【シゴトを知ろう】山小屋経営 ~番外編~

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】山小屋経営 ~番外編~

2017.10.20

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】山小屋経営 ~番外編~

「【シゴトを知ろう】山小屋経営 編」では赤岳鉱泉・行者小屋を経営する柳沢太貴さんに仕事のやりがいや魅力についてお話いただきました。

さまざまな人と接する機会があるようですが、それは登山者だけに限らないようです。今回の番外編では、業界内のつながりや思い出深いエピソードについて伺いました。

この記事をまとめると

  • 事故や遭難を未然に防ぐ安全啓発活動に取り組んでいる
  • 同業者や山岳ガイドなど、業界の人と交流する機会が多い
  • お客様のプロポーズに協力し、改めて山小屋で働いていて良かったと感じた

登山者の安全のため、さまざまな人を呼んで講習会を開催している

――柳沢さんは登山者への安全啓発活動を行っていると聞きましたが、具体的にはどのような取り組みをしているのですか?
 
近年では、山で増加する事故や遭難を未然に防ぐための活動を行っています。山岳ガイドさんや山岳用品メーカーの方、有識者、そして長野県警察にご協力いただき、赤岳鉱泉で講習会や講演会を開催しています。季節を問わず、登山は危険を伴います。登山者の皆さんには技術や知識を身に付けていただくことが重要だと考えて取り組んでいます。

講習会で話す内容は、主に山へ行く際の事前準備や登山中に注意するポイントです。例えば、旅と聞くと夕方にはホテルに着いてくつろぐイメージですが、天候の変化が激しい山では昼過ぎには宿泊施設に到着している必要があります。特に夏の山は、午後になるとゲリラ豪雨や雷雨に見舞われる可能性があるため、施設に着く時間を気にするだけで危険を回避できるのです。

こうした講習会は街中で開催しても安全啓発につながりますが、実際に山の中にいる方に訴えた方が真剣に聞いてもらえます。
 
 
――業界内で使われている専門用語を教えてください。
 
私たちは山小屋で働くスタッフを「小屋番」、物資を運ぶ人を「歩荷」と呼んでいます。また、里を「下界」と呼んでいますね。ついつい会話の中で使ってしまうのですが、他の仕事をしている知り合いには「何言ってるの?」と言われてしまいます(笑)。
 
 

八ヶ岳のPRのために同業者と協力して行動を起こしている

――業界の方が集まるイベントにも参加すると聞きましたが、同業者の方と交流する機会も多いのでしょうか?

他の山小屋の方と接する機会は多いです。八ヶ岳には32軒の山小屋があり、代表者は八ヶ岳観光協会に所属します。協会では、お客様に八ヶ岳の魅力をどのように発信するか日々考えています。基本的には同業者ですのでライバルですが、イベントに参加するときや八ヶ岳をPRする企画を実施するときは一致団結して行動しています。

また、赤岳鉱泉では山岳用品メーカーの方や山岳ガイドさんとの交流も盛んです。そのため、先ほどお話した安全啓発活動に協力していただけたり、山小屋で最新の登山グッズを展示したりできます。また、お客様から「山岳ガイドさんを紹介してほしい」とお願いされる場合もあります。私が経営する山小屋では山岳ガイドさんと交流があるため山小屋のHPで紹介し、お客様の要望に応えられるのです。その他にも、登山者に人気の山や登山商品、どんなサービスを求めているかなどを業界の人に聞いています。トレンドを知り、お客様の満足度を向上させるため情報収集をしています。
 
 

お客様から山小屋でプロポーズしたいと依頼されたことがある

――一番の思い出や達成感を感じたエピソードを教えてください。

赤岳鉱泉では冬の風物詩としてアイスキャンディ(人工の氷の壁)を用意し、アイスクライミングを行っています。私が山小屋で働くようになって4年目の冬にお客様から「アイスクライミング初心者体験会で、彼女にプロポーズしたいんです! 協力してもらえませんか?」とメールが届き、お手伝いすることになりました。お客様と事前打ち合わせを繰り返し、「赤岳鉱泉アイスキャンディプロポーズ大作戦」を決行しました。ちなみに、プロポーズする男性は日本人で、彼女さんはカナダ人。欧米式のプロポーズをすると聞いて、すごくロマンチックなんだろうなあと一人で興奮していました(笑)。

そして、アイスクライミング初心者体験会が終盤にさしかかったころ、プロポーズの瞬間がやってきました。彼女さんがアイスキャンディを登りきった後に、彼氏さんが手作りの横断幕を掲げて大声で「Will you marry me?」と叫びました。彼女さんはうれし泣きをしながら「OK!」と返し、居合わせたお客様や小屋番からはわあっと歓声があがりました。

元々アイスキャンディは、冬山での遭難や事故を減らすためのアイスクライミング訓練施設として作りました。それが人生の大事な節目に立ち会えるきっかけとなり、一組のカップルを幸せにできる場所になったのです。改めて、山では何が起こるか予想ができないし、この仕事を選んで良かったと実感できました。
 
 
山小屋の仕事はさまざまな人とコミュニケーションを取れる上に、思いもよらない機会を得られるのですね。その分、サービス精神やコミュニケーション能力が求められそうです。

山小屋経営に興味を持った方は、部活動や委員会活動などで新しい交流関係を築いてみてはいかがでしょうか。多くの人と接することでそれぞれに合った接し方や気配りの方法が身に付くかもしれませんよ。
 
 
【profile】赤岳鉱泉・行者小屋 柳沢太貴

この記事のテーマ
環境・自然・バイオ」を解説

エネルギーの安定供給や環境問題の解決など、自然や環境を調査・研究し、人の未来や暮らしをサポートする仕事につながります。また、自然ガイドなど、海や山の素晴らしさと安全なレジャーを多くの人に伝える仕事もあります。それぞれ高い専門性が求められる職業に応じて、専門知識や技術を学び、カリキュラムによっては資格取得や検定も目指します。

「環境・自然・バイオ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「山小屋経営」
はこんな仕事です

登山者が休憩したり宿泊したりするための施設を管理・経営する仕事。一般のホテルや旅館と大きく異なるのは、雪崩や噴火などの登山者に関わる事故が生じた際に避難所としての役割を果たす必要があることと、登山者の遭難が発生した場合は捜索に参加することもあるという点である。今から新たな山小屋を建設して経営することは難しいともいわれており、アルバイトなどで経験を積んだ上で、売却予定物件を購入する方法が現実的な路線といえる。

「山小屋経営」について詳しく見る

あなたの適性にあった学びや仕事が見つかる

適学・適職診断

無料

進学・適職診断を受ける