【シゴトを知ろう】住宅デザイナー 編

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【シゴトを知ろう】住宅デザイナー 編

2017.10.18

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】住宅デザイナー 編

皆さんが日々生活を送る上で必要不可欠である住宅。一日の大半を過ごす場所であり、建築する前には各家庭のライフスタイルに合わせたデザインを考案する必要があります。

家庭の希望を聞き、デザインを行う人を「住宅デザイナー」といいます。今回は有限会社カサゴラコーポレーションの高原美由紀さんに住宅デザイナーの仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • 住宅は人生の1/3を過ごす場所であり、住む人の人生に影響を与える
  • 入院先の環境のせいで体調が悪くなる母を見て、人間科学を学ぼうと思った
  • 学校での勉強が役立つ仕事。得意分野をとことん伸ばせば強みになる

住宅デザインと店舗デザインでは求められる要素が異なる

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
私は住宅デザイナーとして、住宅をはじめとした建築物の設計とデザインをしています。

住宅の場合は間取りの変更を伴う大掛かりなリフォーム依頼を多くいただきます。お客様が住んでいる家や新しく購入した住宅をより住みやすくするため、打ち合わせを経て、設計とデザイン、インテリアのコーディネートを行います。その際、私が提案しているのは「家族のための家」です。お客様との打ち合わせで家族や住宅の悩みを聞き、解決に向けてリフォームします。デザインが決まった後は建設現場に足を運び、設計通りに施工が進んでいるか確認します。

モデルルームのデザインもしており、企業の方から「どんなモデルルームにしたらいいか」というご相談をいただきます。その時点で基準となる間取りは決まっていて、私はリビングや寝室といった部屋の配置や壁の位置の変更についてアドバイスしています。

また商業ビルの中に出店する飲食店の内装設計、デザインの依頼も多くいただきます。飲食店に来る方は食事だけではなく、大勢で盛り上がったり、良いムードのデートを叶えたりと、家ではできない非日常の体験を求めています。そのため、設計やデザインをする際はオーナーさんから来店する方に提供したい体験をヒアリングしています。

また、病院から依頼されることもあります。その場合は来院しただけで患者さんが元気になるデザインを心掛けています。病院の環境次第で、患者さんの気持ちはポジティブにもネガティブにもなると思います。

<一日のスケジュール>
09:00 当日の目標、業務内容、優先順位の確認
10:00 スタッフが出勤。デザイン業務
12:30 昼食
14:00 打ち合わせ。現場の視察、デザイン業務など
18:30 業務終了
 
 
Q2. 住宅デザイナーの楽しさ・やりがいは何ですか?
 
人の笑顔をサポートできる仕事であることが魅力ですね。大半の人が一日の時間の1/3以上を過ごす住まいは、ストレスや充足感、健康、家族のコミュニケーションに大きな影響を与えます。もしもキッチンが使いにくければ、毎日キッチンに立つお母さんにはストレスが溜まり、夫婦げんかやうつ病につながることもあります。健康という面では、断熱性がない家は寒暖差によって血管が縮小され、脳卒中になる危険性が高まります。

つまり、住まいは人生を左右するのです。「どう生きたいか」「家族とどんな時間を過ごしたいか」、そして「どんな幸せを得たいか」を形にしたものが住宅。そのため、お客様の住宅の問題や不満を解決できると、より良い人生にできたというやりがいを感じられます。
 
 
Q3. 住宅デザイナーの仕事で大変なことはありますか?
 
住宅デザインは美的センスだけではなく、幅広い知識が必要です。断熱性や音環境、施工や建築素材といった建築知識はもちろん、人を知るための心理学や行動学がデザインに関わってきます。学ぶ要素が多い分、終わりがないところが面白さでもあり大変さでもあるかもしれません。
 
 

病院の環境を改善するために人間科学を学ぶ

Q4. どのようなきっかけ・経緯で住宅デザイナーに就きましたか?
 
