魚の感じる世界とは?

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魚の感じる世界とは?

2015.10.06

提供元:マイナビ進学編集部

魚の感じる世界とは?

魚の感覚について解説し、人間の五感や感覚器の構造を比較します。その他、生活様式(昼行性、夜行性)の違いにより発達する感覚器官の特徴、体の構造とある感覚のスペシャリストの関係、それぞれの感覚が用いられる用途について紹介します。

この記事をまとめると

  • 魚の感覚は人よりも多い、でもどのように利用しているの?
  • 味、音、電気。魚は人間と感じる場所が違うって本当?
  • 「魚の感覚」は「水産学」の研究対象である

人の感覚、魚の感覚

人間の感覚はいくつあるか知っていますか。答えは視覚、味覚、聴覚、触覚、嗅覚の5つ。
では、魚はいくつでしょうか。種類により違いますが、魚は6つ以上の感覚を持っています。
犬は人よりも鼻が良いように、魚も種類により鋭い感覚は違っています。

例えば、魚は遠くの情報を知るために主に視覚、嗅覚、聴覚の3つの感覚を使います。
このうち、マダイのように海中の光の量が多い昼に活発に活動する魚は目から入ってくる情報をたくさん利用するため、視覚が良く発達します。反対に、アナゴのように暗い夜に活動する魚は視覚よりも光の量の影響を受けない嗅覚や聴覚をよく利用して餌を探します。そのため目は良くないですがこの2つの感覚はとても敏感です。

このように、私たちや犬のような陸の生物だけでなく、まったく違った水中の世界に暮らす魚たちも、自分たちの生活方法にぴったり合う感覚を進化させてきたのです。

魚はシックス・センスをもち全身で味を感じる!?

では、魚と人間の感覚はなぜ違うのでしょうか。
魚が暮らす水の中は、空気中に比べて視界が悪く、良くても数十メートル、場合によっては数メートル先しか見えないことがあります。私たちは普段数百メートル先のものも問題なく見ることができることを考えると、随分と違いがあると思いませんか。このような状況に対応するため、魚は視覚に変わり聴覚と共に高性能なセンサーである「側線」という第6感を発達させたのです。

「側線」は頭と体表に分布し、基本的な構造は音を感じるメカニズムに似ており水流や水の動き、近くの音を知るために使われます。また、水の動きから隣の魚とどのくらいの距離が離れているのかを調べることができるため、群れを作るのに大切な役割を果たします。

また、人間は味を感じる細胞が集中している舌で味を感じます。一方、魚は味を感じる細胞が口の中、体表、種類によってはヒゲなどに存在するため、餌を口に入れなくとも味を感じることができます。ナマズやコイのヒゲにはこの細胞がたくさん存在しているので、餌を探すために使われます。

どう応用する? 魚の感覚

このような知識は水産分野で生かされています。例えば、目の良い魚を漁獲する場合、細くて見えにくい網を使う、鼻が良い魚を漁獲する場合匂いの強い餌を使うなどさまざまな工夫を凝らすことで、より効率よく魚を獲ることができるようになります。

さらに、魚の感覚の特徴を知ることで飼育環境を改善することができるため、養殖・栽培漁業で飼育する魚の死亡率を減らすことができます。また、最近は魚を音で集める「海洋牧場」のような新しい漁業に利用できるのではないかと期待されています。

スマートな新しい水産業に興味を持った人は、水産学から関心を広げてみてはいかがでしょうか。

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「水産学」
はこんな学問です

海洋に生息する動植物などの水産資源を捕獲・生産する漁業についての学問である。最近では、干潟の埋め立てやごみの不法投棄など、海洋の環境問題についての研究も盛んである。専門分野としては、海の生態系と海洋生物の生態を調査・分析して漁業や環境保全に活用する「海洋生物科学」、水産資源の効率的で持続的な捕獲・生産方法から加工・流通までを研究する「海洋生産管理学」、水産物の食品としての利用技術を研究する「水産食品化学」などがある。

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