【シゴトを知ろう】心療内科医 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】心療内科医 ~番外編~

2017.10.25

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】心療内科医 ~番外編~

東京・中目黒でメンタルクリニックを開業して17年目になる新(あたらし)院長。さまざまな科がある中でも、心療内科や精神科は特に開業がしやすいそうです。その理由や、開業以外のキャリアパスについてもお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 優しいけれど人に引きずられない芯の強い医師が多い
  • 初期費用が最低限で済むため開業しやすい
  • 6人に1人はうつ状態を経験するといわれている

職場を出たら仕事を忘れるくらいの切り替えが必要

――職業病やお仕事にまつわる“あるある”エピソードはありますか?

特にありませんね……。職業病といっても、職場を出たら仕事のことは一切忘れて、普通のおじさんに戻るようにしていますから(笑)。それくらい切り替えをしないと疲れてしまいます。もしかしたらそれが私たちの“あるある”なのかもしれませんね。


――横のつながりはありますか? どんなお話をされますか?

同じ医局出身の人たちとは会合の際に集まってよく話をします。でも仕事の話はほとんどしません。皆さんと同じように家族の話だったり、他愛もない話をすることが多いですね。


――心療内科医にはどんな性格の方が多いですか?

いろいろな方がいて偏りはないと思いますが、「人に引きずられない」という共通点はあるかもしれませんね。他の科や職業と比べることはできませんが、心療内科医や精神科医には特に優しい人が多いという印象はあります。

開業医の楽しさもあれば、勤務医の楽しさもある

――独立開院するお医者さんが多いのでしょうか。他にはどんなキャリアアップの道がありますか?

医者が開業する際の一番のネックは高額な医療機器を揃えないといけないことですが、心療内科・精神科は特別な機材が必要ないため開業資金は最低限で済み、独立しやすいです。なおかつ他の科のように最先端の設備にアップデートしていく必要もありません。他の科では、患者さんも最先端の治療を希望して、設備が充実した大病院を志向する傾向がありますが、心療内科や精神科の場合は大学病院でも小さな個人病院でも医者と向き合うということは同じですから、医者との相性などで選ぶ人が多いと思います。
キャリアアップのパターンとしては独立の他に、医局に留まり教授を目指したり、どこかの精神病院の院長に迎えられる人もいます。小さくても自分のクリニックを開業する楽しさを選ぶ人もいれば、大きな病院で他の科も含めていろいろなスタッフに囲まれて働くのが楽しいという人もいるでしょう。


――どんな人が心療内科医として成功していますか?

乱暴に言うとクリニックもいわゆる客商売ですから、物腰が柔らかく頭が柔軟な人のほうが患者さんは集まります。また、アクセスの良さも患者さんには大きなメリットですから、交通の便の良い駅近のクリニックは人気があります。


――仕事をしていて転機になった出来事はありますか?

やはり開業が大きな転機でした。大学病院やその関連病院で10年ほど働き、35歳で独立しました。東京の中目黒という町を選んだのは、当時の患者さんたちが引き続き診療を希望してくださったので、皆さんのアクセスの良い場所を選んだということと、当時この町に同業クリニックは1軒もなかったので、ライバルは少ないほうが良いだろうという戦略もありました。

高校生でも気軽に受診してほしい

――心の病といってもいろいろなパターンがあるのでしょうか。誰しもかかる可能性はあるのでしょうか。

心の病は大きく3つに分けることができます。うつ病や躁うつ病などの「感情障害」。人前で緊張してしまう社会不安障害や、何度も同じことを確認してしまう強迫性障害などの「不安障害」。幻聴や妄想などの症状が出る「統合失調症」。これらは自覚がなく受診に至らない場合も多いのですが、今は6人に1人は一生のうちにうつ状態を経験すると言われていますから、どなたでもなる可能性はあります。


――患者さんの傾向が時代とともに変わったと感じることはありますか?

医師になって30年ほどしか経っていないのでその中でいえることになりますが、世の中の状況は何となく苦しくなってきており、ストレスは昔よりも強くなってきているのかなと感じます。特に仕事上の人間関係から発症する不安やうつを訴える人は増えていますね。


――心の不調に悩む高校生にはどんなアドバイスを送りたいですか?

悩みというのは、そのときは大きなものだと感じても、時間が経てば実はちっぽけなものだったと気付く場合がほとんどです。一時的に苦しいことがあっても大体は乗り越えられるもの。でもそうでない場合は、スクールカウンセラーや私たちのような病院にぜひ相談をしてみてください。行ってみて何もなければいいわけですし、多少でも楽になるならそれもいいことです。心療内科・精神科は高校生には敷居が高いと思われているかもしれませんが、ぜひ気軽に相談に来ていただきたいなと思います。



高校生の皆さんの中にも「自分のことをもっと知りたい」「相手のことをもっと知りたい」という思いから心に興味を持っている人も多いのではないでしょうか。心療内科医・精神科医を目指すには医学部に進むという高いハードルがありますが、新院長も受験勉強に本腰を入れ始めたのは高校3年生になってからだったとか。心を扱う職業の選択肢の一つとして覚えておきたいですね。


【profile】中目黒メンタルクリニック 院長 新英士(あたらし えいじ)
http://www.nakameguro-mental.com/

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「心療内科医」
はこんな仕事です

心療内科医は、心身症やパニック障害、摂食障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)など、主に身体に症状が出る心身症を診療して治療にあたる。病気の要因として社会環境からの外的ストレスも視野に入れ、治療を進めなければならない。カウンセリングとは異なり、医師免許を持つ心療内科医は薬物治療を行うことができる。働くためには、大学の医学部または医科大学で6年間学んだ後、医師国家試験に合格し、医師免許を取得する必要がある。心の病が増えている現代社会において、心療内科医の需要は拡大するといわれている。

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