指定校推薦ってどんな入試? ~進路のミカタ知恵袋~
メイン
テーマ

Q. 大学に指定校推薦で入りたいと考えています。どんな入試ですか?
A. 学習状況や課外活動など、日頃の努力を評価する学校推薦型選抜
一般的に指定校推薦は合格率が高いといわれます。志望校への入学のチャンスを広げるという意味でも、まずは指定校推薦の特徴を知り、入試方式の一つとして理解を深めましょう。
【日頃の努力が評価される、指定校推薦】
指定校推薦は一般選抜と違い、高校在学中の学習状況や課外活動など、日頃の努力を評価する学校推薦型選抜です。また、面接によって個性や人柄などを見たり、小論文によって思考力や表現力を見極めて合否を決定するケースが一般的で、指定校推薦を受けた場合は非常に高い合格率となります。
あなたの学力がその学校の中で一定以上の基準を満たしているのであれば、指定校推薦での受験も可能だと思われます。進学したいと考えている大学の推薦枠があるようでしたら、先生に相談してみるといいでしょう。
【指定校推薦にある問題点】
指定校推薦では、高校の学内会議によって推薦する生徒が決定され、大学側に生徒を推薦します。その後、各大学で書類選考や面接・小論文などの独自試験を行い、合格者を決定するという流れになります。
多くの学校が指定校推薦の選抜を終了するのは11月頃。一般選抜に向けて必死に他の受験生が勉強を続け、これからラストスパートという時期に、指定校推薦の合格者は受験が終わっていることがほとんどです。そういった事情から、指定校推薦で合格し大学受験から解放されたことによって、勉強に対する熱意が低下してしまう学生がいるのも事実です。
大学を「指定校があるから」という理由だけで選ぶのだとすればそれは大きな後悔にもつながりかねないので注意が必要です。指定校推薦で志望校に合格できた場合には学ぶことに対するモチベーションを下げることなく、春からの大学での勉強に備えていきましょう。
【指定校推薦に合格した人が意識しておくべきこと】
大学側があなたの高校に対して信頼をしているからこそ、推薦枠があるということだけは意識しておく必要があるでしょう。指定校推薦で入学した生徒が何年も連続して複数人退学する事態が起こったとすれば、それは大学側から見れば推薦枠の見直しの対象となりうる原因となります。
学校によっては、指定校推薦で合格が決まった学生に対して入学前に課題を出す場合があります。内容は問題集やレポート、作文などさまざまですが提出期限が設けられているものが与えられますので、きちんと取り組み、期限前に必ず提出するようにしてください。
指定校推薦で求められるもの、また注意したいポイントを理解し、志望校選びに役立ててみましょう。
【回答者:進路のミカタ編集部】