【シゴトを知ろう】スポーツ雑誌編集者 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】スポーツ雑誌編集者 ~番外編~

2017.10.17

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】スポーツ雑誌編集者 ~番外編~

スポーツ専門雑誌『サッカーダイジェスト』編集部のみなさんは、雑誌編集者としての仕事だけでなく、取材記者やインタビュアーとして幅広い業務を担っています。編集長の白鳥さんに、具体的な仕事に関するお話などを伺いました。

この記事をまとめると

  • サッカーの知識よりは編集者・記者としてのスキルが重要視される
  • 広い層に向けて書くからこそ、自分なりのサッカー観を大事にしている
  • 良い文章を書くには、文章を複数の視点からチェックする客観性を持つこと

編集者・記者はファンとは違う。知識はあとからついてくる

――スポーツ雑誌の編集者にはやはりスポーツがかなり好きだったり、詳しかったりする人が多いのでしょうね。
 
それが、実はそうでもないんです。編集部にはサッカーをしたことがないという人も結構います。

編集者はファンとは違います。自分の場合はサッカーが好きで、サッカーに関わる仕事をしたくてこの道に入ったわけですが、早々に編集者としてのスキルが不足しているという現実にぶち当たりました。

いくらサッカーに詳しくても、情報を活字やレイアウト(*)に落とし込み、雑誌という「かたち」にする技術がなければ、宝の持ち腐れです。サッカーの知識は仕事をする中で自然に身に付いてきますので、もともとサッカーに特化した知識を持つ必要はないと思います。

*レイアウト:雑誌の編集作業において、ページのどこにテキストや画像を配置するかを決めること。

自分のベースとなるサッカー観に従った素直な記事を書くことが大事

――スポーツ雑誌は購買層が熱心なスポーツファンになると思うのですが、こうした読者層を相手にする難しさはありますか?
 
自分が編集長を務める『サッカーダイジェスト』の主な読者は、30〜40代のコアなJリーグサポーターです。マニアなファンが多く、専門性を求めミーハーな企画を好まないといった傾向があるので、そうした読者の希望は意識しています。

一方『サッカーダイジェストWeb』は、幅広い人々が記事を読むことになるため、さまざまな読者層に向けた記事を書くように気を配る必要があります。

また、インターネット上では匿名で好きなことを書き込めますから、誹謗中傷や、時には名指しで批判されるようなこともあります。ただ、たとえ匿名による否定的な意見であれ、反応があるということはむしろ良いことだと捉えています。批判を恐れ当たりさわりのないことばかり書いた記事は、面白みがなくなります。実際そういう記事は、悪口もない代わりに反応もありません。

面白い・つまらないなど、いずれの感想もなく印象に残らない記事は不要と考えています。

自分には長年培ってきたベースとなるサッカー観があります。雑誌・Webサイトいずれの分野においても、それに従って素直なものを書くようにいつも心がけています。


――企画を立てるにあたって、日頃から心掛けていることはありますか?
 
本屋にはよく行きます。サッカー関連の雑誌だけでなく、ビジネス誌・経済誌などもしっかり見るようにしています。例えば、雑誌の顔ともいえる表紙でどういったテーマ・話題を打ち出しているかなど、むしろ違う分野の雑誌にこそヒントが隠れていると思っています。どのような話題を打ち出し読者にアピールしているかという点や、いつ・どこで・何が、サッカー界とつながるか分からないという点からも、常に時事ニュースや世間の流行を捉えておくことは、必要なことだと思います。

自分の書いた文章に対して客観性を持てるか

――文章を書くにあたって大事にされていることはどんなことですか?
 
入社当時の上司には、格好つけなくていいから誰にでも分かる読みやすい文章を書きなさいと言われました。ついつい格好つけたくなるものなんですよ。難しい漢字や言い回しを使ってみたり。作家や詩人ではないのだから、幅広い読者にきちんと伝わる文章でないと意味がないという上司の言葉は、本当にその通りだと思っています。

要するに客観性を持てるかどうかなのだと思います。自分が書いた文章を一歩引いた目で見て、複数の読者の視点で「こういう風に捉える読者がいるのではないか」と想定しながら文章を整理していくということです。

サッカーも同じで、基本のキックがしっかりできてからカーブをかけてみたり応用編に行くわけで、最初から格好良くカーブをかけようとしても、基礎ができていなければできません。まずは記者・編集者としての基礎をしっかりと身に付けることが大事だと思います。

それと同時に、文章を読んでもらう入り口であるタイトルが良くないとそもそも記事を読んでもらえないので、タイトルはやはり重要だと思います。タイトルは、「分かりやすく漠然としていないこと」「ポジティブな印象を与えるもの」「スパイスの利いたフレーズ」などを心掛けていますね。


――これまでに担当されたお仕事で特に印象深かったものについてお聞かせください。
 
海外サッカー誌時代では、2003~2004年シーズンのヨーロッパチャンピオンズリーグ「ポルトVSモナコ」の決勝の現地取材に、初の編集部代表として行ったことですね。ヨーロッパ現地への取材は入社当初からの目標でもありましたので、大きな責任を感じると同時に長年の夢が叶った瞬間でもありました。いつも以上に気合いを入れて書いた記事を、副編集長から初めて誉められたことを今でも覚えています。

国内サッカー誌の担当になってからは、内田篤人選手との取材が印象に残っています。正直言って、会う前はそれほどいい印象は持っていなかったんです。イケメンだと騒がれていたし(笑)。でも、会ってみるとその人間性に魅了されて、ファンがたくさんいるのも当然だと思いました。人として非常に芯が強く、しっかりした考えを持っているけれど、それをひけらかさない人です。今まで3回ほどインタビューをさせてもらっていますが、さりげない気配りも含め、すごい人だなという印象は変わりませんね。
 

  
幅広い読者に向けて専門的なスポーツ情報を発信することの難しさや知られざる苦労、同時にこの仕事ならではの面白さについて分かりやすく語っていただきました。スポーツ雑誌編集者は厳しい仕事であると同時に、そのスポーツに関わる貴重な体験を読者に伝えることのできる特別な仕事であるといえるでしょう。
 
 
【profile】株式会社日本スポーツ企画出版社 編集長 白鳥和洋   
日本スポーツ企画出版社ホームページ 
http://www.nsks.com/

サッカーダイジェストWeb
http://www.soccerdigestweb.com/

この記事のテーマ
健康・スポーツ」を解説

スポーツ選手のトレーニングやコンディション管理に関わる仕事と、インストラクターなどの運動指導者として心身の健康管理やスポーツの有用性を広く一般に伝える仕事に大別できます。特に一般向けは、高齢化の進展や生活習慣病の蔓延が社会問題化する中、食生活や睡眠も含めて指導できる者への需要が高まっています。授業は目指す職業により異なります。

「健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スポーツ雑誌編集者」
はこんな仕事です

スポーツ専門誌の編集をする仕事。誌面のコンテンツや構成を考え、取材・執筆を行う。試合の見どころや結果、選手のインタビューや対談、競技のルールや上達方法など、取り上げる題材は雑誌のコンセプトや企画によって異なる。業界の動きや読者のニーズにマッチした誌面をつくるための企画力が問われる。また、主な取材対象者となるスポーツ選手やチーム関係者だけでなく、ライターやデザイナーなどと協力しながら誌面をカタチにしていくため、協調性やコミュニケーション能力も必要だ。

「スポーツ雑誌編集者」について詳しく見る