【シゴトを知ろう】クリーニング師 編

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【シゴトを知ろう】クリーニング師 編

2017.10.26

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】クリーニング師 編

衣類の洗濯をクリーニング店に依頼したことはありますか? クリーニングを行う工場などでは「クリーニング師」という国家資格を持った、衣類の洗濯や衛生管理に関する幅広い知識と技能を持つ専門家がいます。
今回は、高級衣類専門のクリーニングとリフォームの店「アルテフェロ」の代表である田中均さんに、クリーニング師の仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • 服の素材や加工などの特性に応じた洗浄とケアで新品に近い状態に戻す
  • クリーニング工場には最低1名以上のクリーニング師資格取得者が必要
  • 洋服をモノと捉えずに価値を理解できるファッション好きが向いている

服に応じた洗いとケアをして、新品に近い状態に戻すのが仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
クリーニング師とは、お客様からお預かりした衣服の素材や状態を見定め、その服に対して適切な洗浄とケアをし、新品の状態にできるだけ近づけてお返しする仕事です。ですから、未使用時の服の状態を推し測る必要があります。例えばシワ加工の服にアイロンをかけて、シワを伸ばしてしまったら台無しですからね。各製品に対して、きめ細やかな対応が必要になります。
私の場合、高級衣類に関しては、ほとんどのブランドの製品をぱっと見で判断できます。ここにある麻の服も、洗って汚れを落とすだけでなく、「このブランドの麻製品はもう少しハリがあったよな」という経験則で仕上げに糊をつけたりします。製品の特徴ごとに、クリーニングの方法は何十通りとあるのです。


<ある一日のスケジュール>
9:00 始業
12:00 昼休憩
13:00 業務再開
18:00 終業 帰宅
   
※顧客宅への服の引き取りやお届けについては顧客の都合次第なので、時間外になることも。

 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
当店は高級衣類専門で、お客様は何よりも丁寧な仕事を望まれるため、クリーニング師は最初から最後まで手作業で、一つひとつの服と真剣に向き合って作業をしています。「何とか100%新品の状態に近づける方法はないかな」「もっといいやり方はないかな」という試行錯誤の連続です。

お客様の不満や要望に応えるためにさまざまな工夫や知恵を凝らして、その結果お客様の満足のいく仕上がりになった時はうれしいですね。そのためにも、常に衣服の研究をしているというスタンスで仕事をしています。ファッションは常に移り変わっていますし、日々新しいものが生まれているからです。
 

Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

何しろ高額な服が多いものですから、失敗して服をだめにすると代償が大きいです。過去には20万円以上の弁償をしたこともありました。失敗はあってはならないことですが、人間が作業する以上可能性はゼロではありません。毎回慎重に作業して、ときにはプレッシャーのあまり寿命が縮まりそうなほど緊張することもあります。

宅配専門のクリーニング業者を経て高級衣類専門店開業へ

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?
 
新宿で今の商売の前身のような形で仕事を始めたのが20年前のことです。当時は、お客様の自宅へ出向いて服を受け取り、でき上がったものをお届けするという、クリーニング製品の集荷と配送だけをやっていたんです。実作業は付き合いのあるクリーニング店に依頼していました。

夜の12時まで引き取り可能の宅配クリーニングという形態は当時珍しく、夜間遅くまで営業している店舗の多い新宿という土地柄もあいまって、結構繁盛したんですよ。
ただ商売する中で、お客様から仕上がりに関しての不満・クレームを受けることが頻繁にあったわけです。

そこで18年前、お客様の納得のいく品質のサービスを提供したいという思いから自分で店を構えました。当初はクリーニングに必要な、高価で特殊な専門機械全てを導入することはできなかったので、一部外注しながら、徐々に設備を整えていきました。今では全ての作業を自店の設備で対応できるようになりました。


Q5. この仕事に就くためにどんなことを何を学びましたか?
 
和歌山県で生まれ、20才を過ぎてから東京に来ました。上京する前は、クリーニングとは別業界の営業の仕事をしていました。宅配クリーニングからスタートして今に至っているのは、やはり自分の持っていた営業のスキルによるものが大きかったと思います。

また自分で店を構えることに決めてから、国家資格であるクリーニング師の勉強を行い、資格を取得しました。クリーニング工場には、規模に関わらず1名以上のクリーニング師がいなければならないんです。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

中学・高校時代はサッカー少年でした。洋服は好きでしたが、当時はこの仕事に就こうと考えたことはありませんでした。

洋服が好きなことに加え、知識・技術・接客能力が求められる

Q7. クリーニング師になるために必要な資格や適性はありますか?

洗い・プレス(アイロン仕上げ)をはじめとしたクリーニングに関する専門知識に加え、お客様に説明するための接客能力も必要です。接客の基本ではありますが、誠実な対応ができることが大切です。技術面では、プレスが特に難しく、手先の器用さが求められます。

また、洋服が好きな人であることは重要ですね。お客様の満足のいく仕上がりにするには、毎日とにかくたくさんの服を見て・触れて、衣服に関する知識を増やしていく必要があります。また、服を単なるモノとして見るのではなく、生地や縫製・デザイン・メーカー・ブランドなどといった製品としての価値を理解しておく必要があります。その点からいうと、ファッションセンスの良い人の方が向いているかもしれません。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

クリーニングの仕事はよく地味と言われるんですが、衣服それぞれの特徴を読み取って作業を重ねていく、実はクリエイティブな仕事なんです。

また、衣食住の衣に関するクリーニングの仕事は、人の生活に密着した、常に必要とされる仕事です。だからこそ営業能力や技術があれば、いつか自分で店を持つことも可能な職業だと思います。

プレス作業や製品の見極めには高い技術を持った職人が必要ですので、後進を育成するためにも、当店では若者の参入を歓迎しています。ファッションが好きな人には、ぜひ興味を持ってもらいたい仕事だと思います。
 
 

インタビュー中も百貨店で買い物中の顧客から田中さんに相談の電話が入るなど、クリーニングだけにとどまらず、洋服全般のアドバイザーという信頼関係の中で仕事をされていることを感じました。

顧客が大切にしている一つひとつの服に対して、真剣に向き合う中にこの仕事の面白さがあるというお話が印象的でした。
 
 
【profile】アルテフェロ株式会社 代表取締役社長 田中均   
アルテフェロ http://www.arteferro.co.jp/index.html

この記事のテーマ
ファッション」を解説

ファッションの専門知識や業界のビジネスノウハウを学び、感性やセンス、基礎技術を磨きます。作品の発表会や学外での職業実習などを通して職業人としての実践力を身につけるほか、資格取得を目指すカリキュラムもあります。仕事としては、素材づくりや縫製など「つくる仕事」と、PRや販売促進などファッションビジネスに関わる仕事に分かれます。

「ファッション」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「クリーニング師」
はこんな仕事です

衣類のしみ抜きやアイロンなど、洗濯に関わる専門技術はもとより、衛生法規をはじめとする幅広い知識が求められる仕事。クリーニングを行う事業所には、一人以上のクリーニング師が在籍していなければならない。クリーニング師になり、店舗経営をめざすには免許が必要。1年以上の業務経験を積み、各都道府県で実施される「クリーニング師試験(衛生法規・公衆衛生・洗濯物の処理知識、実技/アイロン仕上げ・繊維の識別・染みの識別)」を受けことになる。合格後も最新知識や技能に関する定期研修が義務付けられている。

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