【シゴトを知ろう】社会福祉施設介護職員 編

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【シゴトを知ろう】社会福祉施設介護職員 編

2017.10.30

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】社会福祉施設介護職員 編

老人、児童、障がいのある人、生活困窮者などが、社会の援助を受けながら自分らしく普段どおりの生活を取り戻すための施設である社会福祉施設。その中に、病気やケガの後遺症によってリハビリを必要とする高齢者の支援を行い、自宅復帰を目指すための「介護老人保健施設」という施設があります。今回は、福島県にある介護老人保健施設「仮設楢葉ときわ苑」で介護部門のリーダーを務める遠藤丈志さんに、仕事の内容や介護の現場に必要な心得などについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 介護老人保健施設はリハビリに重点を置いた介護施設である
  • 介護の仕事は、実際の現場を経験して得ることが非常に多い
  • 高齢者と信頼関係を築くためには「共感」できる何かを探すことが大切

自宅復帰を目指す高齢者の暮らしを支える施設

Q1. 仕事概要を教えてください。

介護老人保健施設(以下、老健)では、在宅生活の継続が難しくなった高齢者に対して、生活機能を改善し自宅に戻ることを目指して、さまざまな専門職による支援を行っています。

介護老人保健施設の業務は、通常の老人ホームと同じように24時間365日の対応となります。食事や入浴時の介助などの他、リネン(シーツなど)の交換やケア業務の記録、レクリエーションや生活リハビリなど、その方の24時間に合わせた支援を行っています。また、ケアスタッフが行う生活リハビリ以外でも、定期的に専門職によるリハビリのメニューが組み込まれているため、看護師や作業療法士、理学療法士などの専門スタッフと協力することが大きな特徴です。

私は部門長として現場を管理する立場にあります。毎朝開催されるミーティングや夜勤者からの引き継ぎ事項を確認し、利用者様の生活状況に異常は無いか、職員の業務に問題が無いか、適切な介助を行っているかなど現場の状況を把握するようにしています。また、物品の発注や業務日誌の管理といった書類の管理も行っています。特に老健は24時間体制の現場ですので、職員の体調管理とシフト管理、業務の調整も大切な役割の一つです。

シフト制のためはっきりと一日の流れが決まっているわけではありませんが、朝は大体8時半に出勤し、午前中は会議や各フロアの見回りをします。昼休憩をはさみ、午後にすることが多い作業は日報の確認や備品の在庫管理などです。それぞれの業務の合間に、入退所する利用者様がいればその出迎えや見送りもします。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

老健では最終的に在宅復帰を目標としてケアに取り組んでいるため、利用者様がその目的を達成できたときに一番喜びを感じます。

現在、管理者の立場としてやりがいを感じるのは、介護職員の成長を実感したときではないでしょうか。利用者様の目標を達成するため、どのように介助すればその方の能力を引き出すことができるかという考え方を職員が徐々にできるようになり「老健施設の介護士」に育ってきているのを目の当たりにすると、うれしく感じます。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

こちらが誠心誠意ケアにあたっていても、なかなかその思いが伝わらないときがあることでしょうか。まだ新入社員だった頃の話ですが、認知症が進行している方のケアをしていました。少しずつ時間をかけ、やっと信頼関係ができつつあるなと思った矢先、私がその人の部屋に入った途端「お前が盗んだんだろ!」といきなり泥棒扱いされたことがありました。認知症の方にはこういった妄想が見られることがあるのですが、当時現場経験の浅かった私にとっては本当にショックな出来事でした。

現場での思いや経験を糧に、目標を定めることが成長につながる

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

実は介護の道に進もうと思った強いきっかけというのはなくて、高校を卒業する時も進路についてあまり真剣に考えていなかったんです。

私はすごくおばあちゃん子だったのですが、思春期に入ると大好きな祖母につらく当たったりしてしまうことがありました。祖母が亡くなったあと、「なんであんな態度を取ったのだろう」「もっとこうしていればよかった」と後悔ばかり残りました。そんな思いがあって、お年寄りの方たちのために何かしてあげたいという気持ちが強まり、介護の道に進むことを決めました。高校卒業後は地元を離れ仙台にある福祉系の専門学校に進学しました。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?

