【シゴトを知ろう】産業カウンセラー 編

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【シゴトを知ろう】産業カウンセラー 編

2017.10.30

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】産業カウンセラー 編

産業カウンセラーは働く人を対象に、メンタルヘルス対策やキャリア開発、職場の人間関係などに関するアドバイスをする仕事です。活躍できる場が多いため、ライフステージに合わせて柔軟な働き方ができるのも魅力だそうです。産業カウンセラーとしてさまざまな職場を経験してきた秋山礼子さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 寄り添うことで相談者が前向きになってくれることが一番の喜び
  • カウンセリングの基本は「傾聴」
  • 自分の軸を持っている上で、相手のことも許容できる人に向いている

産業カウンセラーの活躍の場はさまざま

Q1. 仕事概要を教えてください。

産業カウンセラーは、企業などで働いている方に向けてメンタル相談を行う仕事です。活躍の場はさまざまで、個人でカウンセリングルームを開いたり、保健室を持つ企業に雇われたり、産業カウンセラー協会から企業に派遣されたり、EAP(従業員支援プログラム)を提供する会社と契約していろいろな企業へ出向いてメンタルヘルス研修などを行う人もいます。

また、携帯電話・生命保険・クレジットカードなどの会社が契約者向けに電話でのメンタル相談サービスを提供していることがあります。自治体も住民向けに同様の窓口を設けていることがありますが、そうしたところにも働き口があります。キャリアコンサルタントの資格を併せ持ってハローワークのような機関で働く人もいます。私はそれらの仕事を一通り経験し、今は自宅でカウンセリングルームを開いています。お付き合いのある企業からの依頼で研修を行ったり、電話相談サービスの仕事をパートタイムで請け負ったりもしています。


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

産業カウンセラーには人の役に立ちたいという世話焼きの人が多く、私もそのタイプです。相談者から「スッキリしました」「気持ちが落ち着きました」「もう一度頑張ってみようと思います」という言葉を聞くことができると、寄り添えて良かったなと思います。メールのみでやり取りしていた方が、私の研修講座をわざわざ受けに来てくださったこともありました。そのような形で、しかも元気になった姿でお会いできるのはとてもうれしいことです。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

まだ駆け出しの頃、契約先の企業でうつを患っている社員の方がいらっしゃいました。一度だけお会いしてその後はメールでやり取りをしていたのですが、その企業との契約が切れてそれっきりになってしまいました。数カ月後にその方が自ら命を絶ったという連絡を受けました。行き場のない悔しさや自分の無力さを痛烈に感じた経験でした。私たちは自殺の恐れがある相談者にはなるべく次回の面談の約束をするようにしています。うつを患う方は真面目な方が多いので、そうすれば次の約束までは命をつないでもらえることが多いんです。企業との契約である場合、そうしたことができないつらさがあります。

話を聞くということの本質に興味を持った

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

高校卒業後にメーカーで働いていたのですが、同じ敷地内にあったその会社の労働組合の事務所で事務員を募集しており、出産をきっかけにそちらに転職しました。そこで労働基準法や男女雇用機会均等法という言葉をよく耳にするようになり、働く環境を整えることや女性の働きやすさというテーマに関心を持つようになりました。事務所には社員の方が絶えずそうした相談に来られていましたが、30分ほど話せば皆さんスッキリして職場に戻って行かれ、その様子を見て「話を聞くって何だろう」と興味を持つようになりました。いろいろと調べていくうちに産業カウンセリングというものを知り、働きながら勉強して資格を取りました。


Q5. この仕事に就くためにどんなことを学びましたか?

産業カウンセラー試験の受験資格を得るには、日本産業カウンセラー協会が主宰する通学または通信の講座を受けるか、大学院で心理学や人間科学を専攻し指定の単位を取得していることが求められます。私は通学の講座を約7カ月間、受講しました。試験は筆記と実技があり、講座で学ぶ内容も半分くらいは実技です。受講生同士で相談者とカウンセラーを演じ、実際にカウンセリングを行います。カウンセリングの基本は「傾聴」で、その練習をひたすら積みました。他の受講生を見ても、この傾聴のレッスンが人間的な成長につながったという方が多いようです。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃は世間知らずで、結婚して子どもを育てる未来しか思い描いていませんでした。予想外に手に職をつけることになり、産業カウンセラーとして意欲的に働き始めたのは子どもたちがまだ幼い頃でしたから、寂しい思いをさせたこともあると思いますが、働く姿を子どもたちに見せたことで彼らの職業観に良い影響を与えられたのではないかとも感じています。高校生の頃に抱いていた家庭を持つという夢を叶えた上で、自分の仕事も持つことができたのは幸せなことだなと思います。

自分の人生を肯定しよう

Q7. どういう人が産業カウンセラーに向いていると思いますか?

人の話が聞けることは大前提ですが、相談者は会社員の方が多いので会社のしくみに理解がある人だとさらにいいですね。あまり親身になりすぎると大変なので、巻き込まれない人であることも大切です。と言うと冷たく聞こえるかもしれませんが、自分の軸を持っている上で、相手のことも許容できる人に向いていると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

今なりたいものがあるなら、それに向かって調べたり計画したり勉強したりするのは良いことだと思います。ただ、夢や目標を途中で変更しなければいけないことも当然あります。そのときはそのときで、次の夢や目標を立て直せばいいことです。人生にアクシデントはつきもの。つまずいたときにそれを悔やむのではなく、そのときどきで自分が納得できる選択をしていけばいいと思います。自分の人生を肯定してください。



産業カウンセラーには働く人の気持ちに寄り添うことが求められるため、さまざまな社会人経験を経てカウンセラーを目指す人も多いようです。また、傾聴を基本とするカウンセリングの技術はさまざまな仕事や人間関係においても役に立つそうなので、カウンセラーを目指す人でなくても、興味のある人は調べてみると面白いかもしれません。


【profile】産業カウンセラー 秋山礼子
http://rei-kokoro.cafe.coocan.jp

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「産業カウンセラー」
はこんな仕事です

企業などで働く人たちが抱える悩みなどをヒアリングして、心理学的な観点から解決のためのアドバイスなどをする仕事。活動領域は大きく3つに区分され、リストラなどが原因となるストレスに対するための「メンタルヘルス対策への援助」、働く人の職業生活の質を向上させるための「キャリア開発への援助」、職場での人間関係を改善するための「職場における人間関係開発への援助」がある。就業のための必須資格はないが、日本産業カウンセラー協会の「産業カウンセラー資格」を取得して就業するのが一般的。

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