【シゴトを知ろう】発破技士 編

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【シゴトを知ろう】発破技士 編

2017.12.01

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】発破技士 編

発破とは火薬類を使った岩石の破砕や、構造物の破壊といった軍事目的以外で行われる爆破作業です。多くの場合は山場などで行われるため、皆さんはあまり目にしたことはないかもしれませんね。

今回は永順産業株式会社で発破技士として働く川越洋輔さんに仕事のやりがいや必要な資格について伺いました。

この記事をまとめると

  • 砕石のための発破は目に見える爆発が大きければいいわけではない
  • 「火薬類取扱保安責任者」資格を持っていれば仕事の幅が広がる
  • アルバイトは得られる経験を基準に選択すると良い

砕石業務の一環として発破を行っている

爆薬を仕込む穴を開けるためのクローラードリル

爆薬を仕込む穴を開けるためのクローラードリル

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
当社では、コンクリートやアスファルトの原料、あるいは建造物の基礎になる「砕石」を製造しています。製造過程の中で、岩壁から石を割り出すために行っている業務が発破です。

発破の流れは、まず採石場である山のどの位置で発破をするか選定し、クローラードリルという機械を使って穴を開けます。穴の直径は65ミリメートル、深さは9メートルが基準で、ほとんどの場合は約20箇所に開けています。その穴に火薬・爆薬を落とし入れたら穴から遠く離れた安全な場所まで信号線をつなぎます。点火装置のスイッチを入れると、電気信号によって雷管(あらかじめ爆薬に取り付けた起爆装置)が起爆。穴の中で爆発が起きて、硬い岩を割り出せるようになるのです。その後、発破によって山から割り出した原石を機械によって細かく砕くことで砕石ができます。

発破を行う時間は9時から17時までと決まっています。発破による振動は山の下まで響いてしまうので、早朝や夜間の施工は地域住民への配慮から控えているのです。また、火薬や爆薬の取り扱いにも注意が必要で、火薬の業者から受け取る場所まで厳密に決められています。

<一日のスケジュール>
08:00 出社。発破の準備をして採石場へ向かい、火薬の受け取り
09:00 発破開始
    発破が終わり次第、砕石業務
17:00 退社
 
 
Q2. 発破技士の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
発破はテレビ番組や映画の爆破シーンで見るような派手な爆発を起こすわけではありません。爆炎が上がったり、岩が飛び散ったりしては働く人たちに危険が伴うからです。あくまで岩石を割り出すことが目的なので、危険な施工はもってのほかです。目に見える爆発は小さく、それでいてしっかりと岩壁の内部に衝撃を与えて広範囲の岩が砕けたときは「いい仕事ができたな」と感じます。

また砕石は道路や構造物など、あらゆる場所で使用されています。砕石の製造は街を作ることだというやりがいを感じつつ、誇りを持って仕事に取り組んでいます。
 
 
Q3. 発破技士で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
岩壁には地層があるので、それに沿った発破をしなければ想定外の崩れ方をします。大変危険な上、予定していた量の石を掘削できなくなってしまいますので見極めが大変です。

また、雨天時には火薬が溶けてしまうので苦労しますね。穴の中の水を吸い出したり、火薬を包んでいる袋が破れないように慎重に扱ったりといった特別なフォローと、素早い作業を心掛けています。
 

発破には「火薬類取扱保安責任者」か「発破技士」資格が必要

Q4. どのようなきっかけ・経緯で発破技士の仕事に就きましたか?
 
私は前職の自衛隊やバス運転手の仕事を通して、銃やバスといった誰もが子どもの頃に触ってみたい、運転してみたいと思うものに触れてきました。大型重機も憧れの一つです。現在勤めている会社に入社してからは機械を使って穴を開けるなど、発破業務の補助をしていました。入社してから1年後に火薬類の取り扱いや発破を行える国家資格「火薬類取扱保安責任者」を取得し、発破技士として働くようになりました。
 
 
Q5. 発破技士になるまでに何を学びましたか?
 
