【シゴトを知ろう】利き酒師 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】利き酒師 ~番外編~

2017.09.26

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】利き酒師 ~番外編~

利き酒師(=唎酒師)でありながら漫才コンビでもある「にほんしゅ」の北井一彰さん(画像右)とあさやんさん(画像左)は、日本酒の楽しみ方を一人でも多くの人に知ってもらうため、全国各地の日本酒関連のイベントに出演したり、セミナーで講師を務めたりと幅広く活動されています。
イベントで出会ったお客さまたちとのエピソードやコンビ名の由来などについてお話を伺ったので、番外編としてご紹介します。

この記事をまとめると

  • 誰かに伝えていくことで自分自身の中に創意工夫が生まれ、理解も深まる
  • 珍エピソードに感動エピソード。人と出会う機会が多いから、思いがけない出来事もある
  • まさかそんな由来とは……。コンビ名「にほんしゅ」の命名秘話

同じ体験は二度と無い! 一期一会のお客さまへの接客

――日本酒関連のイベントでは、お客さまとどのようなやり取りをされているのでしょうか?

北井さん:
だいたい年間100本くらいのイベントがあるのですが、回数を重ねていくうちに、日本酒のボトルやラベルを見ただけで全国にいる作り手さんの顔が浮かぶようになってきました。
味だけではなく、日本酒を作っている方たちのこともお客さまに立体的に伝えるよう心がけているのですが、ある時女性のお客さまから「イケメンの作り手さんのお酒が欲しい」と言われ、「イケメンの3兄弟が作っているお酒なんです!」とご紹介して喜んでいただいたことがあります。お客さまのノリに合わせたご提案も時には必要で、このようなやり取りを私も楽しんでいます。

あさやんさん:
日本酒が得意ではないとおっしゃるお客さまもいます。そのような方たちの中で飲まず嫌いの方の扉を開けることが、私の課題の一つです。扉を開けるきっかけとして、日本酒と料理のマリアージュ(*1)があります。熟成酒もブルーチーズも苦手とおっしゃるお客さまにあえてこの組み合わせをご紹介したところ、「すごい、まろやかになるんですね」と感激されて、日本酒のイメージが変わったとのご意見をいただいたことがあります。


*1 マリアージュ:料理とお酒を組み合わせたときの相性のこと。主にレストラン、飲食業界で使われる言葉。


――酒蔵の作り手さんたちとの交流やプライベートでの日本酒との関わりについて教えてください。

北井さん:
日本酒に関するイベントでいろいろな地方へ出かけると、蔵元へ行って、その蔵のお酒や歴史についてお話を伺う機会があります。大学で古代歴史について学びいろんな場所を訪れるのが好きだった私にとっては、まるで学生時代に戻ったような感覚があるので楽しいですね。
また、地方によってそれぞれ特色があって、蔵開き(*2)などに行くといらっしゃっているお客さまのタイプが違います。人懐っこい人が多いのは西日本、愛知県をはじめとする中部地方はノリが良く、地元のことを熱く語るのは会津地方、北関東や東北地方は最初はグッと構えた感じです。

あさやんさん:
自宅の冷蔵庫は日本酒でいっぱいで、4合瓶の上に食材が並んでいる状態です。酸味と香りがあるお酒が好きで、自宅でも楽しんでいます。
酒蔵の方々とは、その土地ならではの旬の食べ物や伝統的な食の話題をはじめ、イベントで好評だった銘柄などの情報交換をして交流を深めています。


*2 蔵開き:酒造が行う、新酒の試飲や酒蔵の見学などができるイベントのこと。日本酒の仕込みが始まる10月前後や新酒ができあがった3月前後に行われることが多い。

困ったり、うれしかったり……。心に残っているのは人との関わり

イベントでお客さまと日本酒の話題で盛り上がるあさやんさん

イベントでお客さまと日本酒の話題で盛り上がるあさやんさん

――唎酒師をしていて、印象に残っているエピソードを教えてください。

北井さん:
イベントでは当然お客さまはお酒を飲まれていますので、予期せぬ出来事が起こることがあります。ステージでじゃんけん大会をしている間、進行を担当している私の靴の先を押さえたままずっと動かない男性もいましたね。完全に押さえ込まれた状態だったので身動きできなくて、笑いながらも正直困りました(笑)。

