると思いますか?
 
一番向いているのはパソコンが好きな人です。私自身、趣味でパソコンを扱うほどパソコンが好きなので一日10時間トレースをしていても楽しく感じます。

図面に部品を書き込む場合、一度部品のデータを作成すればそのデータは繰り返し使用できますので、同じ部品を書き込む必要はありません。自分の仕事をサポートしてくれるパソコンを使っていると、自分の力が何十倍にも増したように感じられるのです。私と同じようにパソコンが好きな人ならば、楽しく業務に取り組めるのではないでしょうか。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
トレースはCADだけではなくいろいろなソフトを使いますし、新しい技術も次々に生まれます。学ぶべき技術はたくさんありますが、仕事をしながらでも勉強しようという意欲があれば心配ありません。データ化が進む現代において、パソコンスキルを持っていれば重宝される人材になれますよ。加えて、CAD関係の資格を取得していれば自分の能力を証明できますので、ぜひ取得を目指してみてください。

また、どの仕事にも共通していえますが社会に出ると人間関係が重要になると思います。特に職場の先輩や上司といった年配の方は仕事を教えてくれる存在ですので、いい関係を築けるように努力してみてください。よりよい人間関係を築くには、高校生のうちにコミュニケーション能力を伸ばしておくといいと思います。相手の立場を考えるよう意識したり場の空気を読んで発言できる能力を周囲の人と過ごす中で身に付けてほしいですね。
 
 
パソコンがあれば仕事を効率的に進められると教えてくれた服部さん。トレーサーに限らず、多くの業界ではコンピューターが利用されています。社会に出る前に、多くの会社が使用しているワードやエクセルといったソフトに触れるのもいい経験になるはずです。

トレーサーの仕事に興味を持った人は、製図について学べる学校を調べてみてはいかがでしょうか。建築、土木、機械など、関わりたい分野で選んでみるのも良さそうですね。
 
 
【profile】株式会社服部システム 服部忠明

この記事のテーマ
建築・土木・インテリア」を解説

建築や土木に関する技術を中心に学ぶ分野と、インテリアコーディネイトなどデザインを中心に学ぶ分野の2つに大きく分かれます。資格取得のために学ぶことは、建築やインテリアの設計やプランニングに必要な専門知識、CADの使い方などが中心です。どちらの分野も依頼主の要望を具体化できる幅広い知識とコミュニケーション能力も求められます。

「建築・土木・インテリア」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「トレーサー」
はこんな仕事です

設計図や図面の下書きは、トレーサーの手によって清書され、完成される。対象は建築設計図、機械・機器の図面などで、手描きの設計図を見ながらトレーシングペーパーに描き写していく。建築事務所やデザイン事務所に勤務するのが一般的だが、在宅で仕事をする人もいる。正確に美しく仕上げることが求められ、必須資格ではないが、民間資格の「トレース技能検定」などを取得しておくと活躍の場も広がるだろう。

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