【シゴトを知ろう】CAD技術者 編

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【シゴトを知ろう】CAD技術者 編

2017.10.19

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】CAD技術者 編

皆さんが日常的に使用している道路やトンネル、住宅といった構造物はさまざまな方が携わって形になります。その中で、「CAD技術者」という職業の方が活躍していることをご存じでしょうか。

今回は疾測量株式会社で働く梶原広さんに、CADを使った仕事のやりがいやその重要性を教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 測量結果をまとめた図や設計図を作成するためにCADを使用している
  • 道路や橋を作るために必要不可欠である設計者の仕事に魅力を感じた
  • 「何を設計したいのか」に合わせてCADを学べる学校を探すといい

土木設計のためにCADを使用している

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
CAD技術者は「CAD(キャド)」というパソコンの画面上で図面を作成するソフトを使用して業務を行います。私の場合は、道路や河川といった生活に欠かせない社会基盤(インフラ)を整備するため、必要な土地の測量と設計をしています。その中で、測量結果を図面にしたり、設計図書(設計の内容を示す書類)を作成したりする際に使用しているツールがCADです。設計者は基本的に一人で設計案を考え設計図面を作りますので、CADを扱う技術は必要不可欠です。

私の会社の業務の流れですと、まず、役所が道路や河川の整備計画を立案した後、私たちの元に発注されます。その計画に基づいて現地を測量し、土地の形状や高さ、境界を把握します。この測量の結果をまとめるときに使用するのが、測量用のCADです。そして、測量図面をもとに道路や河川の施工の土台となる設計図面を設計用のCADで作成するのです。設計図面は役所のチェックを通過し、建設会社が施工する際に使用されます。

<一日のスケジュール>
08:00 出社、掃除
08:30 測量、または設計業務
12:00 昼食
13:00 測量、または設計業務
17:30 帰宅
 
 
Q2. CAD技術者の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
私が学生のころはCADが普及していなかったので、紙と鉛筆を使って作図していました。アナログな手法を使うと線の太さを均一にしたり文字を丁寧に書いたりと時間がかかります。その点、CADは誰でもきれいな設計図面を作れるので便利です。

一方で、他の設計者が作った図面と差が生まれにくい面もあります。手軽に見やすい図面が作れるからこそ、優れた図面を作成するためには「正確さ」が求められるのです。そのため、設計する際は現場に足を運んで現状を確認し、わずかなミスもないように注意しています。建設会社は設計図面を基に施工するので、正確で分かりやすい図面を見ると「よくできた図面だね」と声を掛けてくれることもあります。こうして自分が設計した道路や河川が完成し、お客様から良い仕事だったと評価されたときは非常にうれしく、達成感を得られます。
 
 
Q3. CAD技術者で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
CADを新しいものに変更したときは操作に慣れず、苦労します。また、私の会社では測量と設計で異なるCADを使用していますので、自分自身が扱い方を熟知するのも、若手技術者へ指導するのも時間もかかります。特に「どうすれば効率的に道路の図面を作れるか」という応用の部分を伝える過程には心を砕きますね。
 
 

施工のベースである設計図の作成に魅力を感じた

Q4. どのようなきっかけ・経緯でCAD技術者に就きましたか?
 
高校受験を控えた時期に「普通科の高校では面白味がない」と思い、中学校の先生に相談をしました。そのときに「土木の世界もあるよ」と教えてもらい、土木科のある高校へ進学したのです。高校では英語や国語といった一般教養の勉強をすると同時に、測量や作図を知りました。元々自宅で工作をしたり、機械ものをいじったりと手を動かすことが好きな性格だったので、土木科で得た学びに面白さを感じました。そのため、その後も土木の専門学校へ進学し、今の仕事に就きました。
 
 
Q5. 専門学校では何を学びましたか?
 
専門学校では授業の分の2が座学で、主に理数系の科目を勉強しました。特に数学は、土木や測量の業界で役立つ内容で、高校で習う数学とは図の見方などが異なるのです。その他の授業ですと、測量の実習が多かったです。専門学校で学んだ知識が、今の自分の基礎となっています。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、CAD技術者につながっていると感じることはありますか?
 
高校生の頃から土木関係の仕事に就きたいと考えていましたが、当時は、現在従事している測量、設計の仕事ではなく、実際に構造物を造る建設会社を目指していました。しかし、専門学校の卒業間際に知人から現在勤めている会社を紹介されて測量と設計の道を選びました。全ての施工に不可欠である設計図面を作る仕事に魅力を感じたからです。責任を伴う分やりがいのある測量設計の仕事に進んだことは、良い選択だったと思います。
 
 

何を設計したいかによって必要な知識は異なる

Q7. どういう人がCAD技術者に向いていると思いますか?
 
CADはあくまでツールの一つです。パソコンやソフトの扱いに慣れているだけではなく、どんな図面を作るのか、そしてそのためにはどんな知識が必要なのかを理解しておかなければなりません。目的によって使用するCADが異なるので、自分が成すべき仕事そのものを理解することが大切。そのために努力できる人が向いているのではないでしょうか。

また、発注元から図面の修正を求められる場合もありますが、それも経験と捉えて対応する忍耐力や向上心が必要だと思います。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
先ほどもお話しましたが、CADはあくまで業務に使用する道具です。何を作るための図面なのかによって必要となる知識も変わります。道路や河川を作るのであれば、私のように測量や土木について理解する必要があります。まずは何のデザインをしたいのかを考えて、その知識を身に付ける中でCADの勉強をすると活躍できると思います。
 
 
梶原さんのお話から、きれいで質の高い図面を作るには、労力を惜しまない姿勢と正確さが求められるのだと分かりました。

CADは土木からアパレルまで、さまざまな分野の専門ソフトがあります。CAD技術者の仕事に興味を持った方は、まずはそれぞれの専門知識を学べる学校を探してみてはいかがでしょうか。その中で、CADの授業がある学校に注目してみるといいかもしれませんね。
 
 
【profile】疾測量株式会社 技術部 梶原広

この記事のテーマ
建築・土木・インテリア」を解説

建築や土木に関する技術を中心に学ぶ分野と、インテリアコーディネイトなどデザインを中心に学ぶ分野の2つに大きく分かれます。資格取得のために学ぶことは、建築やインテリアの設計やプランニングに必要な専門知識、CADの使い方などが中心です。どちらの分野も依頼主の要望を具体化できる幅広い知識とコミュニケーション能力も求められます。

「建築・土木・インテリア」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「CAD技術者」
はこんな仕事です

CAD(Computer Aided Design)とは、建築、機械、自動車、服などの設計図や型図を、コンピュータで作成すること。CAD技術者は、建設会社や製品デザイン事務所には欠かせない存在だ。基本は手書きの設計図を基にして、専門ソフトを用いて寸法や角度が正確な図面を作成する。最近では3D(立体)図を作成する技術を、設計図以外にもゲームや映像分野で生かす技術者も増えている。必須の資格はないが「CAD利用技術者試験」を受けて資格を取得する人も多く、2D(平面)、3Dとスキルアップしていく人もいる。

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