【シゴトを知ろう】環境保全エンジニア 編

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【シゴトを知ろう】環境保全エンジニア 編

2017.10.23

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】環境保全エンジニア 編

現在、日本だけではなく多くの国が問題視している大気汚染や温暖化といった環境問題。問題解決のために、自然エネルギーを使った発電機や、廃棄物処理装置といった環境を保護するさまざまな機械が開発されています。

このような環境保全のための機械を作る人を「環境保全エンジニア」といいます。今回は株式会社イクロスで働く鈴木雅也さんに、環境保全エンジニアの仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • 廃棄物を燃料として有効活用するバイオマスボイラを製造している
  • 物理の専門知識が保全機器の開発に役立っている
  • あらゆるものに関心を持つことが良いアイデアにつながる

地球温暖化の防止につながるバイオマスボイラを作っている

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
私はバイオマスボイラという機械を製作しています。バイオマスボイラというのは木質チップ(間伐材を粉砕した木くず)や廃プラスチックを燃料にした熱源機器です。通常のボイラーはガソリンなどの有限燃料を使って熱エネルギーを発生させているのに対して、バイオマスボイラは産業廃棄物を燃料として有効活用しており、CO2の排出量を抑える効果があるのです。このバイオマスボイラは温泉施設や工場、農家のビニールハウスに設置されていて、環境負荷の低減に役立っています。

仕事の内容はバイオマスボイラの設計から製造、設置、そしてメンテナンスです。ボイラー部分など、大まかなパーツは製作所に依頼していますが、燃焼バーナーという部品は自分たちで製造しています。会社にいるときはパソコンを使って設計業務を行い、現場に足を運んで機械の設置やメンテナンスをすることもあります。

<ある一日のスケジュール>
08:30 出社、デスク周り清掃、メールチェック
09:00 設計業務(製作図作成、設計計算など)
12:00 昼食
13:00 デザインレビュー、来客対応など
15:00 設計業務(製作図修正)
18:30 退社
 
 
Q2. 環境保全エンジニアの楽しさ・やりがいは何ですか?
 
大学で学んだ知識や仕事の中で積み重ねた経験が認められた結果、新しい仕事を任されるとやりがいを感じます。それに、自分が担当した環境保全機器が設置現場で実際に完成するとうれしく思います。バイオマスボイラはあまりメジャーな機械ではありませんが、自分が考えた機械が製作されて実際に稼働している姿を見ると感慨深い気持ちになります。
 
 
Q3. 環境保全エンジニアで大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
バイオマスボイラはガソリンで動くボイラーに比べると環境に優しく、燃料費の削減につながるというメリットがあります。しかし一方で、安定したエネルギー提供が難しいという課題もあるのです。燃料である木質チップは、製造される過程で大きすぎる破片や水分量の多い破片が混入してしまう場合があります。イレギュラーな木質チップは燃えにくかったり機械の不具合につながったりして、安定してエネルギーを提供できなくなる原因になるのです。お客様の思うようにエネルギーを提供できないときは辛いですが、その懸念があることはお客様にも事前に説明するようにしています。

バイオマスボイラはまだまだ発展途上の機械です。そのため、お客様の要望に対応しきれない場合もあります。これまでの知識や経験では課題解決には及ばず、うまくいかないときもありますが、新しいアイデアを出して解決へとつなげていきたいです。
 
 

さまざまな学問を学ぶ中で就きたい仕事のイメージが固まった

Q4. どのようなきっかけ・経緯で環境保全エンジニアの仕事に就きましたか?
 
大学の講義で知った熱力学(熱の動きやそれに伴う力学的動きに関する学問)と制御工学(ものを操ること全般に関する学問)に興味を持ち、2つの知識を生かした大きなものを作りたいと考えていました。大学卒業後、炊飯器やクッキングヒーターに使われる温度センサーの開発をする仕事をしているうちに現在の仕事を知り、昨今問題視されている環境問題を解決できる点に魅力を感じました。加えて、バイオマスボイラはまさに炎をコントロールする大きな機械です。バイオマスボイラの開発は大学生の頃からしたかった仕事にマッチしていると思い、現在の仕事に就きました。
 
 
Q5. 大学では何を学びましたか?
 
