【シゴトを知ろう】審判員 編

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【シゴトを知ろう】審判員 編

2017.10.27

提供:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】審判員 編

野球・サッカー・ボクシングに柔道……あらゆるスポーツの試合になくてはならない審判員の仕事。正確なジャッジをすることはもちろん、反則行為や不正を正し、時には選手に指導しながら試合全体の流れをコントロールする重要な立場です。今回は東京六大学野球のプレーヤーからアマチュア野球の審判員になり、国際大会の審判員として選手と共に海外遠征も行っている山口智久審判員に、野球審判員の裏話からアマチュア野球ならではの楽しさ・厳しさなどを詳しく伺いました。

この記事をまとめると

  • 試合前はメンタルの準備が一番重要
  • 審判員のジャッジが試合の流れの分岐点になることもある
  • 興味と熱意があれば、その仕事にふさわしい人間になっていく

選手と同じグラウンドに立ち、野球に携われる喜び

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

私たちアマチュア野球の審判員は、普段は仕事をし、週末に大学・社会人などのアマチュア野球の試合の審判員を務めます。私は国際審判員(S級)のライセンスを持っているので、国際大会のために数週間海外に赴いたり、大学・高校野球大会などの審判では、平日に試合が入ることもあります。

試合がある日は、試合開始2時間ほど前に会場入りして、他の審判員とミーティングなどを行います。普段は所属団体の審判なので気心が知れた仲間が多いですが、全日本などの大きな大会ともなれば知らない人と組む確率が高くなるので、早めに球場に入ります。着替えをしたら、ストレッチなどのウォーミングアップをした後にメンタルの準備をします。実は精神的な準備が最も大切で、状況ごとのイメージトレーニングなど、気持ちを整える時間をしっかり取ってから試合に臨むようにしています。

試合に入れば審判員には攻守交代はありませんから、2時間半〜3時間の間ずっと集中してジャッジします。試合後は、審判委員長から審判員の動きやジャッジに関して反省点などが指摘され、審判員全員でも反省会を行います。試合中はお互いのジャッジに関して意見を言い合うことはしませんので、終わった後でまとめて疑問点やお互いのカバーの方法の改善点などを話し合います。スポーツにはアンパイアやレフリーの存在は必ず必要で、いなければ試合自体が成り立ちません。大切な役割を担っているという誇りを持って、毎試合ジャッジを行っています。

<一日のスケジュール>※9時試合開始の場合
7:00 試合会場入り
7:15 着替え後、ミーティングやストレッチなど
8:50頃 メンバー表交換
9:00 試合開始
11:45 試合終了(終了時間は試合によって異なる)
12:00 反省会、着替えなど
14:00 帰宅


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

選手と同じグラウンドに立って、選手と同じ目線で野球に携われることに、一番のやりがいを感じます。高校野球の審判では甲子園に行くこともあるのですが、球場にいる5万人のお客さんが自分のジャッジを固唾を飲んで待ってくれる瞬間があり、緊張もしますが非常にやりがいを感じます。「アウトかセーフか」「ストライクかボールか」自分のコールで会場がどよめくようなシーンは、終わった後に振り返るとなんとも言えない高揚感と心地良さがあります。

また試合の流れを大きく捉えると、自分のジャッジが分岐点になっているようなこともまれにあります。審判員がドラマを作ってはいけないのですが、判定自体が一つの試合という大きなストーリーの構成要素になっていると感じます。プロ野球ではホームインとホームランに関してはビデオ判定が導入されていますが、コマ送りで機械的に判定をしてしまうという素っ気なさや、試合の流れを止めてしまうことには少し寂しさを感じますね。

Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

国際大会や甲子園の春夏の大会など泊りがけで審判に行くときは、有給休暇を取ったり、仕事仲間にフォローの依頼をしたり、家族間でも調整をするので少し大変です。
遠征に行ったときは、自分が審判をしない日でも球場に入って、ほぼ一日中試合を観て審判員の動きを観察しています。

その他、試合に出ている審判員のサポートをしたり、夜まで反省会をしたりしますので、その期間中は早朝から夜遅くまで野球漬けの毎日になります。体力的にももちろんですが、精神的な強靭さが求められます。

お世話になった人への恩返しの気持ちが背中を押した

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

私は大学で野球部に所属していて、卒業後は一般企業に就職しました。東京六大学野球では各大学野球部OBが審判をすることになっています。各大学3〜4人の審判を出して運営しているのですが、私が30歳の時に引退する先輩審判員の方がいらしたので、「審判員をやらないか」と声をかけてもらいました。個人的には結婚して子どもが生まれたばかりでしたので、週末を野球に充ててしまってよいのかという思いと、六大学野球はウィークデーにも試合が入るので、職場の理解が得られるのかという部分で非常に迷いました。ちょうどそのときに母校野球部の先輩から「自分の会社に来ないか」と声をかけてもらい、転職を経て審判員になったという経緯です。

Q5. 今の仕事に就くために学んだことはありますか?

