【シゴトを知ろう】登録販売者(薬局・薬店スタッフ) 編

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【シゴトを知ろう】登録販売者(薬局・薬店スタッフ) 編

2017.11.07

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】登録販売者(薬局・薬店スタッフ) 編

ドラッグストアを訪れた際、レジの奥に頭痛薬などが並んでいるのを見たことがある人は多いのではないでしょうか。これらは店員に声を掛けないと買えない医薬品で、「登録販売者」と呼ばれる人でなければ販売できません。

今回は、神奈川県で登録販売者として活躍する有田益美さんにその仕事内容や資格取得のために学んだことについて伺いました。

この記事をまとめると

  • 登録販売者は第二類医薬品と第三類医薬品の販売が認められている
  • 薬局併設型のドラッグストアなので薬剤師と情報交換しながら業務ができる
  • 日本ではこの仕事の必要性がより高まっていくと予想されている

薬剤師と情報交換しながら、お客さんの要望に応えていく

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
私は調剤薬局とドラッグストア併設の店舗で働いています。品出しやレジ接客などの通常の販売員と同じ業務と、お客さまからの薬に関する質問に答える登録販売者としての業務を並行して行っています。処方せんがなくても購入できる医薬品のことを「一般用医薬品」といいますが、登録販売者はその中の「第二類医薬品」「第三類医薬品」を販売することができます。私の職場では薬剤師も同じフロアで働いているので、お互いに情報交換しながら、患者さんの質問に的確に答えられるよう協力して仕事をしています。

大まかな一日の流れですが、朝は8:45に出勤し、レジの立ち上げや商品のセッティング、物品補充などの開店準備を他のスタッフと共に行います。9:00の開店以降は雑貨、消耗品、一般用医薬品の納品があり、それぞれの棚に整理する作業を行いながら接客業務をしていきます。その日の状況に合わせながらさまざまな業務に対応し、18:00に退勤します。

 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

地域密着型のドラッグストアであり調剤薬局でもあるので、雑貨や化粧品を買いに来たお客さまから、病院帰りの患者さんまで、さまざまな方が来店されます。他愛もない世間話をする日もありますが、お困りのことがあればできるだけお手伝いできるように心掛けています。自分で考えて行動したことがお客さんのご要望にフィットした瞬間や、「ありがとう」とお客様におっしゃっていただいたときに、やりがいや喜びを感じます。
 

Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
毎年薬の情報が更新されますし、スイッチOTC医薬品(もともと医療用だった薬が、要指導医薬品及び一般用医薬品に転用されたもの)の変更があるので、常に新しい情報を勉強しなければなりません。薬に関する法律も度々改正があり、新たな禁忌(妊娠中は服用できないなど、ある条件の人に使用できない薬の決まり)が追加されたり、リスク区分(一般用医薬品の分類)が変わったりするため注意が必要です。また、患者さん一人ひとり異なる症状や背景をお持ちですので、相手が何を求めているのかを組み取るのに神経を使いますね。

高校生の頃生物の授業で学んだ知識が今の仕事に生きている

Q4. どのようなきっかけ・経緯で登録販売者の仕事に就きましたか?
 
今から約10年前に私は現在の職場で働き始めましたが、その少し後に登録販売者の資格ができました(*1)。その当時は1年間の実務経験と、事業所からそれを証明してもらうこと(*2)が受験の条件でした。2008年に第1回目の試験が開催されましたが、ちょうど受験に必要だった1年間の実務経験に達したこと、会社でも講習会が開催され資格取得を奨励されたことから「挑戦してみよう」と思い、この資格を取得しました。また、登録販売者の資格を取得すると手当がつき、給与に反映されるのも魅力的でした。仕事と家事を両立しながら勉強し、無事合格できたのは大きな自信につながりました。

*1:登録販売者資格:2009年6月1日より施行 
*2:受験に必要な学歴・実務経験は2015年4月1日より撤廃


Q5. この仕事に就くために何を学びましたか?

