【シゴトを知ろう】作業環境測定士 〜番外編〜

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【シゴトを知ろう】作業環境測定士 〜番外編〜

2017.10.20

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】作業環境測定士 〜番外編〜

各工場では定期的な環境測定が義務づけられており、作業環境測定士はさまざまな工場へ足を運ぶ必要があります。工場で働いている人と作業環境測定士はどのような関わり方をしているのでしょうか?

今回の番外編では引き続き、株式会社大同分析リサーチの山下素弘さんに現場の方との接し方や思い出深いエピソードについて伺いました。

この記事をまとめると

  • 工場で働く人の妨げにならないよう、現場の理解を得ながら測定する必要がある
  • 効率的な業務のために必要な道具を日曜大工で製作している
  • 工場で働く人自身が作業環境について関心を持ってくれると達成感を得られる

測定には工場で働く人の協力が必要

――現場で働いている方とのコミュニケーションが重要だと聞きましたが、心掛けていることや楽しみはありますか?
 
測定の際、測定機器を設置する場所には決まりがありますので、ときには現場の方の邪魔になるような場所に機器を置く場合もあります。しかし現場の方々から見ると、私たちは何か変な機材を持って現場を駆けずり回っている人という風にしか見えません。そのため、コミュニケーションをとらないと「邪魔をしに来た」と不快な気分にさせてしまうんです。また測定は、作業が行なわれている最中に行う必要があります。そのため、現場の方々の理解と協力が不可欠です。

ですので現場に入ったらまずは挨拶をし、測定のために来た旨を伝えています。そしてお話するときは笑顔を心掛けています。
 
 

スマートフォンに付ける自撮り棒が測定の道具にもなる

――この仕事ならではの休日あるあるや、プライベートでついしてしまう癖はありますか?

分析する際には数値を細かく見る必要があるため、そのときの癖がプライベートに出てしまいますね。カップラーメンにお湯を注ぐにも「線の内側まで」と書いてあったら、線にピッタリ合っていないと気になってしまうんです。線より下であればお湯を足せばいいのですが、線を超えてしまうと失敗した! とがっかりとした気持ちになってしまいます。

また料理で「しょうゆを100ml入れる」というレシピがあれば、計量カップを使ってきっちり量らないと気が済まないようになってしまいました。几帳面になったおかげで、料理で失敗する確率は激減しましたよ(笑)。


――業界用語や、知られざる事実を教えてください。

私たちは作業環境測定のことを作環(さかん)といっていますが、「作環に行ってきます」と言っても、一般の方には伝わらないかと思います(笑)。また、一般的には洋服の設計を指す「デザイン」も業界用語として使用しています。測定対象である現場の作業環境の実態を明らかにするために、現場の条件に即した計画を立てることをデザインというんです。

知られざる事実としては、日曜大工ができれば作業環境測定が楽になることでしょうか。この仕事の最も大変な過程は測定機材の搬送です。機材の重さは5〜10kgもあります。そのため「重い測定機材はどうしたら負担なく運べるだろう」「数が多いときはどうしたら一度で持っていけるだろう」と考える工夫が大切です。また、機材のほとんどは精密機械なので、丁寧に扱う必要があります。それらの事情を考慮すると、自分で搬送用の道具を作ったほうが安上がりで比較的気軽に扱いやすいものができるんです。

私は、日曜大工は全く得意ではありませんでしたが、先輩が作った道具を見よう見まねで作っていました。ホームセンターで資材を購入してはドリルで穴を空けたりハンマーで叩いたりという作業を経て、自分オリジナルの道具を作っています。最近だと、皆さんも使っている自撮り棒を改造して測定に利用しています。
 
 

現場の人と顔見知りになると、測定に協力的になってくれる

――仕事の中で一番の思い出や達成感を感じたエピソードを教えてください。

私たちは半年に1回は各工場に訪れますので、現場の方と顔なじみになれるんです。親しくなる以前は現場の方から声を掛けられる機会はそんなにありませんでしたが、何度も顔を合わせるうちに気軽に言葉を交わしてくれるようになります。

一番長いお付き合いをしている現場ですと、およそ10年くらい測定のために伺っているのですが「今日の作業は山下さんたちが近づくと危ないから、安全なタイミングになったら教えるね」と協力してくれたり「どうやって測定をしているの?」「最近環境について悩んでいるんだけど、どうしたらいいかな?」と相談してくれたりするようになりました。現場で働く人が、自分の職場の環境に関心を持つのは、私たちの仕事にとって重要な部分です。そのため、質問をしてもらえたときはうれしく思いますし、達成感を得ます。
 
 
工場で働く人の健康を守る作業環境測定士ですが、彼らの仕事は工場で働いている方々から認知されていない場合も多いそう。環境の改善に関心が薄いからこそ、人体を守る必要があるのかもしれません。

作業環境測定士に興味を持った方は、公益社団法人日本作業環境測定協会のホームページを調べてみてはいかがでしょうか。資格取得のための条件は通う学校ごとに異なりますので、大学選びのポイントにしてみてくださいね。
 
 
【profile】株式会社大同分析リサーチ 環境測定事業部 山下素弘
【取材協力】公益社団法人 日本作業環境測定協会

この記事のテーマ
環境・自然・バイオ」を解説

エネルギーの安定供給や環境問題の解決など、自然や環境を調査・研究し、人の未来や暮らしをサポートする仕事につながります。また、自然ガイドなど、海や山の素晴らしさと安全なレジャーを多くの人に伝える仕事もあります。それぞれ高い専門性が求められる職業に応じて、専門知識や技術を学び、カリキュラムによっては資格取得や検定も目指します。

「環境・自然・バイオ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「作業環境測定士」
はこんな仕事です

労働環境に有害な因子がどの程度存在しているかを測定する仕事。労働者の健康を守ることが目的で、じん肺の原因とされる粉じん、有害な化学物質、電磁波、放射線、騒音などの量を有害な因子として測定する。測定結果の濃度によって、現状維持を推奨する第1管理区分、是正に努力を要する第2管理区分、早急な改善を要する第3区分を決定して評価を行う。評価の結果、作業環境に改善すべき点があった場合はアドバイスや提案を行ってこれを改善する。就業には、国家試験に合格後さらに講習を受けて登録する必要がある。

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