当時は今のようにライセンス制度や講習会がなかったので、所属の審判部(私は六大学野球審判部)で先輩方から教わったり、自分でルールブックを読み込んで勉強しました。リーグ戦を見学して審判の動きを頭に叩き込んだり、プレーヤーだった時の問題などを思い出したりしながら、1年間の準備期間を経て審判員としてスタートを切りました。


Q6. 高校生の時に抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代はとにかく甲子園を目指して毎日練習をしていましたが、県大会予選の決勝で敗戦した苦い経験があります。しかし今審判員として夢だった甲子園のグラウンドに立てているのは、高校時代に野球に打ち込んでいたからこそ。ですから高校生のときには叶わなかったように見えるものでも、少し形を変えて大人になって実現することもあるような気がしますね。

興味と熱意こそが、その仕事にふさわしい人格へ導く

Q7. どういう人が審判員に向いていると思いますか?

まずは野球が好きで興味と熱意があることが一番。あとは審判員として活動していくうちに、次第に審判員らしくなっていくのだと思います。

ただやらされている感が強くて素直でない人は、審判員として成長できずに本人がつらいかもしれません。審判は失敗はあるけど成功はない、正確にジャッジできて当たり前というなかなか厳しい世界です。50代でも60代でも、自分の間違いや失敗を素直に反省して次に生かす前向きな姿勢が必須です。大変なことかもしれませんが、それができる人は向いていると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

今、夢中でプレーヤーとして野球に打ち込んでいる人の中で、甲子園出場やプロ野球選手になることを目標にしたり、教師になって野球の指導者になる夢を持っている人がいると思います。でも実は審判員にも学生野球の指導者的側面があり、特に高校野球のように監督がグラウンドに入れない場合などは、審判員が選手を育てるという意識で試合全体を見守っています。是非若い人たちに審判員という役割に興味を持ってほしいですし、指導者になりたいと考えている人の選択肢の一つに加えてほしいと思います。



普段は仕事をしながら、週末に試合の審判や練習をしている山口さん。「高校時代に叶わなかった甲子園に、審判員として行けた」という形を変えての夢の実現が、大きなモチベーションになっているといいます。グラウンド以外でも、「審判員の服を着たら喫煙はしない」など学生たちの規範となるような行動が求められる審判員ですが、選手たちの熱血プレーを一番近くで見られる特権と、自分たちのジャッジが試合を動かしているという醍醐味は、聞いているこちらの胸も熱くしてくれました。どんなスポーツの試合でも、影となり日なたとなって判定を繰り返している審判員たちに、今後は注目しながら観戦してみてください。


【profile】アマチュア審判員 山口智久

この記事のテーマ
健康・スポーツ」を解説

スポーツ選手のトレーニングやコンディション管理に関わる仕事と、インストラクターなどの運動指導者として心身の健康管理やスポーツの有用性を広く一般に伝える仕事に大別できます。特に一般向けは、高齢化の進展や生活習慣病の蔓延が社会問題化する中、食生活や睡眠も含めて指導できる者への需要が高まっています。授業は目指す職業により異なります。

「健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「審判員」
はこんな仕事です

スポーツの試合を円滑に進行させるために、各競技のルールにのっとって判定をする仕事。野球やサッカー、ボクシングや柔道、競馬や競輪など、さまざまなスポーツ分野に審判が存在する。競技のルールについて熟知していることは当然だが、試合中に長い時間動き回ることもあるため、十分な体力が必要になる。審判員になるためには、格闘技ではレフェリーは各団体に所属し、競馬や競輪などの場合各団体に就職する。プロサッカーの審判は資格が必要であり、公益財団法人日本サッカー協会が認定する資格を取得しなければならない。

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