他には、台湾の首都・台北で行われた日本酒のイベントで仕事をした時、中国語が全く分からないのに日本酒に関する漫才をしたこともあります。その時は台湾人の日本酒仲間に通訳の手伝いをしてもらったのですが、海外でも日本酒を通じてグローバルな輪を広げていけたらいいなと思っています。

あさやんさん:
大阪の劇場で私たちの漫才を見てくれていた当時中学3年生くらいの子が、お酒が飲める年齢になって日本酒のイベントに立ち寄ってくれたことがあります。
「にほんしゅさんがきっかけで、日本酒を飲み始めようと思います!」と宣言してくれたので、それならば! とアドバイスをしました。私たちをきっかけにして日本酒の世界に入ってくれることが、本当にうれしかったですね。同時に、自分たちの年齢も感じましたけれど(笑)。

「日本酒」と「にほんしゅ」をもっと多くの方に知ってもらいたい!

全国各地のイベントで出会う人とのご縁は宝物

全国各地のイベントで出会う人とのご縁は宝物

――コンビ名にまつわるお話と、今後目指す方向についてお聞かせください。

北井さん:
大学に行きながら芸人になるための養成所に通っていてあさやんと出会いました。「コンビ名、何にしようか?」と居酒屋で話し合っていて、私たちはお酒が好きなので次に誰かが注文したものをコンビ名にしようといっていたら、「すみませーん、日本酒くださーい」と聞こえてきたんです。それが「にほんしゅ」という漫才コンビが生まれた瞬間です。
もし、「ウイスキーくださーい」だったら、今頃二人でスコットランドで何かしていたかもしれませんね(笑)。

あさやんさん:
海外の方は、日本酒のことをSAKE(サキ)と発音することが多いのですが、コンビ名は海外でも「NIHONSHU」で通しています。今後の目標は、出会う人により一層日本酒のファンになっていただけるような働きかけをしていくことです。
また、下積み時代にお世話になった方たちに恩返しをするには、日本酒の存在を身近に感じていただくためにメディアに出続けることだといわれているので、もっともっと「にほんしゅ」の知名度を上げていきたいですね。


一人でも多くの日本酒ファンを増やしていきたいと積極的にイベント活動をされている北井さんとあさやんさん。日本酒の魅力を伝える手段が漫才であるという点は大変ユニークで、既存の概念にとらわれない柔軟な発想です。
資格を取得して終わりではなく、お客さまとの一期一会を大切にするために、日本酒のよきアドバイザーとしての知識や伝える方法を日々磨いていくことが、仕事のやりがいにもつながるのかもしれませんね。

 
【profile】日本酒のきき酒師の漫才師「にほんしゅ」 北井一彰、あさやん

「にほんしゅ」公式ウェブサイト http://nihonshu-sakemanzai.com

写真提供:(2枚目、3枚目)にほんしゅ

この記事のテーマ
食・栄養・調理・製菓」を解説

料理や菓子などの調理技術や、栄養や衛生などに関する基礎知識を身につけます。職種に応じた実技を段階的に学ぶほか、栄養士などの職種を希望する場合は、資格取得のための学習も必須です。飲食サービスに関わる仕事を目指す場合は、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、酒や食材に関する幅広い知識も求められます。

「食・栄養・調理・製菓」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「利き酒師」
はこんな仕事です

民間団体が資格認定を行っている、いわゆる日本酒のソムリエのような資格。飲食店や酒の販売店、宿泊業や旅行代理店で働く人や、日本酒愛好家など幅広い人が取得している。日本酒の知識はもちろん、食品や飲料の知識、テイスティングなどの力を身に付け、顧客の好みや料理に合った日本酒を提案する。和食に限らず幅広い料理に合う日本酒を提案するので、料理に興味がある人にも向く仕事。顧客と会話しながら一人ひとりの好みや体調を知ることも重要であるため、コミュニケーション能力が求められる。

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