【シゴトを知ろう】クリーニング師 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】クリーニング師 ~番外編~

2017.10.26

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】クリーニング師 ~番外編~

高級衣類専門のクリーニング・リフォーム専門店を営むアルテフェロの田中さん。今回は番外編として、「【シゴトを知ろう】クリーニング師 編」に引き続きクリーニングの仕事について語っていただくとともに、田中さんの経営するお店に関するいろいろなお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 大手チェーン店と手作業中心の個人店では、価格帯や作業内容が異なる
  • クリーニングの方法やアイロン仕上げによって、服の印象は大きく変わる
  • コットンシャツのアイロン手仕上げは、1枚30分もかかる

同じクリーニングでも機械中心の大手と手作業中心の個人店がある

――こちらのお店は高級品専門ということですが、顧客はどういう方が多いのですか?
 
個人のお客様が90%を占め、そのうち大半が富裕層の顧客です。芸能人や有名人も多いですね。お客様のご自宅までスタッフが服を取りに行き、出来上がったものをお届けするというスタイルがほとんどで、店頭で商品を受け渡しする服は全体の10%にも満たないと思います。こういった点は、大手チェーンのクリーニング店とはずいぶん違うと思います。また、作業内容もだいぶ異なります。
 
 
――どういった部分が大手チェーンのクリーニング屋さんとは違うのですか?
 
大手チェーン店は、各店舗で実作業を行っていないところがほとんどです。店舗は単なる受け渡し窓口なのです。郊外に巨大な工場を持っていて、店頭で引き取った服をそこに集め、機械を使った流れ作業でクリーニングを行います。大勢の人が各ラインで作業をしているイメージです。

私の店や昔ながらの家族経営の個人店では、一つひとつの製品に応じ、適切な洗いとプレスを全て手作業でやっていく、いわゆる職人がクリーニングを行います。こうした点が大手チェーンとの違いです。

高級衣類をクリーニングできる店は実は多くない

――どうして高級衣類・手作業に特化したお店をしようと思われたのですか?
 
宅配専門のクリーニング業者をやっていた時代に、業界自体がまだまだ発展の余地があるということに気付きました。

その一つが「高級衣類を安心してクリーニングに出したい」という、お客様の要望に対応しきれていないのではないか、ということでした。

例えば高価な毛皮コートをクリーニングに出したいと思っても、対応できる店は多くありません。こういった服は、一貫した流れ作業のクリーニングで適切に仕上げることが困難で、その服に応じた特殊なケアが必要なんです。せっかく良い服を手に入れても、クリーニング技術や、プレス(アイロン仕上げ)の違い一つで台無しになってしまいます。

こうしたお客様の要望に何とか応えたいと思い、とにかく品質にこだわって、洋服が好きな人たちが安心して服のケアを任せられるような存在になろうと思いました。
 
 
――なるほど。お金をかけても丁寧な仕事をお願いしたいという人たちが実はかなりいらっしゃるんですね。
 
当店の顧客が多い、高級住宅地には特にそういう方が多いだろうと思いますね。また、ファッションにこだわり、衣服に思い入れの深い方などもそうではないでしょうか。中には一回のお支払いが10万円を超えるような、高度な技術を求められる方もいらっしゃいます。

一番扱いが難しいのはシンプルなコットンの白シャツ

――1回の支払いが10万円とは、びっくりするような金額ですね。でもそれだけに、クリーニングには細心の注意が必要なのでしょうね。特に扱いが難しいアイテムなどはあるのでしょうか?
 
もちろんです。どれも難しいですが、一番難しいのはシンプルなコットンの白シャツのプレスですね。シンプルなだけにシワがよりやすく、汚れも目立ちます。また直に羽織るものなので、着てみると仕上がりの良し悪しが一目瞭然なんです。当店では1枚あたり約30分かけてプレスをしますが、何十年やっていても、いまだに難しいと思います。
  

――それぞれの服に適したケアをするために、ほとんどのブランドの服を覚えているというお話でしたが、どのようにしてそれだけ多くの服の知識を得るのでしょうか?
 
これはもうたくさんの服を見ていく、これしか方法がありません。毎日の積み重ねや経験が一番大切ですね。経験を重ねるうち、私やうちのスタッフはブランドタグを見なくても、大抵どこのブランドの製品か分かるようになりました。

映画やドラマを見ていて、俳優さんの着ている服がどのブランドのものか分かることもあります。映画のエンドロールで「協力」として服を提供したブランドロゴを確認して、「ああやっぱり」って。こういうのを職業病というのかもしれません。
 

  
クリーニング店の中でも、特色を打ち出したビジネスを展開しているアルテフェロの田中さん。クリーニング業界のこと、仕事に関わる技術や知識のことなど、身近なようで、クリーニングの世界は実に奥が深いのですね。クリーニング師の仕事に興味のある人は、衣類のことや国家資格のことなどを調べてみてはいかがでしょうか。
 
 
【profile】アルテフェロ株式会社 代表取締役社長 田中均   
アルテフェロ http://www.arteferro.co.jp/index.html

この記事のテーマ
ファッション」を解説

ファッションの専門知識や業界のビジネスノウハウを学び、感性やセンス、基礎技術を磨きます。作品の発表会や学外での職業実習などを通して職業人としての実践力を身につけるほか、資格取得を目指すカリキュラムもあります。仕事としては、素材づくりや縫製など「つくる仕事」と、PRや販売促進などファッションビジネスに関わる仕事に分かれます。

「ファッション」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「クリーニング師」
はこんな仕事です

衣類のしみ抜きやアイロンなど、洗濯に関わる専門技術はもとより、衛生法規をはじめとする幅広い知識が求められる仕事。クリーニングを行う事業所には、一人以上のクリーニング師が在籍していなければならない。クリーニング師になり、店舗経営をめざすには免許が必要。1年以上の業務経験を積み、各都道府県で実施される「クリーニング師試験(衛生法規・公衆衛生・洗濯物の処理知識、実技/アイロン仕上げ・繊維の識別・染みの識別)」を受けことになる。合格後も最新知識や技能に関する定期研修が義務付けられている。

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