鉄ではなくて、木!? 空港で使われている車椅子の材質に変化が起きている理由って?

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鉄ではなくて、木!? 空港で使われている車椅子の材質に変化が起きている理由って?

2017.11.09

提供元:マイナビ進学編集部

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鉄ではなくて、木!? 空港で使われている車椅子の材質に変化が起きている理由って?

皆さんの中には、修学旅行や家族旅行などで飛行機に乗ったことがある人もいると思います。飛行機に乗る際、機内に持ち込みができないものといえば何を連想しますか? ハサミなどの刃物やバッドなど先のとがったものが挙げられますが、実は車いすもその一つです。

通常、車いすは手荷物として預ける必要があり、空港内では航空会社が用意した車いすを利用することになります。最近では、空港で使われる車いすに、鉄ではなく木が使われたものが登場し注目を集めています。一体どういうものなのでしょうか?

この記事をまとめると

  • 空港での乗客の負担を軽減するために、木製の車椅子が生まれた
  • 空港のさまざまな場所でバリアフリー化が進んでいる
  • 福祉学では、福祉サービスや公共支援のあり方などを研究する

金属探知機をスムーズに通過できる! 新素材の車いすが登場

ほとんどの車いすが金属でできているため、空港で手荷物検査を行う際、金属探知機が反応してしまい、ボディーチェックに時間がかかってしまいます。体にハンディがあったりけがを負ったりしている場合、車いすは欠かせませんが、空港を利用するには何度も車いすを乗りかえる必要があり、乗客に大きな負担がかかっていました。

そこで日本航空株式会社(JAL)は、今年7月から木製の車いすを全国の空港に導入しました。木製の車いすを使うことで保安検査場をスムーズに通過でき、乗客の負担を軽減することが狙いです。この木製車いすには、機内に入る際の脱着作業も簡単にできるように小さな車輪が採用されています。

こうした車いすの見直しは、同じく大手航空会社の全日本空輸株式会社(ANA)でも行われています。保安検査場をスムーズに通過できるよう、樹脂製の車いすを2016年から導入しており、2019年度末には全国の空港にある200台の金属車いすと入れ替える予定だそうです。また、体が大きな人でも利用しやすい車いすや、背もたれをリクライニングできるものなどさまざまなタイプの車いすがあり、全ての人がスムーズに搭乗手続きができるよう工夫されています。

空港のさまざまな場所でバリアフリー化が進んでいる!

国内国外問わず、多くの人々の移動が行われる空港では、こうしたバリアフリー化が着々と進められています。特に東京・羽田空港では、さまざまな場所でバリアフリー化が行われています。

例えば、内蔵されたレーダーにより自律走行する電動車いすは、建物各所の位置まで正確に誘導してくれます。さらに障害物があると自動停止する機能もついており、安全面における配慮も行われています。また視覚に障害がある人に向けて、トイレの場所などを伝える音声案内も取り入れられています。

さらに現在、車いすのまま飛行機に乗りこめるリフト付きのタラップ(飛行機の乗り降りのために一時的に設置される階段)の導入も全国的に展開されています。車いすに乗ったまま空港の中を移動して検査を完了し、そのまま飛行機に乗ることができれば、利用者の負担は大きく減ることでしょう。

空港ではこれまでもさまざまなバリアフリーに対する取り組みが行われてきましたが、空港だけでなく、皆さんが普段何気なく使っている学校や駅でもそうした工夫が施されている場所があるのではないでしょうか。多くの人々に利用してもらうための気配りや技術を駆使して、バリアフリー化は日々進んでいるのです。

すべての人々の暮らしやすさを追求する福祉学

このように、心身に障害を負っている人でも安心して生活できるように、制度や工夫を考えていく学問が「福祉学」です。福祉学では身の回りの設備をはじめ、福祉サービスや公共支援のあり方などを研究していきます。

福祉学について学べる学校では、基本となる医療や保健に関連した科目を学んでいきます。そしてそれぞれ専門分野に分かれた講義や演習を行い、知識と技術を深めていきます。

福祉学の研究分野は多岐にわたり、子どもを対象とした「児童福祉」、お年寄りを対象とした「高齢者福祉」など、それぞれの視点にあった「暮らしやすさ」を考えていかなければなりません。そのためそれぞれの分野における問題点などを知るため、日頃からニュースや新聞の生活欄にも目を通すことも大切です。

「将来は福祉関係の仕事をしたい」と考えている人は、まずは身近にある公共施設などに足を運んでみるといいかもしれません。そこでどのようなバリアフリー化が行われているのか目を向けることで、福祉学に触れる一歩につながるのではないでしょうか。子どもや高齢者など、さまざまな立場の人に立った視点で考える力を身に付けてみてくださいね。


【参考文献】
毎日新聞|車いすに見る未来を見据えた障害者対策
https://mainichi.jp/articles/20170916/k00/00m/020/099000c
琉球新報|JALはなぜ車いすを木製にしたのか
https://ryukyushimpo.jp/mainichi/entry-563359.html
全日本空輸|ご予約からご到着まで
https://www.ana.co.jp/service-info/share/assist/reservation.html
全日本空輸|[おからだの不自由なかたへの空の旅へのお手伝い]サービス機器について
https://www.ana.co.jp/service-info/share/assist/detail.html
東京新聞|障害者、外国人に羽田使いやすく IT新サービス次々
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201708/CK2017080902000253.html
日本航空|制限のあるお手荷物
https://www.jal.co.jp/dom/baggage/limit/#PG02

この記事のテーマ
福祉・介護」を解説

大きな戦争の減少、食糧事情の向上、医療技術の発達などにより、おもに先進国では平均余命が伸びています。同時に、生きてはいるけれども健康ではないという、要介護状態の高齢者が増加し、医療費の伸びや介護保険費の膨張など、大きな問題が山積しています。福祉は、子どもから高齢者まで人間の発達段階に応じた社会支援の理想的なあり方を探求します。個人だけでは解決できない問題を、集団・組織として考える視点を学びます。

「福祉・介護」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「社会福祉」
はこんな学問です

社会的に手助けが必要とされるお年寄りや子ども、障がいを持つ人々への支援方法を身に付け、その仕組み、国が行う政策なども研究する学問。学校によって、支援の専門知識と技能を持った専門職を育てるための授業もある。めざすことのできる資格には、社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格などがある。

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