【シゴトを知ろう】介護食士 編

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【シゴトを知ろう】介護食士 編

2017.11.01

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】介護食士 編

日々の食事は身体に栄養を取り入れるだけではなく、毎日の楽しみの一つですよね。しかし、噛む力が弱い高齢者や身体が不自由な人にとっては、食事を取ること自体が難しい場合もあります。

介護が必要な方の食事の調理や栄養管理をする人を「介護食士」といいます。今回は社会福祉法人伸康会が運営する「平成の家」で働いている田中美菜子さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 高齢者や認知症の方の食生活をサポートしている
  • 個人の好みや食形態に合わせた食事を提供することが必要
  • 授業で介護食を食べた経験から、その改善を目指すようになった

個人の状態に合わせて食事を提案している

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
介護食士の仕事は高齢者や身体が不自由な方の食生活をサポートする仕事です。私は高齢者や認知症の方向けの福祉施設で献立を考えたり調理したりしています。福祉施設には約90人の入居者さんがいて、私は他の施設にも食事を配達していますので毎日100人以上の方々の食事を作っています。

献立は栄養面を重視しつつ高齢者が好むメニューを考えています。特に気を配っているのは塩分量です。私が働く福祉施設は青森県にあるのですが、青森県民の方は濃い味付けを好む傾向があります。しかし塩分は高血圧の原因の一つですので、塩分量を控えつつ、しっかりだしの味が出せる方法を日々考えています。

また、調理の際は食べやすさを意識しています。噛む力が弱い高齢者には食材を細かく切ったりしっかりと煮たりして、柔らかい食事を作らなければいけません。

加えて介護食士はただ食事を作るだけではなく、一人ひとりの健康状態に合った食事を提供することが大切です。そのために「なぜ食事が取れないのか」「どんなものが食べたいのか」と入居者さんに聞いたり看護師や介護スタッフと相談したりして考えています。他の福祉施設のお客様とは直接お話する時間が取れずにいますが、各福祉施設にいる介護士さんとお話をして食生活について情報を共有するようにしています。

<一日のスケジュール>
08:30 出勤、朝礼
10:00 調理開始
11:00 配膳
11:30 食事提供
12:00 洗浄
13:00 休憩
14:00 掃除
14:30 調理開始
15:30 盛り付け
17:30 配膳、片付け
17:15 食事提供
17:30 業務終了
 
 
Q2. 介護食士の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
入居者さんの食事量が増えたときにやりがいを感じます。高齢者の方々が食事を残す理由は一つではありません。食事がおいしくなかったかもしれませんし、食べにくかったのかもしれません。味の好みや健康状態はさまざまですので、入居者さんと直接お話をした上で原因を突き止め、食事の提案をしています。直接お話するのが難しい認知症の方も介護士さんや看護師さんを通じて解決しています。

原因が分かった後は献立を見直したり、入居者さんによっては主食をそうめんなど食べ易いものに変更したりと個人に合わせた提案をしています。その結果、入居者さんがより食事を取ってくれるようになるとうれしくなります。
 
 
Q3. 介護食士で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
提供した食事が残されて返ってきたときはつらいですね。先ほどお話したように入居者さんによって味の好みや食形態、食事量が違いますので、各入居者さんに合わせた食事が提供できるように看護師さんと連携を図りながら食事の改善を目指しています。
 
 

自分で介護食を食べた経験が今につながっている

Q4. どのようなきっかけ・経緯で介護食士の仕事に就きましたか?
 
私は生活科(衣食住を中心に家庭生活に役立つ分野を科学的に学ぶ学科)のある短期大学に通っていました。その中の実習で、病院に務める管理栄養士さんの栄養指導を見学したことがきっかけです。それまでは座学で学んでいただけでしたが、実習先でお客様と真剣に向き合う管理栄養士さんの姿に感銘を受けました。病院にはさまざまな患者さんがいますが、実習先の管理栄養士さんは、話す相手に合わせて栄養指導をしていました。高齢者には方言を使って親しみやすい雰囲気をつくり、子どもには噛み砕いた説明を交えて分かりやすく伝える。そんな姿を見て今の仕事に興味を持ち、どんな方でも食事を楽しんでもらいたいと思い介護食士を目指すようになりました。
 
 
Q5. 短期大学では何を学びましたか?
 
栄養学や食育、郷土料理、そして高齢者の食事など食に関する幅広い知識を学びました。中でも介護食を食べる授業は忘れられません。そこで食べた介護食はミキサーで液状にしたもので、正直、食べるのを躊躇してしまうような見た目で、おいしいとはいえませんでした。

そのときの経験が食事を楽しく取ってもらうための工夫につながっていると感じています。今では見た目が常食に近い介護食を開発するなど、食べたくなる食事を意識しています。これからも技術を向上させるために成長したいと思っています。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、介護食士の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
理学療法士や看護師など医療関連の仕事を考えていました。私は、骨折や喘息で病院に通うことの多い子どもでした。その際に病院で働く方々を見て、人々の生活を支えている素晴らしい仕事だと感じたのです。今の仕事も食事を通して生活を支えられるという点でつながっていると思います。
 
 

食べる楽しみを理解している人こそ食事を提案できる

Q7. どういう人が介護食士に向いていると思いますか?
 
食べることが好きな人に向いているのではないでしょうか。おいしい食事を食べたときの幸福感を知っていれば、どうしたらお客様にも喜んでもらえるだろうと考えられると思います。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
一度介護食を食べてみることをおすすめします。普段の食事をミキサーで液状にするだけで介護食に似た料理ができます。そのときの発見が介護食士への第一歩になると思います。
 
 
介護食を食べた経験から、より食欲が湧く食事の工夫ができていると語る田中さん。提供する立場だからこそ、どんな食事が求められているかを知る必要があるのですね。

介護食士に興味を持った方は、まずは田中さんのように一度介護食を食べてみるのがいいかもしれませんね。普段の食事と照らし合わせることで、高齢者の方や認知症の方の食事に必要なポイントに気付くことでしょう。
 
 
【profile】社会福祉法人伸康会 平成の家 田中美菜子

この記事のテーマ
食・栄養・調理・製菓」を解説

料理や菓子などの調理技術や、栄養や衛生などに関する基礎知識を身につけます。職種に応じた実技を段階的に学ぶほか、栄養士などの職種を希望する場合は、資格取得のための学習も必須です。飲食サービスに関わる仕事を目指す場合は、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、酒や食材に関する幅広い知識も求められます。

「食・栄養・調理・製菓」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「介護食士」
はこんな仕事です

介護が必要な人に食事を作る仕事。かむ力や飲み込む力が弱い高齢者、食事制限がある病人、身体が不自由な人など、要介護者の状態に適した調理技術や栄養学の知識を身に付け、栄養源かつ楽しみでもある食生活をサポートする大切な役割を担う。1~3級の資格があり、1・2級は受験資格を設定。介護福祉士、ホームヘルパーなど介護関係の仕事に携わる人や、調理師、栄養士など食のプロが取得することが多い。介護施設などで働くほか、外食産業や持ち帰り食品など「中食」を提供する場でも活躍が期待される。

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