【シゴトを知ろう】司書教諭 編

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【シゴトを知ろう】司書教諭 編

2017.11.15

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】司書教諭 編

学校図書館の業務を行う職員は学校司書やボランティアスタッフなど、学校によってさまざまです。その中で、授業をしたり学級担任を受け持ったりしながら学校図書館の運営に携わる教員を「司書教諭」といいます。今回は鳥取県立鳥取東高等学校の三好明美さんに、司書教諭の仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • 学校図書館を活用した授業を教職員に勧めている
  • 学校図書館法の改定によって司書教諭として勤務することになった
  • 利用者と長く交流する司書教諭は本に限らず、人に関心を持つ必要がある

学校図書館は読書だけではなく、学習支援のための施設でもある

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
司書教諭は教員免許を持ち、学校図書館を運営する教職員です。私は高等学校で国語教師として授業を行いながら図書館業務をしています。司書教諭の主な業務は年間計画の立案です。学校図書館は司書教諭が立てた一年間に実施する行事や図書委員会の活動計画を元に運営されています。

他にも利用者を増やすために生徒が関心を持ちそうな企画展示やイベントも行っています。本校では高校生による幼稚園生への読み聞かせといった学校外で行うイベントを実施しているため、外部機関と連携を取る場合もあります。また、日常的な業務としては授業のない時間に本の貸出や整理をしています。

日中の業務は主に学校司書が行っています。学校司書とは本の発注や貸出、整理といった図書館業務に特化した職業です。学校図書館は司書教諭と学校司書が協力したり意見を出し合ったりして運営されているのです。

また学校図書館を利用した授業の実施、他の教職員への提案も仕事の一つです。学校図書館は読書のためだけの場所ではなく、学習センター・情報センターとして情報の収集や選択、活用を促す場としても期待されています。そのため教職員には学校図書館で授業に活用できる設備や他の学校で実施されている学校図書館を利用した授業について紹介して、学校図書館の利用を勧めています。

一日のスケジュールは日によって異なります。朝読書がある日なら、授業の前に各教室を巡回します。授業のため日中は学校図書館にいない時間が多いのですが、授業以外の時間は学校図書館で過ごしています。
 
 
Q2. 司書教諭の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
生徒の課題や、日常生活の中で生まれた疑問に対して適切な図書を紹介したり、資料の見方を紹介したりして解決できるとやりがいを感じます。生徒に限らず、教職員の方も「この前動物園で見た動物の名前が知りたい」といった疑問を持っていますので、同様に解決できるようにお手伝いしています。学校図書館を利用した結果、生徒や教職員が知的好奇心を刺激されてより多くの知識を増やしていく様子を見ると楽しさを感じます。

また授業を受け持っていない生徒や専門分野が異なる教職員、そして学校外の方とも交流できるので、多くの人と関われる仕事でもあります。
 
 
Q3. 司書教諭で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
図書館は趣味としての読書の場という認識が強く、授業内で活用できると説明しても理解が得られなかったり、提案に対して消極的だったりする教職員の方がいます。それに、「絶対にヒットする!」と思った企画展示やイベントを実施しても、思ったように来館者数が伸びない場合もあります。落ち込んでしまうこともありますが、学校図書館の活性化のために生徒の流行や季節にあったイベントを考え続けています。
 
 

学校図書館法の改定により司書教諭として働くようになった

Q4. どのようなきっかけ・経緯で司書教諭の仕事に就きましたか?
 
教師になったきっかけは、大学時代に教育実習として高校に行ったことです。それまで教師になるつもりはありませんでしたが、人と関わる仕事を目指していた私にとって、多くの生徒と接する学校の仕事は魅力的だと思いました。
 
司書教諭は教員になって4〜5年経ったころに就任しました。2003年に学校図書館法で12学級以上ある全ての学校に司書教諭の配置が義務付けられ、当時勤めていた高校の校長先生に「司書教諭資格を取りに行ってください」と言われたのです。本も図書館も好きでしたが、まさか自分が司書教諭になるとは思っていませんでした(笑)。その後夏休み中に開講されていた「学校図書館司書教諭講習」を受講し、司書教諭として働くようになりました。
 
 
Q5. 大学では何を学びましたか?
 