学校の授業では福祉に関する法律だったり、介護についての心得や技術だったりとさまざまなことを教わりました。しかし、座学で学んだ知識をすぐに現場で実践することは難しいものだと痛感もしました。というのも就職する前に福祉施設へ実習に行くのですが、習ったことがほとんど通用しなかったのです。何もできなかった自分に対し焦りを感じました。やはり介護の仕事は、学んだうえで実際に現場を経験して得るものが非常に大きい仕事だといえます。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃は特に夢もなく、「なるようになるのかな」と呑気な気持ちでいました(笑)。ただ就職した後に少しずつ、夢というか意識が芽生えるようになりました。当時私が担当していた利用者の方が、「早く良くなって自宅に帰りたい」としきりに私に訴えてきました。とはいえ、新米だった私一人の力でその夢をかなえることはできるはずもなく、どこかもどかしさを感じていました。このような経験から、早く資格を取って入所者の方々の希望を叶えてあげられるような職に就きたいという気持ちになっていきました。

現在持っている資格は、国家資格である「介護福祉士」と「介護支援専門員(ケアマネジャー)」です。必要と感じたので勉強して資格を取得し、仕事に取り組んできた結果が今につながっているのかなと思っています。

介護の仕事は就職してからが本当のスタートライン

Q7. どういう人が社会福祉施設介護職員に向いていると思いますか?

私は、介護は心を扱う仕事だと思っています。そのため、その人の気持ちになって物事を考えられる人が向いているのではないかと思います。

知識や技術はいくらでも後から付いてきます。先輩の中には「学校で習ったのだからこれくらいはできて当然だよね?」という目で見る人もいるかもしれませんが、就職と同時に一からのスタートと考えたほうがよいでしょう。特にコミュニケーションに関してはそれが顕著で、新人でもすぐに利用者様に溶け込める人もいれば、時間がかかる人もいます。

利用者様と介護士との間で共通の話題があればグッと距離が近くなります。お互い親身になって共感できるようなところを見つけることが、この仕事には必要なのかなと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

私の場合、最初に選んだ仕事がここまで続いてきましたが、その人に向いている仕事というものが必ずあると思うので、いろんな経験をすることが大事なのではないかと思います。確かに就職してすぐに辞められると雇う側としてダメージは大きいのですが、人生どこにどんな出会いがあるか分かりません。たくさんの道を模索してみて、自分に合っていると思った道に進んでみてほしいと思います。


介護は心を扱う仕事だと語る遠藤さん。技術や知識の習得も大切かもしれませんが、高齢者一人ひとりの気持ちを理解し、信頼を得ることが介護の現場で働く人に求められる要素ということが分かりました。社会福祉施設の存在も多岐に渡りますが、自宅復帰を目指す高齢者の心の支えになれるような仕事に興味がある方は、介護老人保健施設の介護職を検討してみるのもよいでしょう。


【profile】医療法人社団ときわ会 介護老人保健施設 仮設楢葉ときわ苑
介護部部門長 遠藤丈志
http://www.tokiwa.or.jp/index.php
http://www.tokiwa.or.jp/system/blog_naraha.php?cd=new

この記事のテーマ
福祉・介護」を解説

現場で福祉を担う介護福祉士などのスペシャリストや、福祉サービスの企画・提案ができる人材を育成します。通常の生活を営むことが困難な人の生活を助けるための専門知識、技術を身につけ、職種により就業に必要な資格取得を目指します。高齢化が進む中、精神的なケアや寝たきりを防ぐための運動指導など、必要な専門知識や技術も幅広くなっています。

「福祉・介護」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「社会福祉施設介護職員」
はこんな仕事です

特別養護老人ホーム、高齢者福祉施設などの福祉施設で、日常生活の介助を行う。食事の世話、入浴介助、排尿・排便介助、下着・上着の更衣介助、歩行・車イスの移動介助、必要時の見守りなど、生活全般にわたるサポート活動に従事する。寝たきりの人もいれば、視覚障がいのある人もいるので、社会福祉施設介護職員は、自分が担当する利用者別に、柔軟性に富んだ細かな介護プランを準備し、快適な環境づくりに奉仕しなければならない。しかし、利用者の生き甲斐や喜びに直結する仕事だけに日々の充実感も大きい。

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