採石場の仕事は発破だけではありません。重機の運転や機械の操作、ときには修理や溶接も行います。そのため、自衛隊やバス運転手の仕事で機械に触ったり大型車両を運転したりした経験は、現在の仕事に生かされていると思います。

また、発破の補助をしている頃から取得を目指していた火薬類取扱保安責任者の資格は発破をするために不可欠です。発破のみをするならば「発破技士」資格でも問題ありませんが、火薬類取扱保安責任者を取得していると火薬業者から火薬類を受け取った後に発破用に作り直したり、余った火薬を保管したりもできるのです。一般的には、発破技士資格の上級資格にあたるといえますね。資格の勉強は簡単ではありませんでしたが、私の場合は半年をかけて計画的に取り組みました。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、発破技士の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生の頃は具体的な夢はありませんでしたが、早く自立したいという目標を立てていました。自衛隊入隊後は寮生活を始めましたし、仕事をするということは自分自身の力で生きていくことにつながっていると思います。

また、プラモデルを作ったりゲームをしたりと手先を動かすことが好きでした。そのためものづくりに関連した仕事に憧れていたのですが、器用さに自信がなかったので将来の夢としては選択肢にありませんでした。砕石業務は当時憧れていた細かな技術を使った製造業ではありませんが、ものを作って人々の生活に役立ててもらうという点ではつながっているかもしれませんね。
 

危険へのアンテナは間近で発破を見ているうちに身に付く

Q7. どういう人が発破技士に向いていると思いますか?
 
火薬類を取り扱うため、責任感や危機管理力が必要だと思うかもしれませんが、それらは働いているうちに自然に身に付くものだと私は思っています。特に、資格を取得する前に発破現場で働けば、補助をしている中で危険へのアンテナが張れるようになるのではないでしょうか。私自身も最初から危険を察知できていたわけではなく、先輩方から指導されているうちに身に付きました。

発破はあくまで作業工程の一つです。重機の運転や機械の組み立て、修理のための溶接といった多くの業務に対応できる健康、そしてタフさが砕石業に必要です。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
勉強や部活動だけではなく、アルバイトなど学校以外の社会にも触れてみてください。アルバイトをするのであれば、「どれだけの給料をもらえるのか」ではなく「どんな経験を積めるのか」を基準にするといいと思いますよ。若いうちに社会で揉まれる経験は、絶対に今後の人生でプラスに働くはずです。
 
 
作業工程の一つである発破ですが、火薬や爆薬の扱いは危険が伴います。そのために正しい知識を身に付けた証である資格が必須になるのですね。

発破技士に興味を持った方は、まずは「火薬類取扱保安責任者」、「発破技士」の資格について調べてみてはいかがでしょうか。取得する条件はそれぞれ異なりますので、自身の将来のビジョンを考えて取得を目指すといいかもしれませんね。
 
 
【profile】永順産業株式会社 川越洋輔

この記事のテーマ
建築・土木・インテリア」を解説

建築や土木に関する技術を中心に学ぶ分野と、インテリアコーディネイトなどデザインを中心に学ぶ分野の2つに大きく分かれます。資格取得のために学ぶことは、建築やインテリアの設計やプランニングに必要な専門知識、CADの使い方などが中心です。どちらの分野も依頼主の要望を具体化できる幅広い知識とコミュニケーション能力も求められます。

「建築・土木・インテリア」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「発破技士」
はこんな仕事です

老朽化した建物や採石現場での岩石の爆破など、ダイナマイトを使って行う作業は、国家資格である「発破技士」を取得することで行うことができる。この爆破作業を監督し、自らも行う人が発破技士と呼ばれる。発破技士は建物の立地状況や、岩石の固さなどさまざまな条件を考慮し、周囲に影響が及ばないダイナマイトの容量を算出するなど、危険と責任が大きく伴う仕事である。なお発破技士の仕事は、国家資格の「火薬類取扱保安責任者」を取得することでも行うことができる。

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