日本文学を学んでいたため、多くの文献に触れていました。その経験が、図書の読み方を説明したり生徒が必要としている図書を紹介したりする際に生きています。

また、大学生の頃は司書教諭を目指していたわけではなかったので、一来館者として図書館を利用していました。当時抱いていた「環境系の本はひとまとめにしてほしいな」とか「出版社ごとに並んでいたら見やすいな」という図書館への要望を元に学校図書館を改善できるので、利用者としての目線も役立っています。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生の頃は放送部に所属し、人とやり取りをしたり番組を作ったりする活動が楽しいと感じていたので、人と関わりを持つ仕事か自己表現できる仕事をしたいと思っていました。

また、活動の一つとして街頭インタビューや高校野球の会場アナウンスをしていたおかげで、今では年代を問わず誰とでも会話できるようになりましたし、アイデアが浮かんだらすぐに実行したいと思えるようにもなりました。今思うと、放送部での経験が多くの人と接する司書教諭の仕事に生きているのだと感じます。
 
 

本だけではなく、人に関心がある人が向いている

Q7. どういう人が司書教諭に向いていると思いますか?
 
本が好きなのはもちろんですが、それ以上に人が好きな方に向いている職業です。一度しか来館しない利用者もいる公共図書館とは違って、学校図書館に来館するのは生徒や教職員に限ります。長期的な交流が生まれる場所なので、暖かい気持ちで人を迎えたいというホスピタリティーが必要です。生徒や教職員の方へ声を掛けて、本を勧める積極性もあると良いかと思います。

それに学校図書館の活性化のためには、企画展示やイベントを実行しなければいけません。企画を発案するには常に新しい情報を得るためにアンテナを張る意識と、実行するチャレンジ精神が必要です。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
先ほどお話したように、一度しか訪れない利用者もいる公共図書館と決まった人が訪れる学校図書館では性質が異なりますので、学校図書館だからこそできることを常に考えなければいけません。学習支援の場として、そして本が好きな生徒にとって安心できる場として役立つ学校図書館を目指してほしいと思います。

そのためには、まずは多くのものに興味を持ってトライしてみてください。図書を通して新しい発見を得る場が学校図書館ですが、自分自身が新しい発見を楽しめなければ他の人に勧められません。何事も楽しんで取り組む姿勢が大事です。
 
 
司書教諭は本の知識に限らず、コミュニケーション力が重要な仕事なのですね。企画展示のためのアイデアや教職員へ学校図書館を利用した授業を提案する力も求められそうです。

司書教諭に興味を持った方は、まずは教職課程を履修できる大学を調べてみてくださいね。
 
 
【profile】鳥取県立鳥取東高等学校 三好明美

この記事のテーマ
教育」を解説

教育機関や子ども向けの施設で、教育指導に関わる仕事を目指します。小・中学校や高等学校の教員を目指す場合、大学や短期大学の教職課程で学ぶ必要がありますが、専門学校の中にも、提携する大学や短期大学の通信教育を受けて、教員免許状を取得できる学校もあります。語学教師や臨床心理士など希望する職種により、必要な資格や免許が異なります。

「教育」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「司書教諭」
はこんな仕事です

学校の図書館資料を選んだり収集したりして提供するとともに、子どもの読書のための指導や、学校図書館の運営・活用を担当。学校教育への理解と、図書館に関する専門知識、また、情報科学やメディアに対する詳しさも求められる仕事である。学校図書館法により、2003年から12学級以上のすべての学校に司書教諭を置くことが義務付けられた。小学校、中学校、高等学校または特別支援学校の教諭の免状を取得した上で、大学や教育機関で開催される「学校図書館司書教諭講習」を受講する必要がある。

「司書教諭」について詳しく見る