【シゴトを知ろう】産業カウンセラー ~番外編~

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【シゴトを知ろう】産業カウンセラー ~番外編~

2017.10.30

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】産業カウンセラー ~番外編~

企業などで働く人を対象に、メンタルヘルスや人間関係などに関するカウンセリングや研修を行う産業カウンセラー。産業カウンセラーとして活躍する秋山礼子さんは、そのカウンセリング技術を学ぶ過程で出合った「アサーション」というコミュニケーション方法に大きな衝撃を受けたそうです。一体どのようなものなのでしょうか?

この記事をまとめると

  • 自分の素直な気持ちを表現することは、わがままとは違う
  • 他の資格や職業を兼ねて幅広く活躍する人も多い
  • 自分の仕事に生かすため、産業カウンセラーの資格を取る人も増えている

普段は聞き役だけど、意外と話し好きの人が多い

――お仕事にまつわる“あるある”エピソードを教えてください。

カウンセラーの仕事の基本は「傾聴」ですが、プライベートでは意外と話し好きな人も多く、カウンセラー仲間と集まると「聞いて! 聞いて!」となることが多いです(笑)。また、私はもともと話すペースが早いほうではなく、学生時代から友人に「どうしてそんなにゆっくりしゃべるの?」と突っ込まれるくらいだったのですが、カウンセラーとしてはそれが利点になりました。相談者にとっては心地よいペースなのだそうです。


――産業カウンセラーとしてこれまでに一番印象に残っていることは何ですか?

私は出産をきっかけに一時的に仕事をセーブするつもりで、勤めていた会社の労働組合の事務所に転職しました。そこで社員の方の仕事の悩みを聞くうちに、改めて働くということに興味を持ち、自分自身の今後のキャリアについて思い悩むようになりました。そんなときに産業カウンセラーの養成講座を受け、そこで「アサーション」という自己表現の方法を知ったことが最も衝撃的な体験でした。


――「アサーション」とは?

アサーションとは、自分の意見を相手に押し付けるのではなく、さわやかに自己表現することで自分も相手も大切にするコミュニケーションの方法です。当時家族のために生きていた自分にとって、「自分のやりたいこと・考えていることは公言していいんだ」という気付きや、自分のために生きることの大切さを知ったことは大きな転機になりました。

言いたいことを言うのは、わがままとは違います。よく『ドラえもん』の登場人物に例えて説明するのですが、言いたいことを言って押し付けようとするのはジャイアン。言いたいことを作為的に伝えようとするのはスネ夫。「私はこうしたいわ」とストレートに伝えるのがしずかちゃん。しずかちゃんのように伝えると相手も分かりやすく、受け止めやすいですよね。しずかちゃんがアサーションのお手本です。


――人間関係に悩める高校生にも役に立ちそうなコミュニケーション方法ですね。

高校生であれば、例えばやりたいことがまだ見つかっていないため、親が勧める進路に反論できない人がいるかもしれません。でもやりたいことは後から出てくるものだと思いますし、気が乗らないならその素直な気持ちは表現してもいいんです。「親に勧められて」「親や親戚が喜んでくれるから」という理由で進路を選ぶのは、何となく選ぶよりはいいのかもしれませんが、人に依存しているともいえます。誰のためではなく、自分のために生きてほしいなと思います。

カウンセリングの技術はさまざまな人間関係に役に立つ

――産業カウンセラーとして活躍する人にはどんな人が多いですか?

引き出す力がある人です。そのためには社会人経験があったほうが有利だとは思いますが、活躍しているカウンセラーの年齢や性別はさまざまです。主婦からカウンセラーになった方もいれば、第二の人生としてリタイア後にカウンセラー資格を取る方もいます。キャリアコンサルタントやスクールカウンセラーなどの仕事を兼ねて幅広く活動されている方も多いです。


――業界の横のつながりはありますか?

研修などの現場で会うこともありますし、養成講座を受けていたときの同期とは困ったときに悩みを相談し合ったり、今も切磋琢磨しています。仕事で行き詰まってしまうこともあるので、そうしたときに客観的な意見をくれる仲間の存在はとても助けになっています。


――産業カウンセラーの資格の他に、持っておくと職のチャンスが得られやすい資格はありますか?

私は産業カウンセラーの資格を取ってから、さらに研修や試験を受けて「シニア産業カウンセラー」の資格も取りました。シニアの資格を持っているほうが企業の仕事を得やすく、EAP(従業員支援プログラム)を提供する会社にも採用されやすいという利点があります。もちろん資格を取ったからといってすぐに仕事を得られるわけではなく、下積みの経験は必要です。


――カウンセリングの技術はさまざまな場面で役に立ちそうですね。

最近は自分の仕事に生かすために産業カウセリングを学ぶ方も増えています。営業職の方や人材派遣会社にお勤めの方・社会保険労務士・保健師・看護師など、人の話を聞くことが大事な仕事をしている方が多いですね。

以前産業カウンセラーの養成講座に実技指導者として携わっていた時、そこで定年間近の男性の受講生が「もっと早く受ければ良かった」とおっしゃっていたのが印象的でした。夫婦関係や家族関係にも役に立つスキルだと感じたそうです。私自身もそうでしたが、子育てにも役に立ちます。ついつい口を出したくなるところを我慢して見守ったり、何かあったときは話を聞いて必要な情報を提供するという子育てのスタンスはカウンセリングを学んだおかげで身に付いたことでした。興味のある方はぜひ学んでみてください。



産業カウンセラーは働く人を対象にしているため、高校生の皆さんにはまだ遠く感じられるかもしれませんが、そのカウセリング技術は仕事・プライベート問わずさまざまな場面で役に立つと聞くと興味がそそられませんか? 大学で心理学や人間科学を学びたいと考える人にとっても注目したい資格ですね。


【profile】産業カウンセラー 秋山礼子
http://rei-kokoro.cafe.coocan.jp

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「産業カウンセラー」
はこんな仕事です

企業などで働く人たちが抱える悩みなどをヒアリングして、心理学的な観点から解決のためのアドバイスなどをする仕事。活動領域は大きく3つに区分され、リストラなどが原因となるストレスに対するための「メンタルヘルス対策への援助」、働く人の職業生活の質を向上させるための「キャリア開発への援助」、職場での人間関係を改善するための「職場における人間関係開発への援助」がある。就業のための必須資格はないが、日本産業カウンセラー協会の「産業カウンセラー資格」を取得して就業するのが一般的。

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