【シゴトを知ろう】校務員 編

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【シゴトを知ろう】校務員 編

2017.12.06

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】校務員 編

小学校や中学校の校舎を整備し、快適な学校生活をサポートする「校務員」。高等学校にも配置されている場合がありますので、身近に感じる人もいるかもしれませんね。

今回は鹿児島県教育委員会に所属し、県内の小学校で働いているAさんに仕事の内容ややりがいについて伺いました。

この記事をまとめると

  • 生徒と一緒に植物を育て、感動を共有している
  • 正規職員としての校務員になるには市役所の現業職員試験に合格しなければいけない
  • 困っている子どもをサポートすることが大事

植物の栽培や清掃、設備の修理などあらゆる学校の環境整備に対応

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい。
 
私は鹿児島県の小学校で主に環境整備をしています。この仕事は学校によって呼び方が異なります。一般的には学校用務員と呼ばれる場合が多く、鹿児島県では学校主事という呼び方が主流です。

環境整備と一言でいっても、その業務内容は多岐にわたります。校舎内の清掃はもちろん、学校周辺の清掃もしています。また、私が働いている学校は緑化活動を積極的に行っていて、児童生徒と共に植物の栽培を行っています。児童生徒は一人につき一鉢、種から植物を育てています。さらに各クラスが花壇を使った栽培も行っており、学校はたくさんの植物に囲まれています。児童生徒が栽培する植物の他にも学校行事のときに飾る植物を種から栽培していて、各行事の開催日に合わせて育つように管理しています。また、緑化活動だけではなく設備のメンテナンスも行っています。教職員の方が校舎内の設備を月に一度点検していて、電気や水回りに不備があれば私が修理しているのです。

<一日のスケジュール>
07:30 学校周辺の清掃、栽培委員と一緒に植物に水やり
09:00 植物の管理
午後 環境整備(設備の修理、植木の剪定)
16:45 帰宅
 
 
Q2. 校務員の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
私の主な仕事は種を植えてから花が咲くまでの管理です。自分が手入れした植物の花が咲いて、学校が花でいっぱいになるとやりがいを感じますね。それに、生徒と一緒に植物を育てるのは一層楽しく感じます。生徒と共に植えた種が芽吹き、時間をかけて花を咲かせる過程を見守っていると植物の成長を通して喜びを共有できるのです。
 
 
Q3. 校務員で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
さまざまな行事に合わせて花を育てるにはこまめに植物の様子を確認しなければいけません。入学式の場合ならマーガレットやパンジー、ペチュニアといった多くの花を飾ります。式の当日までに花が咲かなかったり、枯れてしまったりしないように長期休暇の間にも学校に足を運んで水やりや手入れをする必要があるのです。年間を通してさまざまな学校行事がありますので、土日だけではなく5月の大型連休や正月休み中にも学校に足を運ぶのは大変ですね。
 

正規職員として校務員になるには、市役所職員になり教育委員会に配属される必要がある

Q4. どのようなきっかけ・経緯で校務員の仕事に就きましたか?
 
地元で働きたいと思い、市役所が実施している現業職員(国や地方公共団体に勤め、実地業務をする人)試験を受けました。合格して市役所の職員になってから17年間は清掃員として働いていました。その後、教育委員会に異動になり校務員となったのです。

校務員になるには民間企業に勤めて学校へ派遣されたり、市役所に嘱託職員(定年後も特定の仕事をする人)として雇用されたりとさまざまな方法があります。私の場合は元々市役所の正規職員として雇用されました。働き先は市役所の決定次第ですので、異動を知らされるまで校務員になるとは思いませんでした。
 
 
Q5. 校務員になるまでに何を学びましたか?
 
私は先輩後輩間の上下関係に厳しい高校に通っていましたので、社会に出る前から目上の人への接し方を学べました。どの仕事にもいえることですが、仕事に就けば先輩や上司がいます。高校生のうちに身に付けたコミュニケーション能力は円滑な人間関係を築く上で役立ちました。

また、清掃職員として働いていた頃に修繕の専門業者の方と接する機会があったので、その際に電気機器や水回りの修理について教えてもらいました。学校設備の修理はときには専門知識を求められますので、業者の方から教わった修理の方法や手順が役立っています。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
商業高校に通っていたため、社会人になる上で意識しなければいけない基本的なことを学びました。「誠実に仕事に向き合いなさい」という先生の話を聞いて、そんな社会人になりたいと考えるようになりました。

しかし就きたい仕事が具体的に決まっていたわけではありません。漠然と早く社会に出て自立したいと考えていました。地元で働ける仕事を基準にさまざまな職業試験を受けていて、どの会社よりも合格発表が早かった市役所で働くことを決めました。現在も高校生の頃に学んだ誠実さを忘れずに、校務員としてさまざまな業務にあたっています。
 

校務員は児童生徒の学校生活をサポートしている

Q7. どういう人が校務員に向いていると思いますか?
 
学校は児童生徒が主体の場所です。児童生徒の勉学や生活を支えるのが教職員の仕事であり、それは校務員も同様です。教室になじめなくて校舎内で過ごせないなどの悩みを抱えている児童生徒を見つけたら、声を掛けてフォローするようにしています。困っている児童生徒を助けられる校務員になるためには、子どもが好きな人でなければいけませんね。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
現在の採用状況は地方公共団体によって違います。市町村の合併により学校が減ったり派遣会社や嘱託職員の雇用が増えたりしているため、正規職員として校務員になるのは簡単ではありません。私が市役所の現業職員試験を受けた当時の倍率は14〜15倍と非常に高かったことを記憶しています。

私が受けた試験の内容は5教科分の一般常識問題でした。しっかりと高校に通って勉強していればまず合格点を取れますが、成績順に採用されますので合格点以上を目指す必要がありました。校務員を目指す方も、他の職業を目指している方も、高校生の間は何に対しても妥協しないで、一生懸命に努力することが大事です。
 
 
さまざまな理由から校務員の採用数は多くない状況なのですね。将来子どもたちと関わりたいと思っている方は、まずは教育について理解を深めてみるといいかもしれません。専門に扱う学部・学科から進路を選んでみてはいかがでしょうか。
 
 
【profile】鹿児島県 校務員

この記事のテーマ
教育」を解説

教育機関や子ども向けの施設で、教育指導に関わる仕事を目指します。小・中学校や高等学校の教員を目指す場合、大学や短期大学の教職課程で学ぶ必要がありますが、専門学校の中にも、提携する大学や短期大学の通信教育を受けて、教員免許状を取得できる学校もあります。語学教師や臨床心理士など希望する職種により、必要な資格や免許が異なります。

「教育」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「校務員」
はこんな仕事です

学校内の設備や環境を整えて、子どもの安全な学校生活をサポートする仕事。募集する自治体や学校が実施する試験を受けて合格すれば採用される。ドアが閉まらなくなった、鍵がかからない、手洗いの水道が止まらないといったとき、修理を担当。また、大きな破損がある場合の業者の手配、子どもにとって危険な場所や物がないかの点検、校庭の植物の手入れや草刈りなども仕事の一つ。直接子どもに接する機会は少ないが、子どものためにという気持ちを持って業務に取り組むことが大事である。

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