住民が本を持ち寄って、図書館を作る!? 「まちライブラリー」って、どんな場所?

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住民が本を持ち寄って、図書館を作る!? 「まちライブラリー」って、どんな場所?

2017.10.12

提供元:マイナビ進学編集部

住民が本を持ち寄って、図書館を作る!? 「まちライブラリー」って、どんな場所?

皆さんは「まちライブラリー」という言葉を聞いたことがありますか? まちライブラリーとは、その街の住民が持ち寄った本によって、共有の本棚を作る取り組みです。人が集まる場所を中心に、飲食店や駅、オフィス、空き家などを用いて展開されているまちライブラリーは現在、全国で450カ所以上あるそうです。

図書館とは一味違うこの取り組みについて、詳しく見ていきましょう。

この記事をまとめると

  • 本と人との交流を目的とした「まちライブラリー」の取り組みが全国で増えてきている
  • まちライブラリーのアイデアを発展させた取り組みを行う場所も出てきている
  • 地域で起きている問題や現象を考えることが「地域社会学」の研究につながる

人と人との交流も大切にしていくまちライブラリー

まちライブラリーは、本を通じて人と出会う場所を作るという思いが込められています。人々に呼び掛けて本を持ち寄る場所を作るところから始まり、徐々に集められた本が図書館を作っていくのです。

まちライブラリーは、大阪にあるオフィスビルからスタートしました。大阪市中央区のISまちライブラリーは、近隣の住民やオフィスビルで働く人など、この場所が好きで集まってくる人たちにより運営されています。ここに持ち寄られた本は5,000冊にもなるのだとか。月1回行われる「本とバルの日」では、映画や音楽、会食を楽しむイベントが催されるほどにぎわいを見せています。

まちライブラリーの取り組みは学校施設でも行われています。大阪市にある大学内のまちライブラリーでは、蔵書0冊からスタートし、イベントを重ねながら蔵書を増やし、参加者たちの手で本棚を作り上げてきました。

本は不要なものを持ち寄るだけでなく、持ち主が本にメッセージを記入して寄贈することもあり、その本を次に読んだ人が感想を書き連ねていくことで、本をきっかけとした交流が生まれています。

このようにまちライブラリーは、参加者一人ひとりが本を楽しむだけでなく、本をきっかけとした交流にも大きな役割をもっているのです。

いろんな場所・形で自由自在に展開中!

他にもまちライブラリーは、さまざまな形で展開されています。東京都奥多摩町にあるISまちライブラリー@奥多摩・鳩ノ巣では、個人宅の離れを改装して作られました。ここでは自然豊かな地域の特徴を生かし、アウトドア読書などのイベントが開催されています。広い庭に集まり、星空の下で宇宙を語る会といった泊まりがけのイベントも行われました。自然の中で読書を楽しむことができたら、新鮮な気持ちで本に向き合えそうですよね。

まちライブラリーが発展したものとして、今年7月奈良県桜井市のJR近鉄桜井駅に、「本の巣箱」が設置されました。これは読み終えた本を巣箱の中に置き、希望者が自由に借りられるというものです。文字通り鳥の巣箱そっくりの箱の中は中が見え、鍵はかけられていません。本の巣箱は、桜井市の商店街内の施設で行われている「さくらいほんまちライブラリー」から派生したものです。ここでも他のまちライブラリーと同様に、参加者が他の人に薦めたい本を持ち寄り語りあうという交流が行われています。本の巣箱は、まちライブラリーの出張版として、考えられたものだそうです。
こうしたまちライブラリーを発展させた取り組みも、今後増えてくるかもしれません。

地域が行っている取り組みや問題を観察・考察する地域社会学

まちライブラリーの取り組みのように、地域社会の新たなあり方を考えることにつながる学問を、「地域社会学」といいます。地域社会学は、日本や海外の都市部をはじめとした地域の社会問題と向き合い、調査・研究を行う学問です。例えば、過疎化が進む郊外の都市においては、住民同士の交流や街づくりは重要な課題になります。まちライブラリーのような取り組みを考え、地域住民や地元企業など人々の交流が盛んになれば、地域における過疎化の緩和など、課題を解決することにつながるかもしれません。

地域社会学を学べる学校では、こうした地域社会学の研究に必要な基礎的な理論や知識、また調査方法を学んでいきます。そして現象を自分の目で観察・調査するため、フィールドワークという実地調査を行います。実際に取り組みを行っている団体に話を聞くため、現地に行って調査をすることもあるでしょう。

まちライブラリーが通常の図書館と違うのは、本を通じた人との交流も重視されていることです。まちライブラリーを通して地域社会のあり方に興味が湧いた人は、自分の住む地域にはどのような取り組みがされているか調べてみることが、「地域社会学」に触れる第一歩となるでしょう。

この記事のテーマ
社会学・マスコミ・観光」を解説

あまり共通性のないように思われる3分野ですが、じつは密接な関係があります。観光業界にとってマスコミは「広報」そのものです。マスコミの存在なくして観光業界の発展はないでしょう。もともとマスコミは商品を情報化するために社会学を重視しています。社会が求めている漠然としたニーズを精査し、わかりやすいイメージとして変換して提供するのです。今後、観光業などにおけるマスコミの存在はますます大きくなるはずです。

「社会学・マスコミ・観光」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「地域社会」
はこんな学問です

国内外の都市部・農村部を問わず、地域社会の問題にアプローチし、実証的な調査・研究を行う学問。大きく分けると、2つに分けられる。一つは、地域行政のあり方を問い直し、地域住民・地元企業との連携を図って問題を解決する方法を探る地域行政学。もう一つは、グローバル化による急激な変化から地域の文化遺産を意識的に守り継承していく方法について研究する地域文化学である。2つは別々の学問ではなく、同じ問題意識を行政と文化という別の視点から考察している。

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