ついに犬が介護を必要とする時代!シニア犬と飼い主の救いの手となる「老犬介護士」って?
メイン
テーマ

ペットブームといわれ、犬や猫を飼っているのが当たり前になってきた近年。
今ではワンちゃんネコちゃん用のベビーカーがあるほど、時代に合わせて飼い方や育て方が変化してきました。
その中でも大きく変化しているのが、昔よりもペットの寿命が延びたことです。“寿命が延びる”ということは、犬や猫も人間と同じく病気のリスクも上がっているって知ってますか?
このような時代に注目されている「老犬介護士」。職業のヒミツにせまってみましょう!!
この記事をまとめると
- 20年前に比べて、犬の寿命が延びてきている
- 犬の寿命が延びたことによって、シニア犬の”介護”をする人が増えてきた
- シニア犬の介護を専門に行う「老犬介護士」が注目を集めている
医療技術の発達で犬の寿命が20年前の倍に?
最近、外を歩いていると「今年20歳になるんです!」というワンちゃんに出会ったりして、自分の年齢とあまり変わらないことに、感心や驚きを隠せないことがたくさんあります。
ワンちゃんも、歳を取ると毛が白くなってきたり歯が少なくなってきますが、それでも元気いっぱい!
20年前と比べてみると「こんなに長生きだったかな?」と感じることもあります。
犬の寿命が延びたのは、医療技術がどんどん進歩してきていることが一因と考えられています。医療技術が進歩しているのは人間の世界だけじゃなく、犬の世界も一緒なんですね!
1900年代は犬の平均寿命は7~9歳ほどだったといわれています。しかし、平成28年度行われた調査(※)では、犬の平均寿命は14.36歳となり、ここ数年で倍近くも寿命が延びていることがわかります。
これはあくまでも平均寿命の話。大型犬よりも比較的寿命が長いといわれる小型犬は、びっくりするくらい長生きしている子も多いんです。
※出典:全国犬猫飼育実態調査 - 一般社団法人ペットフード協会
ペットも“家族”。介護も当たり前の時代
このように、犬の寿命が延びる分問題も発生しています。病気になるリスクが上がったり、足腰が立たなくなったりして、犬を連れて病院に行く回数も若いうちに比べたら増えてきます。
また、自宅でもシニア犬はお世話が欠かせません。トイレの介助や食事の手伝いなど、介護しなければならないことがたくさんあります。
また、驚くことに、犬も認知症にかかるケースが増えてきています。症状は、「徘徊・夜鳴き・急に怒ったり噛んだりする」といったような様々なケースがあります。犬の認知症は外見から判断することが難しいので、飼い主の発見が遅れることもあります。
犬は人間とは違い、言葉をしゃべることができないため、はっきりと言葉で助けを求められません。
また、「老い」はゆっくりとゆっくりと進行していくこともあり、一番近くにいる飼い主もわからないまま、気がついたらとても老いや病気が進行していたというケースも少なくありません。
だからこそ、シニア犬を熟知したプロが求められるのです。
犬専門の介護士があるって知ってた?「老犬介護士」
そんな家族の一員の「犬」専門の介護士、「老犬介護士」という資格が近年注目が高まってきています。
ペットシッターやペットホテルなどは今までもありましたが、大切な“家族”の最期をよりよいものにしたいと考える飼い主さんが増えてきたため、注目を集めるようになりました。
老犬介護士の活躍する場としては、動物病院やペットホテルなどが一般的でしたが、最近ではさらなる広がりをみせています。老犬介護ホーム・訪問介護など、今までにないような介護特化型のサービスが増えているのです。
例えば、老犬介護ホームは、老犬介護士が24時間体制で常駐し、獣医さんなどとも提携しているところが多いため、飼い主さんにとっても安心して預けられる施設となっています。訪問介護はその名の通り、飼い主さん不在の際や動けないワンちゃんたちの助けとなっています。
老犬介護士は、年老いた犬にとっても、犬と長年暮らしてきた飼い主にとっても救いの手となっています。介護士としても、介護をしていた犬の容態に少しでも改善がみられると、とても嬉しくやりがいを感じられるようです。
幅が広いペット業界だからこそ、自ら調べてみて、自分に合った職を見つけてみてください。
この記事のテーマ
「動物・植物」を解説
ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。