本にカバーをかけるのは日本ならではの文化? 書店がブックカバーに力を入れる理由って?

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本にカバーをかけるのは日本ならではの文化? 書店がブックカバーに力を入れる理由って?

2017.10.13

提供元:マイナビ進学編集部

本にカバーをかけるのは日本ならではの文化? 書店がブックカバーに力を入れる理由って?

「本にカバーはおかけしますか?」このように書店で聞かれて、はいと答えたことがある人は多いでしょう。普段、私たちが当たり前のように使っているブックカバーですが、実は日本特有の文化だということをご存じですか? 日本のブックカバーにまつわる文化について紹介します。

この記事をまとめると

  • ブックカバーのデザインを表彰するコンテストやブックカバーを集めた本も
  • 有名な作品と連携したブックカバーも登場
  • ブックカバーは、海外では見られない日本特有の文化

ブックカバーのコンテストや、ブックカバーを集めた本も登場

現在、日本の書店の数は、約14,000店(2016年3月現在)。たくさんの書店で多種多様なデザインのブックカバーが使われており、ブックカバーに関するイベントや書籍が展開されています。

例えば、2015年に株式会社トーハンが運営するオンライン書店e-honでは、「第2回 e-hon 加盟書店ブックカバーコンテスト」を開催。北海道から九州まで38の書店の中から、最も人気のあるブックカバーを投票で決める企画です。ちなみに1位に輝いたのは、「ブックポート203 緑園店」のカバー。横浜をイメージした海や船を盛り込んだ、地域ならではの魅力的なデザインです。

さらに2016年には、ブックカバーを愛好する団体である書皮友好協会の監修の基、『日本のブックカバー』という書籍も発行されました。こちらは、大型書店から街の書店まで、さまざまなブックカバーを350 点以上紹介。ブックカバーデザインを存分に楽しめる本となっています。このようなコンテストや書籍が生まれるほど、日本人にとってブックカバーは身近な存在だといえるでしょう。

思わず集めたくなる、漫画やゲームキャラのブックカバーも!

たくさんのブックカバーが世に送り出される中で、思わず手に取った人が楽しくなる、一風変わったデザインのブックカバーも多く登場しています。例えば2017年春には、『名探偵コナン』の人気キャラクター「服部平次」のブックカバーが全国の書店で配布されました。

服部平次のブックカバーは、『名探偵コナン』の単行本のデザインとそっくり。さらにブックカバーの配布と同時に、インターネット上の原作公式サイトでも「もろたで、工藤!」というセリフとともに、服部の画像が大きく表示されたため、ファンの笑いを大いに誘いました。ブックカバーとインターネットを連携させた、とてもユニークな試みです。

また2017年夏には、全国に店舗を展開する未来屋書店で、『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』の公開を記念して、限定デザインのブックカバーが配布されました。ブックカバーは合計12種類あり、ピカチュウやフシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメといった人気のポケモンのデザインも登場。ポケモンを集めて仲間にする原作のように、ブックカバーを集めるのが楽しくなりそうな試みです。

ブックカバーは、日本人の国民性の現れ?

日本の書店でブックカバーをかける習慣は、大正時代に始まったといわれています。お店の宣伝として、また会計が済んだ本であることが分かるようにと、書店オリジナルデザインの紙を使って本を包んだことがブックカバーの始まりになったのだとか。

日本ではなじみのあるブックカバーですが、英語でブックカバーに当たる言葉はなく、実は海外ではこのようなサービスが行われていません。では、なぜ日本ではブックカバーが重宝されるのでしょうか? 「本をきれいに保ちたい」「どんな本を読んでいるのか知られたくない」といったことが理由として挙げられ、日本人のきれい好きや恥ずかしがりやである国民性を象徴しているのかもしれません。


ブックカバーは、日本独自のものというように、日本文化と異文化を比較しながら、相互に理解しあえるような基盤づくりをめざす学問を「比較文化学」といいます。比較研究する文化の内容としては、歴史、言葉、芸術、ライフスタイルなどさまざま。ブックカバーの文化をきっかけに、日本と海外の文化の比較に興味を持った人は、比較文化学を学ぶことで、さまざまな文化の違いを学ぶことができるはずです。

また、ブックカバーのデザインや図柄に関心がある人は、「デザイン」について学んでみてはいかがでしょうか。デザインの知識や技術で、親しみやすいデザインのブックカバーを生み出すことができれば、読書をさらに楽しめるかもしれません。

ブックカバーを付け替えるだけでいつもと違う新鮮な気持ちで本と向き合えるように、私たちにとってブックカバーは読書生活を充実させる大事な存在ともいえます。ブックカバーの文化やデザインに興味を持った人は、このような奥深いブックカバーづくりの世界について、ぜひ詳しく調べてみてくださいね。


【参考文献】
一般社団法人 日本出版インフラセンター|JPO 書店マスタ管理センター
https://www.jpoksmaster.jp/Info/documents/top_transition.pdf

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

「文学・歴史・地理」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「比較文化学」
はこんな学問です

グローバル化する世界に対応するため、国や民族ごとに異なる文化を比較しながら、相互に理解し合えるような基盤づくりをめざす学問。比較研究する文化の内容としては、歴史、言葉、芸術、ライフスタイルなどがある。また、他国や多民族の文化を比較研究するには自国の文化を深く知らなければならない。したがって、日本文化についても理解を掘り下げていく。それと同時に、相互理解を図るのに欠かせない外国語の習得など、言語運用能力も磨いていく。

「比較文化学」について詳しく見る