工学部で、1年生の頃は一般教養や高校で学ぶ物理や数学の応用を学んでいました。学年が上がるに連れて、物理の分野の一つである熱力学や流体力学、材料力学といったものづくりを支える知識を学びました。また、講義だけではなく実習も多くありました。特にロボットを組み立てる授業は楽しく取り組んだ思い出があります。

その後、4年生になると実習で興味を持ったロボットの制御に関する研究を行う研究室に入りました。一年を通して一つの研究に没頭し、その中で得た知識、経験が今のバイオマスボイラの設計や組み立て、そして制御に役立っています。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
小学校低学年のころからラジカセなどの電化製品を分解して遊んでいて、高校生のころは機械に携わる仕事以外は選択肢にありませんでした。高校在学中に「機械に触れる仕事をするなら、ものづくりを学ぶ機械工学科が最適だな」と考え、工学部のある大学へ進学しました。大学は専門的な講義が多く、頭を悩ませる講義もたくさんありましたが(笑)、環境保全機器を作るために必要な幅広い学問を学べましたね。自分のやりたい仕事のイメージが徐々に固まっていき、そのおかげで現在の仕事に就けたのではないかと思います。
 
 

さまざまな物事に疑問を持つ人がものづくりに向いている

Q7. どういう人が環境保全エンジニアに向いていると思いますか?
 
ものづくりをするなら、機械や環境に限らずにあらゆるものに疑問を持つ人が向いています。「なんでだろう」と思った物事を調べ、問題があれば解決のために努力できる人がいいと思います。

また一つの形に満足するのではなく、もっと良くしようと考え続ける人も発展途上の技術である環境保全機器のエンジニアに向いているのではないでしょうか。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

環境保全エンジニアだけではなく、全ての職業に通じるのではないかと思うのですが、仕事は学校の勉強と違って絶対的な正解はありません。大なり小なり問題が生じ、必ず乗り越えなければいけない壁がありますが、決められた解決手段もないのです。しかし、幅広い知識があれば良いアイデアも浮かんでくるはずです。まずはどんなことでもいいので、興味のあること、気になったことを調べるくせが身に付くといいですね。
 
 
皆さんが学んでいる国語や数学、物理といった授業は大学や専門学校で学ぶ専門的な学問につながっています。鈴木さんのように一つの学問から、より専門的な学問を知ることで自分の就きたい仕事のイメージが固まるかもしれませんね。

進路に悩んでいる方は、まずは自分の得意科目を追求してみてはいかがでしょうか。具体的な将来のイメージが浮かぶかもしれませんよ。
 
 
【profile】株式会社イクロス 環境事業部 鈴木雅也

この記事のテーマ
環境・自然・バイオ」を解説

エネルギーの安定供給や環境問題の解決など、自然や環境を調査・研究し、人の未来や暮らしをサポートする仕事につながります。また、自然ガイドなど、海や山の素晴らしさと安全なレジャーを多くの人に伝える仕事もあります。それぞれ高い専門性が求められる職業に応じて、専門知識や技術を学び、カリキュラムによっては資格取得や検定も目指します。

「環境・自然・バイオ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「環境保全エンジニア」
はこんな仕事です

機器開発の中でも特に公害防止や環境保護に役立つ機器や技術を専門的に開発する仕事。具体的には、水質・土壌の汚染状況を調べる調査機器、廃棄物処理装置・浄水装置などの環境を保護するための機器のほか、工場など大規模な施設のエネルギー消費量を削減できる省エネ技術の開発なども行う。大気・水質・土壌の汚染などを未然に防ぎながら産業発展を実現するという地球規模での重要課題に取り組む、やりがいと責任の大きな仕事といえる。機械工学、電子工学、生物工学などを学んでおくと役立つだろう。

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