高校卒業後は大学の栄養学科に進みました。その後は事務職に就きましたが、手に職を持ちたいと思い、元々興味があったインテリアの専門学校に通いました。専門学校卒業後はデザイン事務所や住宅会社、専門学校の講師を経てインテリアコーディネーターやインテリアプランナー、一級建築士といった住宅に関連した資格を取得し、現在の会社を立ち上げました。
 
40代になると、人間科学を学ぶために再び大学へ通いました。きっかけは、母が骨折のため2カ月間入院したことです。母の入院先は窓からはビルの壁しか見えず、病室にはプライバシーも居場所もありません。そのため母は骨折以外に問題はないはずなのに、次第に具合が悪くなってしまいました。入院をすればけがは治りますが、病室は生活の場所としては不十分だと知り、病院を変えたいと考えるようになりました。しかし科学的根拠がなければ病院に説得ができないとも思い、大学に進んだのです。以降は心理学を用いた住宅のデザインを行うようになりました。
 
 
Q5. 大学・専門学校では何を学びましたか?
 
大学では栄養科で食事の取りすぎは病気の原因になるという、住宅に通じる考え方を学びました。ものが散乱した住まいでは、たくさんの視覚的情報を処理するため、脳に負荷がかかります。身体に取り入れるものが食事ではなく、視覚や聴覚から得た情報という違いがあるだけで、身体に取り入れるものが身体に影響を与えるという根本的な考え方は共通しています。

その後、専門学校でインテリアの知識を得た後に、人間科学部へ入り直し心理学や行動分析学、動物の生態学を勉強しました。現在でも大学院で研究を続けています。それぞれは異なる学問のようですが、人の健康と幸せをサポートするという点は同じです。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、住宅デザイナーにつながっていると感じることはありますか?
 
高校生の頃は選択できる職業や進路について情報が少なかったため、キャリアを重ねて仕事をし続けるという選択肢を持てずにいました。しかし、当時からデザインや心理学に興味があり、人の健康をサポートしたいとも思っていました。進学の際は料理が好きで、親への食事面でも役に立てるかもしれないと栄養科に進学をしました。その後はデザインも心理学も学んでいます。自分の興味が湧いたさまざまな分野を学び、今ではそれらが統合して私のデザインの個性にもなっています。
 
 

経験を積み重ねるためにも海外へ行ってほしい

Q7. どういう人が住宅デザイナーに向いていると思いますか?
 
人に興味があり、デザインやものづくりが好きな方は一つひとつの依頼を楽しめるでしょうし、学ぶことが多い仕事なので何かを追求したいという方も飽きないと思います。また、締め切りがありますので、約束を守り、責任感を持つ姿勢は大事です。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
住宅デザインは人の人生や幸せ、暮らしのデザインです。暮らしに関わるという点で、美術や音楽、家庭科といった高校までの勉強が役立ちます。また、数学や物理は建築士の資格取得に必須ですし、お客様の要望を聞くためには読解力が必要なため国語の勉強も重要です。つまり、高校で学ぶ全ての勉強が生きるのです。好きな分野や得意な分野はとことん伸ばせば、自分の強みになりますよ。

特に英語は、世界に出て行くためにも必要になるので身に付けておくといいでしょう。留学や旅行で海外へ行けば、雑誌や映画を見るだけでは得られない経験ができます。ぜひ、海外へ行ってみてください。
 
 
お客様の人生に影響する住宅を造るためには、お客様との意思疎通が重要になりそうですね。住宅デザイナーに興味を持った方は、積極的に新しい経験をしてみてはいかがでしょうか。経験を積み、広い視野を持てば多くの人と円滑なコミュニケーションが取れるかもしれません。
 
 
【profile】有限会社カサゴラコーポレーション 高原美由紀

この記事のテーマ
建築・土木・インテリア」を解説

建築や土木に関する技術を中心に学ぶ分野と、インテリアコーディネイトなどデザインを中心に学ぶ分野の2つに大きく分かれます。資格取得のために学ぶことは、建築やインテリアの設計やプランニングに必要な専門知識、CADの使い方などが中心です。どちらの分野も依頼主の要望を具体化できる幅広い知識とコミュニケーション能力も求められます。

「建築・土木・インテリア」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「住宅デザイナー」
はこんな仕事です

住宅を建てる場合、建物、インテリア、エクステリアはそれぞれのデザイナーが行うことが多いが、それらをトータルに担当するのが住宅デザイナーの仕事。顧客のライフスタイルを考慮した上で、どのようなデザインを理想としているかを引き出し、より住みやすく希望に沿った住宅デザインを提案する。「2級建築士」の資格を取得して、「インテリアコーディネーター」や「インテリアプランナー」などの資格も併せて取得していくと、仕事の幅が広がるだろう。

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