【シゴトを知ろう】医療監視員 編

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【シゴトを知ろう】医療監視員 編

2017.10.19

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】医療監視員 編

皆さんが普段受診している病院や診療所は、定期的に保健所の立入検査を受け法律や安全が守られているかどうかを厳しくチェックされています。この立入検査を行っているのが、「医療監視員」と呼ばれる保健所の職員です。地方公務員が担っているこの仕事について、埼玉県にある本庄保健所で働く柏瀬真大さんに詳しく伺いました。

この記事をまとめると

  • 医療監視員は地方公務員試験に合格し、保健所に配属された職員が行う仕事
  • 主に病院への立入検査、開設許可申請や届出の審査・受理をする
  • 幅広い経験を積み、あらゆる視点から物事を考えられる人が向いている

医療法に基づいて病院や診療所への指導を行う

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
医療監視員はそれ自体が職業というわけではなく、地方公務員として各自治体に採用された職員が担当する仕事の一つです。医療法に基づき、病院や診療所からの開設許可申請や届出の審査・受理をするのが主な業務で、申請の内容に誤りや不備がないか、注意深く審査を行います。申請の内容によっては、法定基準を満たしているかどうか確認するため、直接現地に行く場合もあります。現地では医療法上の不適合事項や衛生的な問題の有無を確認し、改善が必要な事項があれば指導を行います。

また、埼玉県では1年に1度定例の立入検査を実施しています。医師である保健所長をはじめ、保健師や薬剤師といった専門職の職員7、8名で病院を訪問し、書類や施設の法定基準の確認検査を行っています。

<ある一日のスケジュール>
08:00 出勤
08:30 メール整理、打ち合わせ
09:00 照会業務対応
10:00 来客対応
11:00 起案、書類整理
12:00 昼休み
13:00 準備、立入検査
16:00~17:15 検査書類整理、終わり次第退勤 
 

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

病院の開設に関わるなど、規模の大きい仕事ができることがこの仕事の魅力だと思います。新たに医療機関が開設される際にはその機関の責任者に図面を持参してもらい、私たち医療監視員が事前相談に応じます。図面を見て気になる点があれば修正の指導をしますが、現地に行って確認したときに自分の指導した事項が改善されているのを見ると、やりがいを強く感じますね。

また、保健所では医師・保健師・管理栄養士・薬剤師・獣医師など多くの職種の人が一緒に働いています。自分の知らない専門的な知識を持つ人と仕事をするのは慣れるまで少し大変ですが、新しい発見があってとても面白いですよ!

 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
大きい仕事に関わる分、自分が失敗したときの影響も大きくなります。そのため指導をする際には、指導内容が誤った内容でないか、将来的に何か問題が生じないかなどを十分に検討します。法令や通知をじっくりと読み込む必要があるため、非常に神経を使う作業になります。

幅広い仕事ができることに魅力を感じ、地方公務員を目指した

Q4. どのようなきっかけ・経緯で医療監視員(地方公務員)の仕事に就きましたか?
 
私が地方公務員を目指したのは、特に分野を絞らず幅広い仕事に関わりたいと思ったことがきっかけです。地方公務員は数年ごとに人事異動があり、それまでやっていた仕事とは全く別の仕事を担当することも少なくありません。向き不向きはあると思いますが、私にとっては多様な仕事に関われる点がとても魅力的でした。また、せっかくなら大学で学んだ政治経済を生かせる仕事に就きたいと考えたことも理由の一つです。 
 

Q5. 大学では何を学びましたか?

大学では政治学や経済学を学んでいましたが、地方公務員を目指すようになってからは地方自治を専門に学ぶゼミに所属しました。ゼミでは福祉・教育・交通・住民参加など、さまざまな観点から地方自治について考えました。仲間とのグループワークを通じて、政治や社会問題について真剣に議論をすることの面白さを知りました。今の仕事でも議論をする機会は多いので、ゼミでの経験が生きています。 

また、公務員試験のために学んだ法律の知識も役に立っています。医療監視員は医療法をもとに仕事をするので、日常的に医療六法を開いています。学び始めたころは法律特有の難しい言い回しに苦手意識がありましたが、今では支障なく読めるようになりました。
 

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
特別な夢を抱いていたわけではありませんが、高校生の頃、目の前のことに全力で取り組んだ経験が、今の仕事に生きていると感じます。

例えば部活動によって身に付いた、日々の練習計画を立てそれを実行に移し、試合を通じて自分たちの実力を評価する、そしてその結果を踏まえ今後の練習計画を改善していくというサイクルは、仕事に役立つ「PDCAサイクル」として生かすことができています。PDCAサイクルとは、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Act)を繰り返すことで業務の内容を改善していく手法です。仕事中自然とこのサイクルが身に付いていると自覚したときには、高校での経験が今につながっているなと感じますね。

高校生の間は、自分が惹かれる分野は何か見極めてみよう

Q7. どういう人が医療監視員(地方公務員)の仕事に向いていると思いますか?
 
県の仕事は、数年ごとに担当業務が大きく変わることがあります。興味のある分野が一つに定まっている人よりも、どんな分野でも自分なりの楽しみ方を持って取り組める人が向いている仕事だと思います。また、日々の仕事の多くは、人の意見をまとめる仕事や、人に意見を伝達する仕事です。私が今働いている保健所のように多くの職種の人と関わるケースもあるので、自分の意見に固執せず、あらゆる視点から物事を考えられる人がこの仕事に向いていると思います。

医療監視員の業務に限っていえば、医療機関や患者さんと日常的に接するので、基本的な医療の知識があると役に立ちます。資格が必要なわけではありませんが、医療事務の勉強をある程度しておくとスムーズに業務に当たれると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
月並みですが、幅広くたくさんの経験をしてください。地方公務員には幅広い経験から生まれる、バランス感覚のようなものが強く求められると感じます。もちろん地方公務員以外の仕事に就いたとしても、経験を通して得たものは必ず役に立つはずです。

とはいえ、勉強や部活で忙しく他のことに目を向ける余裕がない人も多いかもしれません。私もそういう高校生の一人でした。しかし、高校を卒業して大学など次のステージに進むと、やれることの幅がぐんと広がります。そこでじゃあ何をするかと考えたときに、決め手になるのが高校時代に抱いていた興味関心なのです。ですので、高校生の間は自分がどの分野に惹かれるのかを見極める時期にしてみてはどうでしょうか。自分の興味分野を知っていると、その分野に関わるチャンスが訪れたときに最初の一歩を踏み出しやすくなりますよ。
 

幅広い仕事ができることに惹かれ地方公務員となり、医療監視員として働くことになった柏瀬さん。医療に関係する学部で学んでいなくとも、こうした形で医療の現場に関われるとは驚きですね。皆さんも今取り組んでいることが、思いもよらない分野で花開くかもしれませんよ。さまざまなことにチャレンジして、可能性を広げてみてくださいね。


【profile】埼玉県本庄保健所 職員 柏瀬真大 

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「医療監視員」
はこんな仕事です

医療機関が法律を守って運営されているかどうかを検査し、改善指導などを行う仕事。病院や診療所などに立ち入って、そこで働く医療従事者の資格、劇薬・毒薬などの管理、院内感染の防止策などが適切かどうかを検査するなど、広範囲にわたって調査を行う。調査結果に問題がある場合は、改善について指導も行う。主に都道府県の保健所などに勤務する国家公務員で、大学卒業資格と公立医療機関での2~3年の勤務経験が必要となる。患者が安心して診療や治療を受けられる社会づくりに貢献する重要な仕事である。

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