【シゴトを知ろう】CMプロデューサー ~番外編~

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【シゴトを知ろう】CMプロデューサー ~番外編~

2017.10.25

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】CMプロデューサー ~番外編~

15秒や30秒という短い時間の中で、見る人に強い印象を与える映像を作るのは簡単ではなく、CM制作に関わる人たちはさまざまな工夫や努力を重ねています。CMプロデューサーの佐々木さんに、具体的なCMプロデューサーの仕事内容やキャリアアップについて、また知られざる撮影現場での話などを伺いました。

この記事をまとめると

  • プロダクションマネージャーの経験を経てCMプロデューサーに
  • 作品の内容によっては過酷な環境下で撮影が行われることも
  • 業界では学生アルバイトやインターンシップも受け入れている

CMは広告戦略の中の重要な一部門を担い、 プロデューサーは依頼主にプレゼンも行う

――CMプロデューサーの具体的な業務を、実制作の流れに沿って教えてください。
 
まず依頼主が、一つの商品を売り出したいという企画を広告代理店に依頼します。それに対し広告代理店は、いろいろな媒体や手段を使った広告戦略をプランニングします。テレビCMは複数ある広告戦略の内の一部門という位置づけであり、CM制作会社は広告代理店からの発注を受けて、一緒にチームを組んで仕事をします。
当社の場合広告代理店からの発注が主ですが、中には依頼主から直接依頼を受けるケースもあります。

まずは、依頼主へのプレゼン(*1)の準備としての資料作成などを行います。
作品のコンセプトや考えを伝える為の資料の他、コンテ(*2)、起用予定のタレントや音楽に関する資料などを作成します。
最近では映像資料もよく用いられており、Vコン(*3)という映像によるコンテや、コンセプト・考え方を映像にすることで、よりイメージを分かりやすく伝えるという工夫もされています。
その後依頼主からのリクエストなどを含めた企画の調整を経て、実制作に入ります。

制作業務に関しては、ディレクターやカメラマンをはじめとするスタッフの選定・スタジオやロケーション地の手配・出演者のブッキングなどの制作業務を、プロダクションマネージャー(*4)に指示・連携しながら行います。
また、予算編成と管理もCMプロデューサーの重要な仕事の一つです。

*1 プレゼン:プレゼンテーションの略、情報を提示して相手の理解・納得を得る行為
*2 コンテ(絵コンテ・画コンテ):映像作品の撮影前に用意される撮影台本のこと。イラストで映像の流れを一覧表にしたもので、映像の設計図といえるもの
*3 Vコン:Vはビデオのこと。イラストではなく、映像によるコンテのことを指す業界用語
*4 プロダクションマネージャー:映像作品などの制作スケジュールや作業内容を設定・管理する職業

 
――新卒で採用されたのがプロダクションマネージャーだったということですが、CMプロデューサーへのキャリアアップの入り口はプロダクションマネージャーということになるのでしょうか?

人や会社にもよるので一概にはいえませんが、そう言って差し支えないと思います。もちろん、ずっとプロダクションマネージャーとしてやっていく人も大勢います。その中に、プロダクションマネージャーとして一定期間経験を積んだ後にCMプロデューサーになる人がいるということになります。
業界の将来的なキャリアパス(*5)としては、作品ごとの責任者であるCMプロデューサー全体を束ねるチーフプロデューサー、もしくは管理職になっていくと思います。

*5 キャリアパス:ある職務に就くために重ねていく職務経験や役職の順序

最終形は短いCMだが撮影は丁寧に時間と手間ひまをかけて行われる

――プロダクションマネージャーはプロデューサーとは業務内容にどのような違いがあるのですか?

プロデューサーは作品全体を俯瞰的に見て、方向性がずれれば軌道修正するなど、管理するという側面が大きいのに対し、プロダクションマネージャーは、スケジュールをはじめとした撮影の枠組みを作成し、実質的に制作現場を取り仕切る役割となります。そのため、いろいろな部署との交渉や調整をする苦労があるのですが、私のプロダクションマネージャー時代は、みんなとわいわい話しながら一緒に作品を作り上げていくという部分が楽しかったです。
 
 
――実際にこの仕事を始めてみて驚いたことはありますか?

仕事を始めた当初、撮影現場に実際に入ってみて、たくさんの撮影スタッフがいることに驚きました。同時に、撮影現場だけでなく、一つのCMが完成するまでには、多くの人が関わっているのだということを知りました。

また、CMは短時間のものだから撮影も手軽でスピーディーにできるものだと思い込んでいたのですが、実際はセットや照明を作り込み、テストして本番を撮って……と、1カット1カット(*6)がすごく丁寧に時間をかけて作られていることや、スタッフが高い意識を持って一所懸命取り組んでいる姿勢にも驚かされました。

*6 カット:映像作品において、作品を構成する要素の最低単位。撮影において、カメラのフィルムがスタートして止まるまでの状態を指す。

過酷な撮影のかいがあって面白い作品ができた

――これまでで特に印象に残っている仕事についてお聞かせください。

ある学習塾のCMの撮影が、ハードで印象深かったです。周囲に何もない大自然の中で、嵐という設定だったため荒天の中の撮影でした。

テントを立てたりしても防げないくらいの強い雨風だったところに、さらに人工の雨も降らせました。出演者の高校生たちも寒くて震えているような有り様で。さらに約30名の大人数のチーム編成であったこと、朝から晩までの一日で全て撮りきるスケジュール面での制約も厳しさに拍車をかけ、本当に過酷な状況でした。

最終的には苦労のかいがあって面白い作品ができたと思うし、このCMの印象的なシチュエーションは一切CG(コンピュータグラフィックス)などを使っていないのですが、偶然の巡り合わせであの日、この天候で撮影できたからこその味わい深い作品になったと思います。

そのCMがこちら



――CM撮影業界に進みたい学生はどのような行動をとればいいですか?

プロダクションマネージャーはどの制作会社でも人手不足で求人はあると思いますので、制作会社やプロダクションに直接連絡を取ってみたらいいと思います。うちの会社も学生アルバイトを受け入れていますし、インターンシップ制度を利用している学生もいます。今はSNSも発達しているので、先輩のつてを辿って業界につながるのも一つの方法だと思います。



大変個性的でユニークな、印象に残るCMを多く手がけている佐々木さんですが、撮影の裏話を聞くと、一視聴者には分からない苦労やこだわりがたくさんあり、その結果、こんなに面白い作品が作られていたのだと改めて感心させられました。

限られた予算といろいろな制約の中で、どれだけ面白い作品を作ることができるかがCMプロデューサーの腕の見せどころだといえるでしょう。
 
 
【profile】株式会社T&E 東京支社長 プロデューサー 佐々木貴明
株式会社T&E http://t-e.co.jp/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「CMプロデューサー」
はこんな仕事です

CM制作現場の全体を取りまとめる総責任者。広告代理店への営業活動をはじめ、受注したCM制作のスタッフ編成、予算作成、ロケーション場所、スタジオの手配、スケジュール管理、作品の品質管理などを行う。映像1コマに対し、お金と労力がかかる映像クリエーティブのキーマンとして、広告主や広告代理店、制作現場のクリエーターとの調整役も担う。絶対的な信頼関係を培いながら、関わるスタッフの感性を最大限に引き出す仕事。予算内で効果的な作品を生み出せるかが問われる職業だが、CM完成時のやりがいは大きい。

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