【シゴトを知ろう】心療内科医 編

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【シゴトを知ろう】心療内科医 編

2017.10.25

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】心療内科医 編

人間の「心」を扱う心療内科医の仕事。東京・中目黒でメンタルクリニックを開業されている新(あたらし)院長は中学生の頃から人の心に興味があったそうです。この仕事に就くために特別な経験は必要なく、むしろ多種多様な経験をしていることが役に立つとのことですが、それはどういうことなのでしょうか。

この記事をまとめると

  • 日本では精神科医が心療内科医を兼ねることが多い
  • 真面目過ぎるより柔軟な人のほうが向いている
  • 高校時代はできるだけたくさんの本を読み、たくさんの経験をしよう

結果を目の当たりにできる仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

精神科・心療内科のクリニックを開いています。日本ではその2つの科を兼ねる医師が多いのですが、厳密に言うと、精神科はうつ病や統合失調症などに代表される精神病を診療し、心療内科はストレスが原因でぜんそくやアトピーなどの内科的症状が出ている方を診療するという違いがあります。ですが実際には、精神科の敷居の高いイメージを和らげるために、より響きがソフトな心療内科を看板にかかげているということが多く、心療内科だけを専門にしている医師やクリニックは日本では少ないです。

患者さんの年齢層は地域によって差があるとは思いますが、当院は若い人が多い町ということもあり20~30代の患者さんが比較的多いですね。でも下は10代の方から、上は70代の方まで幅広い年代の方がいらっしゃいます、

<一日のスケジュール>
10~12時 診察
12~13時 昼休み
13~20時半 診察、その後書類作成などの事務作業を30分~1時間程度


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

世の中には自分のしたことの結果が見えづらい仕事も多いと思いますが、この仕事は、具合の悪かった患者さんが2回目・3回目と再診していただくことで段々と改善していくのを目の当たりにすることができます。それがやはり一番うれしいですね。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

大げさに言えばその人の人生に関わる仕事ですので、なかなか良くならない場合はやはり責任を感じます。治療のゴールは人それぞれで、仕事に行けなかった人が行けるようになったり、一歩も外に出られなかった人が外出できるようになったり、少しでも改善できればお役に立てたかなと思えるのですが……。

個人で開業しているため何があっても休めないという大変さもあります。今年で開業17年目ですが、勤務医時代も含めて体調不良で休んだことは今まで一度もありません。患者さんが多い日は疲れることもありますが、患者さんの対応が大変だと感じることはありませし、患者さんの影響を受けて自分自身の心が不調になることもないです。医者はみんなそうだと思いますよ。

あらゆる経験が役に立つ

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

中高生くらいのときから心に何となく興味がありました。当時読んでいたさまざまな本の影響があったのかもしれません。心を扱う職業として臨床心理士やカウンセラーなどの選択肢もありましたが、医者であれば薬も使えるためできることが多いのではないかと思い、医学部に進みました。  


Q5. 大学ではどのようなことを学びましたか?

大学の医学部は6年間で外科・内科・小児科・産婦人科・皮膚科・耳鼻咽喉科・眼科など全ての科の知識を学び、実習を体験します。卒業時に国家試験を受け、合格して医師免許を取得できたら、私の時代ではその後大学病院の医局に入って働きながら専門知識を学び、臨床経験を積むという形が一般的でした。医局では教授・准教授・助手・新人が一つのチームになって患者さんを担当して治療に当たりますから、新人のうちは上の方に教わりながら学んでいきました。今は大学卒業後さらに2年間、研修医としてさまざまな科をローテーションして学ぶことが義務づけられていますから、昔より大変なのではないかと思います。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

この仕事はあらゆる経験が役に立つ仕事です。本を読んだり、どこかへ行ったり、食事を楽しんだり、趣味を楽しんだり。その一つひとつの経験が患者さんを理解するのに役に立ちますから、いろいろな経験をすることが大切だと思います。私も高校時代にたくさんの本を読み、いろいろな人と交流してきた経験が今、役に立っていると感じています。

心という最も分かりにくいものを扱うからやりがいも大きい

Q7. どういう人が心療内科医に向いていると思いますか?

まず大事なのは、人の話を聞くのが苦痛ではないこと(笑)。そして相手の気持ちに共感できること。ある程度相手に合わせることができる人が良いので、真面目過ぎるよりはいい加減なところもある人の方が向いているのではないかと思います。いろいろなタイプの患者さんがいて、優しく接した方がいい人もいれば、ある程度厳しくした方がいい人もいます。ケースバイケースで対応できる柔軟な人に向いていると思います。この仕事をしているとだんだんそうなってくるというところもあります、


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

高校時代を含めて若いうちはいろいろな経験をして、できるだけたくさんの本を読むことをおすすめします。これからはいろいろな職業がAI(人工知能)に取って替わられる時代になるかもしれませんが、心療内科医や精神科医の仕事は、医学の中でも心という最も分かりにくい部分を扱うものです。人と人とのコミュニケーションがあって成り立つもので機械では置き換えられない分野ですから、やりがいは大きいです。医学部を目指す方であれば、将来の選択肢の一つとして興味を持つと面白いのではないでしょうか。



人の心は分かりにくいからこそ、それを扱うことにやりがいを感じるというお話が印象的でした。心療内科医と精神科医は厳密には異なる仕事ですが、兼ねるお医者さんが多いという実情も、意外と知られていなくて参考になるお話でしたね。


【profile】中目黒メンタルクリニック 院長 新英士(あたらし えいじ)
http://www.nakameguro-mental.com/

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「心療内科医」
はこんな仕事です

心療内科医は、心身症やパニック障害、摂食障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)など、主に身体に症状が出る心身症を診療して治療にあたる。病気の要因として社会環境からの外的ストレスも視野に入れ、治療を進めなければならない。カウンセリングとは異なり、医師免許を持つ心療内科医は薬物治療を行うことができる。働くためには、大学の医学部または医科大学で6年間学んだ後、医師国家試験に合格し、医師免許を取得する必要がある。心の病が増えている現代社会において、心療内科医の需要は拡大するといわれている。

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