職場での経験も重要ですが、一番力を入れたのは登録販売者の試験対策テキストに載っている内容を学ぶことです。登録販売者の試験で問われる範囲はとても広いです。薬事関係法規・人体の仕組み・医薬品成分の働きや副作用など薬に関するさまざまな知識が必要になります。また、登録販売者の資格は取ったら終わりではなく、取得後も毎年必ず研修を受ける義務があるので、常に学び続けていかなければなりません。

登録販売者になってから、顔なじみの患者さんであれば表情を伺いながら「いつもと様子が違うから、病院に行くよう勧めたほうがいいかもしれない」「この症状なら、あの薬だな」と判断できるようになりました。「薬、効いたよ」と言っていただけるとやりがいがありますが、その分自分の責任の重さを感じ、安易に薬を売ってはいけないなと改めて思います。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生の頃は建築士になりたい、女優になりたい、などの突拍子もない夢も含めてなりたい職業は数多くありましたが、薬に関連する仕事をするとは全く予想していませんでしたね(笑)。

しかし、高校生の頃から生物の授業は好きだったなと思います。体の成り立ちや細胞の中にある組織、人間の臓器の働きなど、登録販売者になって学び直していくうちに、楽しみながら勉強していた当時の記憶がよみがえってくるのです。一度概要を学んでいる分、今改めて勉強してもスムーズに知識を深めていける気がします。昔の自分と今の仕事は、ちゃんとつながっているのだなと感じます。

今後、登録販売者はより重要な役割を担っていくと思う

Q7. どういう人が登録販売者の仕事に向いていると思いますか?
 
これからの日本は、医療費削減のためセルフメディケーション(自分自身の健康に責任を持ち、軽い身体の不調は自分で手当てするという考え方)に重きを置くことになると思います。その中で、登録販売者の役割は一般用医薬品のプロとして活躍の場が増えていくはずです。より責任ある重要な仕事になっていくと思いますので、しっかりと薬の知識を持ち、患者さんのことを考えコミュニケーションを積極的にとっていける人には向いているのではないかと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
高校生の皆さんは、学校生活や部活動はもちろん、アルバイトなども含めるとさまざまな場所で多くの人と関わり、日々コミュニケーションをとっていると思います。その経験は、登録販売者の仕事においても絶対に生きてきます。登録販売者は薬を提供する仕事である前に、お客様と話し、相手の求める情報を的確に提供していく仕事だからです。人と関わり合う中でときに悩んだり衝突したりすることもあるかもしれませんが、そこから得た学びが接客に役立つと思います。

また、登録販売者になると自分の知識が磨かれるだけでなく、家族にもアドバイスをしてあげられるようになります。とてもやりがいのある仕事ですので、興味があればぜひ挑戦してみてください。
 
 
高校時代に好きだった生物の授業が今役に立っているとお話してくださった有田さん。皆さんも普段何気なく受けている授業が、将来の仕事につながってくる場合があるかもしれません。授業だけではなく、周りの人との関わりなど日常の中にあるさまざまな事柄が未来の自分の役に立つと考えて行動すると、今後の受験や仕事選びに生かせそうですね。

【profile】登録販売者 有田益美

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「登録販売者(薬局・薬店スタッフ)」
はこんな仕事です

登録販売者とは、医薬品の中でも、第2・3類の医薬品の販売を行う仕事。近年、薬事法の改定により、コンビニエンスストアやスーパーで一般医薬品を扱うことが可能になり、それらの販売資格を持つ登録販売者という職業が誕生。これまで薬剤師にのみ販売が認められていた一般医薬品だが、比較的リスクの低い健康食品や第2・3類の医薬品であれば、登録販売者が常駐することで取り扱いが可能となった。薬局やドラッグストア以外でも医薬品を購入ができる場所が増え続けているため、注目されている仕事である。

「登録販売者(薬局・薬店スタッフ)」について詳しく見る