同じ時代を生きる仲間と共に。「18祭」で自分が変わる瞬間を感じよう!
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今年11月12日に行われる「18祭(フェス)」。17歳から19歳までの「18歳世代」1,000人とアーティストが一緒にパフォーマンスをするイベントです。昨年の第1回はONE OK ROCKが登場。そして2回目となる今年は、WANIMAが「18祭」を作り上げます。
今回は、このイベントの制作に携わるNHKの有田康雄さんと佐藤健さんに、昨年の様子やお二人の若かりしころの話、そして今の「18歳世代」に伝えたいことを伺いました。
この記事をまとめると
- 「18祭」参加者はイベントが終わっても絆でつながっている!
- かつての「18歳世代」も苦労と努力の連続だった
- ひとつのきっかけが弾ける瞬間につながる。それは 「18祭」かも!?
8割がぼっち参加だった昨年の「18祭」、その絆は今もつながっている!
————去年の「18祭」はいかがでしたか?
有田:「18歳世代」には、高校生もいれば、専門学校生、大学生、社会人もいます。1,000人集まればいろんなバックグラウンドを持った参加者がいます。本番前日に行った歌の練習会では、17歳、18歳の高校生たちが、19歳の先輩たちに進路のアドバイスをしてもらったり、自分とは違う選択肢を選んだ人に話を聞いたりする姿も見かけましたよ。
————参加した皆さんはやはりONE OK ROCKのファンが多かったんでしょうか?
佐藤:ファンもいましたし、ここで何かひとつ大きなことを成し遂げたいという想いで来てくれた人もいました。実は1,000人のうちの8割は、ひとりでの参加だったんです。
————勇気がありますね。でも、いざとなるとグループの中に入りにくそうな気がします。
有田:練習会の時に僕たちが後押ししたり、あとは歌の練習以外に自分の気持ちを話す時間を設けたりしたので、最初はなかなか打ち解けられなかった子たちも、最後はみんな自分から将来の夢や今置かれているつらい環境のことなど、心の中に抑えていたことを話してくれました。
佐藤:去年来てくれた人たちとは今でもLINEでつながってるんですよ。みんな自分の進路や家庭の悩みなど、本当に言いたいことをたくさん書いてきてくれるのでうれしいですね。
有田さん・佐藤さんが「18歳世代」だったころ
————ところで、有田さん、佐藤さんの「18歳世代」はどんなふうだったんですか?
有田:僕は部員が足りないからと、廃部寸前の演劇部に入ったことがそもそもの間違いでしたね(笑)。大学に入っても演劇を続け、NHKでは音楽番組やバラエティの制作を担当し、最近では「LIFE!〜人生に捧げるコント〜」にも関わりました。演劇部ではずっと裏方の仕事をしていましたが、そうした経験が今の仕事にも生きているのかなと思いますね。
佐藤:僕は高校3年生の1年間を、父の仕事の都合で当時の西ドイツで過ごしました。しかも日本人学校のあるフランクフルトまではだいぶ遠い場所だったので、地元の学校に入ったんです。日本では女子高の前で学園祭の告知をしてこいと言われても恥ずかしくてできないような純朴な少年でしたから、西ドイツの子たちの大人っぽいふるまいにはカルチャーショックを受けました。
————そんな当時の自分に今、声を掛けるとしたら、なんと言いたいですか?
有田:演劇をやったり、楽器をやったり、あれこれトライしましたが、もっとひとつのことに集中して、でっかいことをやれと言いたいですね。それは勉強でもいいと思います。今、外国人と一緒に仕事をしたりするときには、英語をちゃんとやっておけばよかったと思ったりしますから(笑)。
佐藤:僕は西ドイツで精いっぱい頑張っていたと思いますよ(笑)。まだ当時はアジア人は珍しく、受け入れてもらえないこともあったんですが、こだわっていてもしょうがないので多少通じなくても言いたいことは言う、やりたいことはやる、と割り切って過ごしてしました。
————今の「18歳世代」にも響きそうな言葉ですね。
「18祭」に弾けるきっかけを見つけに来てほしい
————ところで、最近の「18歳世代」はSNSなどの影響で、面と向かって自分の本心を伝えにくい状況にあるような気がします。
有田:一見笑顔でも、その裏にはいろいろな大変さがあるように思います。他人を気にして生きていたりとか。だから、早くもっと広い世界へ出て行ったらいいと思いますね。きっといいことがありますから。
「18祭」はネットのような仮想世界では経験できないことが、身をもって体験できます。ここで1,000人の仲間たちと交流することで、今まで悩んでいたことからステップアップしていく参加者もいますよ。
佐藤:去年ひとりで参加した中に、いろいろ悩みを抱えた子がいました。最初は暗い表情をしていて人生にも絶望していたようだったのですが、本番当日に人生初の化粧をしてきたんです。その様子を見て僕も有田さんも感動しちゃって。去年「18祭」では、その子のようにひとつのきっかけで弾ける姿をたくさん目の当たりにしました。そういう瞬間をつかんでほしいですね。
————「18祭」について、今後に向けた夢はありますか?
有田:このイベントは毎年続けていきたいと思っていますし、いつか世界中で100万人の若者たちを集めて行いたいとも思っています。
すばらしいドラマが生まれそうですね。楽しみにしています。